ディジタル信号処理

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 ディジタル信号処理
科目番号 0025 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 萩原将文著,ディジタル信号処理(第2班),森北出版,2014.
担当教員 河野 清尊

到達目標

本科目は,本校教育目標の「A.技術者としての基礎力」を養う科目である.工学への「基礎力」を養うために,ディジタル信号処理に関して次の内容を理解すること.
(1) ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
(2) 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
(3) MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムを作成することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ディジタル信号処理の特徴を説明できる.ディジタル信号処理の特徴をある程度説明できる.ディジタル信号処理の特徴を説明できない.
評価項目2離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換についてある程度説明できる.離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できない.
評価項目3MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムを作成することができる.MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムをある程度作成することができる.MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムを作成することができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在,ディジタル信号処理は,音声,画像,通信,計測,医用電子,メカトロニクスなど多くの分野に必要不可欠の技術になっている.乗算器と加算器,それに遅延器というごく基本的な要素から成り立ち,演算精度・再現性,適応信号処理への拡張,ソフトウェアとの親和性,誤り制御・暗号化技術の援用などの特徴を有している.
本科目では,ディジタル信号処理の基礎となるA/D変換とD/A変換,離散時間システムと離散フーリエ変換・z変換,ディジタルフィルタの原理と特性,統計的信号処理等について講義を行うとともに,MATLABを用いた音声,画像,通信信号処理の演習を行う.
授業の進め方・方法:
前半は,座学を中心にした講義を行い,必要に応じて課題を課すので提出すること.後半は,MATLABを用いたディジタル信号処理の演習を実施する.演習は,前期に実施する生産システム工学特別実験「MATLAB/Simulinkを使ったディジタル信号処理」とリンクして実施する.試験は,前半の講義内容について実施する.後半の演習についてはレポートを提出すること.とにかく,積極的に授業に参加することが肝要である.なお,授業日の放課後17時までをオフィスアワーとするので,質問などがある場合には河野研究室まで来ること.
注意点:
次のような自学自習を60時間以上行うこと.
・授業内容を理解するため,教科書およびあらかじめ配布したプリントで予習する.
・授業内容の理解を深めるため復習を行う.
・毎週ないしは隔週で課題を与えるので,レポートを作成し提出する.
・定期試験の準備を行う.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,ディジタル信号処理の特徴 ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
2週 A/D変換,D/A変換 ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
3週 離散時間システム:概要 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
4週 離散時間システム:周波数特性 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
5週 離散時間システム:離散フーリエ変換 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
6週 離散時間システム:z変換 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
7週 離散時間システム:逆z変換 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
8週 離散時間システム:演習 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.
4thQ
9週 伝達関数と回路 ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
10週 ディジタルフィルタの原理と特性 ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
11週 統計的信号処理 ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
12週 演習 ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
13週 MATLABを用いた信号処理(演習) MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムを作成することができる.
14週 MATLABを用いた信号処理(演習) MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムを作成することができる.
15週 MATLABを用いた信号処理(演習) MATLABを用いた音声・画像・通信信号処理のプログラムを作成することができる.
16週 期末試験 (1) ディジタル信号処理の特徴を説明できる.
(2) 離散時間システム,離散フーリエ変換およびz変換について説明できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合403505020100
基礎的能力403505020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000