住環境計画

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 住環境計画
科目番号 0083 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし/適宜、資料を配布
担当教員 天野 圭子

到達目標

1.我が国の住環境計画について、住まい方の歴史的な成り立ちと特徴、計画手法を理解し、説明できる
2.防災や福祉、家族構成の変化など現代的な課題から住環境計画に求められることを理解し、説明できる
3.今後の住宅計画を考える上での社会背景に応じた分析手法や計画手法について理解し、説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1我が国の住環境計画について、住まい方の歴史的な成り立ちと特徴、計画手法を理解し、説明できる我が国の住環境計画について、住まい方の歴史的な成り立ちと特徴、計画手法を理解できている我が国の住環境計画について、住まい方の歴史的な成り立ちと特徴、計画手法を理解できていない
評価項目2防災や福祉、家族構成の変化など現代的な課題から住環境計画に求められることを理解し、説明できる防災や福祉、家族構成の変化など現代的な課題から住環境計画に求められることを理解できている防災や福祉、家族構成の変化など現代的な課題から住環境計画に求められることを理解できていない
評価項目3今後の住宅計画を考える上での社会背景に応じた分析手法や計画手法について理解し、説明できる今後の住宅計画を考える上での社会背景に応じた分析手法や計画手法について理解できている今後の住宅計画を考える上での社会背景に応じた分析手法や計画手法について理解できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
住環境の計画について、前半は我が国における住まい方の歴史的な成り立ちと特徴、計画手法を理解する。これを踏まえた上で後半からは、防災や福祉、家族構成の変化など現代的な課題をテーマに学び、今後の住宅計画を考える上での社会背景に応じた分析力や計画力を養うことを目指す。
授業の進め方・方法:
住環境の歴史的な変遷や現代社会が抱える課題、それに対する解決手法について学ぶ講義である。
授業において、事例ビデオの視聴、事例研究等の具体例に接する機会を持つ予定であるが、学生自身が授業を通して得た知識をもって現実に接する姿勢も大切である。
また、次のような自学自習を60時間以上行なうこと。
・授業内容を理解するため、予め配布したプリントや教科書で予習する。
・授業内容の理解を深めるため、復習を行う。
・課題を与えるので、レポートを作成する。
・定期試験の準備を行う。
注意点:
オフィスアワー水・木16:00〜17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
住環境計画とは
・授業の進め方について理解する
・住環境計画とは何か、その概要、歴史的変遷について理解する
2週 起居様式 ・わが国の風土と住様式における起居様式について理解し、説明ができる
3週 住様式の変遷Ⅰ(明治・大正) ・住様式の変遷について理解し、明治・大正時代の特徴について説明ができる
4週 住様式の変遷Ⅱ(昭和初期・戦後) ・住様式の変遷について理解し、昭和初期・戦後の特徴について説明ができる
5週 住宅政策と住宅問題 ・戦後の住宅政策と住環境の問題について理解し、説明ができる
6週 集合住宅Ⅰ ・集合住宅について、集住計画の発展について理解し、説明ができる
7週 集合住宅Ⅱ
・集合住宅について、住戸計画の多様性について理解し、説明ができる
8週 後期中間試験 ・中間試験までに習った内容を理解している
4thQ
9週 現代の家族と住環境 ・家族構成の変化とそれに伴う住環境の変遷について理解し、説明ができる
10週 高齢者の住環境Ⅰ ・高齢化社会における高齢者の住環境について、住戸計画を理解し、説明ができる
11週 高齢者の住環境Ⅱ ・高齢化社会における高齢者の住環境について、施設計画を理解し、説明ができる
12週 福祉と住環境Ⅰ ・障害者の特性と公共空間における環境整備について理解し、説明ができる
13週 福祉と住環境Ⅱ ・障害者の特性と住環境における環境整備について理解し、説明ができる
14週 災害と住環境 ・阪神淡路大震災以降の復興計画と住環境について理解し、説明ができる
15週 学年末試験 ・学年末までに習った内容を理解している
16週 学年末試験の振り返り ・これまでの内容を理解することができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
近現代都市の特質と課題について説明できる。4
近代の都市計画論について説明できる。4
現代にいたる都市計画論について説明できる。4
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。4
街路計画の手法と理念について説明できる。4
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4
土地区画整理事業について説明できる。4
市街地再開発事業について説明できる。4
地区計画制度について説明できる。4
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。4
モデュールについて説明できる。4
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。4
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4
都市と農村の計画について説明できる。4
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。4
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。4
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。4
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000