建築史Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築史Ⅱ
科目番号 0101 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 光井渉・太記祐一『建築と都市の歴史』
担当教員 荒木 菜見子

到達目標

ギリシア・ローマ・ロマネスク・ビザンチン・ゴシック・ルネサンス・バロックの各建築様式を中心に、古代・中世・近世・近代という歴史的流れを通じて、西洋建築の特色と変遷を理解できる。
(1)西洋建築における時代背景・社会的背景を理解できる。
(2)西洋建築の構造・意匠・材料の特徴を理解できる。
(3)西洋建築の建築観・建築概念を理解できる。
(4)日本建築と西洋建築の表現方法の相違を比較 できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
西洋建築における時代背景・社会的背景を理解できる西洋建築における時代背景・社会的背景を理解できる西洋建築における時代背景・社会的背景を一部理解できる西洋建築における時代背景・社会的背景を理解できない
西洋建築の構造・意匠・材料の特徴を理解できる西洋建築の構造・意匠・材料の特徴を理解できる西洋建築の構造・意匠・材料の特徴を一部理解できる西洋建築の構造・意匠・材料の特徴を理解できない
西洋建築の建築観・建築概念を理解できる西洋建築の建築観・建築概念を理解できる西洋建築の建築観・建築概念を一部理解できる西洋建築の建築観・建築概念を理解できない
日本建築と西洋建築の表現方法の相違を比較 できる日本建築と西洋建築の表現方法の相違を比較 できる日本建築と西洋建築の表現方法の相違を一部比較 できる日本建築と西洋建築の表現方法の相違を比較 できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
西洋建築の様式・構造・意匠の基礎知識を習得する。
また建物の種別ごとに時代の流れに沿って建築学的な 特色・特質と変遷を学ぶ。
授業の進め方・方法:
ギリシア・ローマ・ロマネスク・ビザンチン・ゴシック・ルネサンス・バロックの各建築様式を中心に、古代・中世・近世・近代という歴史的流れを通じて、西洋建築の特色と変遷を理解できる。
(1)西洋建築における時代背景・社会的背景を理解できる。
(2)西洋建築の構造・意匠・材料の特徴を理解できる。
(3)西洋建築の建築観・建築概念を理解できる。
(4)日本建築と西洋建築の表現方法の相違を比較 できる。
注意点:
スライドによる講義を中心に行う。
授業プリントを用意するが、口頭で伝える内容においても、重要と思うものは各自メモを取るなり心掛けてもらいたい。
実際に現 存する実例を訪ね歩く魅力を感じ取ってもらえることが望ましい。(日本にある洋風建築など)
また従来の日本建築の意匠・構造を現代の建築に応用できるよう、設計製図の参考にして欲しい。
質問などがある学生は随時研究室を訪ねること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス
課題説明
2週 古代エジプト建築と古代オリエント建築 ・墳墓の意味・神殿の事例・都市の発展
がわかる
3週 古代ギリシア建築 ・地中海の古代建築・3種のオーダー
がわかる
4週 古代ローマ建築 ・建築の規格化/複合化/自由度 ・5種のオーダー
がわかる
5週 初期キリスト教建築 キリスト教が普及→神殿でなく教会へ
がわかる
6週 ビザンチン建築とイスラム建築 ・派手さ・多彩なアーチ
がわかる
7週 プレ・ロマネスク建築 身近な材料でローマ建築を模倣
がわかる
8週 中間試験
2ndQ
9週 テスト直し
10週 ロマネスク建築 ロマネスク建築の成立
がわかる
11週 ゴシック建築 ・大規模化/高層化/装飾化 ・フランスの盛期ゴシック建築が各地域に伝播
がわかる
12週 ルネサンス建築 昔を崇敬/再生という動き
がわかる
13週 バロック建築 古典的装飾の変則的使用
がわかる
14週 新古典主義建築と歴史主義建築 古典の規範の合理的理解
がわかる
15週 期末試験
16週 テスト直し 復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史モデュールについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。3前2,前3,前4,前5
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。3前6,前7,前10,前11,前12
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。3前13,前14,前15
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000001030
専門的能力6000001070
分野横断的能力0000000