到達目標
(1)「QC七つ道具」を利用し,目的に沿ったデータ収集と得られたデータの整理,適切な解析ができる.
(2) 管理図が作成でき,それによって品質の管理ができる.
(3) 適切な検定と推定ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 「QC七つ道具」を利用し,目的に沿ったデータ収集と得られたデータの整理,適切な解析ができる. | 「QC七つ道具」を利用し,目的に沿ったデータ収集と得られたデータの整理,適切な解析がある程度できる. | 「QC七つ道具」を利用し,目的に沿ったデータ収集と得られたデータの整理,適切な解析ができない. |
評価項目2 | 管理図が作成でき,それによって品質の管理ができる. | 管理図が作成でき,それによって品質の管理がある程度できる. | 管理図が作成でき,それによって品質の管理ができない. |
評価項目3 | 適切な検定と推定ができる. | 適切な検定と推定がある程度できる. | 適切な検定と推定ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義では,品質管理の基本的な考え方と必要性を講義した上で,実践的な品質管理の手法である「QC七つ道具」を取り上げ,その確率統計的意味や実際の工程への応用について解説する。具体的には,パレート図の利用による要因のしぼり込み,ヒストグラムと工程能力,散布図による2変量間の関係把握と相関の検定,層別の利用,チェックシート,特性要因図,管理図を利用した工程の管理について学習する。
また,「QC七つ道具」の基礎となっている,統計的知識とその解析方法について解説する。具体的には,データや変数の種類と特性,確率の概念と確率分布,その応用としての推定・検定とその実際の応用例について学習する。
授業の進め方・方法:
難解な数式の展開は必要最小限に留め,例題を用いた演習形式を中心に授業を行う.基本的には,コンピュータ(ソフトはExcelおよび品質管理の専用ソフトであるStatWorks)を利用する. 特に,オフィスアワーとして時間を設けないが,放課後など適宜研究室を訪ねられたい.
注意点:
次のような自学自習を60時間以上おこなうこと.
・授業内容を理解するため,あらかじめ配布したプリントで予習する.
・授業内容の理解を深めるため,復習をおこなう.
・毎時間,課題を与えるので,レポートを作成する.
・定期試験の準備をおこなう.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス(講義の進め方,評価の説明ほか),品質管理における統計手法の必要性,データの種類,QC七つ道具 |
講義の概要を理解し,品質管理における統計手法の必要性,データの種類,QC七つ道具の概略について知る.
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2週 |
パレート図(その1) |
パレート図について理解する.
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3週 |
パレート図(その2),チェックシート |
パレート図を実際に作成できる,チェックシートについて理解し,実際に作成できる.
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4週 |
ヒストグラムとヒストグラムの分類 ヒストグラムの作成方法 |
ヒストグラムとヒストグラムの分類について理解する. ヒストグラムを実際に作成できる.
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5週 |
分布の特徴を表す指標と工程能力指数 層別の利用 |
分布の特徴を表す指標を知っており,それらを算出できる.工程能力指数を求めることができる.層別を利用したヒストグラムを作成できる.
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6週 |
散布図と散布図の分類,相関係数,回帰直線 |
散布図と散布図の分類,相関係数,回帰直線について理解する.
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7週 |
散布図の作成方法と符号検定 グラフ |
散布図を作成できる.符号検定を用いて相関を検定できる. グラフについて理解する.
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8週 |
特性要因図 管理図による品質管理(その1) |
特性要因図について理解する. 管理図による品質管理について理解する.
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2ndQ |
9週 |
管理図による品質管理(その2) |
計量値の代表的な管理図であるXbar-R管理図を作成でき,作成した管理図により工程の安定性について検討できる.
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10週 |
管理図による品質管理(その3) 母集団と試料,確率変数と確率分布 |
X-Rs管理図,計数値の管理図を作成でき,作成した管理図により工程の安定性について検討できる.母集団と試料,確率変数と確率分布について理解する.
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11週 |
母集団が正規分布に従う統計量 母平均値の検定と推定 |
母集団が正規分布に従う統計量の分布を知る. 母平均値の検定と推定ができる.
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12週 |
母平均値の差の検定と推定 |
母平均値の差の(Z検定,等分散が仮定できる/できない場合,対応関係がある場の)検定と推定ができる.
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13週 |
母分散の検定と推定.分散比の検定と推定.相関分析 |
母分散,分散比,母相関係数の検定と推定の方法を知る.
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14週 |
計数値の分布. 母不適合品率(母比率),母不適合数の検定と推定 |
計数値の分布を表す2項分布とポアッソン分布を知る. 母不適合品率,母不適合数の検定と推定の方法を知る
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15週 |
期末試験 |
9週から14週までの内容を再度確認し,その内容について説明でき,実際に演算できる.
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16週 |
復習 |
9週から14週までの内容を再度確認し,その内容について説明でき,実際に演算できる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |