到達目標
(1) 潤滑の形態・分類(流体潤滑から固体接触まで)について説明できる。
(2) 摩擦・摩耗の種類と影響因子、固体表⾯の性質について説明できる。
(3) 潤滑油の物性と役割、添加剤の種類と作用について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 潤滑の形態・分類を理解し、十分且つ適切に説明することができる。 | 潤滑の形態・分類を理解し、説明することができる。 | 潤滑の形態・分類について、説明することができない。 |
評価項目2 | 摩擦・摩耗の種類と影響因子、固体表⾯の性質を理解し、十分且つ適切に説明することができる。 | 摩擦・摩耗の種類と影響因子、固体表⾯の性質を理解し、説明することができる。 | 摩擦・摩耗の種類と影響因子、固体表⾯の性質について、説明することができない。 |
評価項目3 | 潤滑油の物性と役割、添加剤の種類と作用を理解し、十分且つ適切に説明することができる。 | 潤滑油の物性と役割、添加剤の種類と作用を理解し、説明することができる。 | 潤滑油の物性と役割、添加剤の種類と作用について、説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
トライボロジーは機械設計および機械の維持・管理に必要な基礎知識である。本講義では潤滑の形態と分類、 摩擦・摩耗の種類と影響因子、固体表⾯の性質、潤滑油の物性と役割、添加剤の種類と作用、軸受の基礎理論について学習を行う。
授業の進め方・方法:
授業は配布プリントを中心に行う。質問のある学生は休憩時間、放課後を利用して研究室に来ること。また、この授業は学修単位であるため、授業時間以外にも60時間の自学自習が必要となる。授業の予習・復習、授業中に課した課題に対するレポートの作成および試験準備などの自学自習を行うこと。
注意点:
成績は原則期末試験100%で評価する。また、定期試験の結果、成績不良等の理由により到達目標の達成度が十分でなく、科目担当教員が必要と認めた場合には再試験を行う。再試験の結果、所定の点数に達した場合には合格とし、試験の点数を60点とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
講義ガイダンス、トライボロジーの概要および役割 |
トライボロジーという学問を概括的に捉えることができる。
|
2週 |
潤滑形態と摩擦、ストライベック曲線など |
潤滑の形態と効用、ストライベック曲線などを理解し、説明できる。
|
3週 |
固体表面の性質、表⾯層の構造、真実接触⾯積など |
表⾯粗さの種類、表⾯層の構造、真実接触⾯積などを理解し、説明できる。
|
4週 |
アモントン-クーロンの法則、凹凸説と凝着説など |
アモントン-クーロンの法則、凹凸説と凝着説などを理解し、説明できる。
|
5週 |
摩擦の機構:乾燥摩擦・固体摩擦、クーロンの法則の限界、スティック-スリップ現象など |
乾燥摩擦・固体摩擦、クーロンの法則の限界、スティック-スリップ現象などを理解し、説明できる。
|
6週 |
境界潤滑と混合潤滑、物理吸着と化学吸着、境界潤滑における摩擦(速度・荷重・温度の影響)など |
境界潤滑と混合潤滑を理解し、説明できる。
|
7週 |
表⾯の損傷:摩耗の分類、凝着摩耗、アブレシブ摩耗、腐食摩耗、表面疲れなど |
摩耗の分類、凝着摩耗、アブレシブ摩耗、腐食摩耗、表面疲れなどを理解し、説明できる。
|
8週 |
潤滑油の作用と組成、添加剤の種類と作用など |
潤滑油の作用と組成、添加剤の種類と作用などを理解し、説明できる。
|
2ndQ |
9週 |
潤滑油の物理的性質など |
潤滑油の物理的性質(絶対粘度と動粘度、粘度指数、耐荷重能など)を理解し、説明できる。
|
10週 |
潤滑油の化学的性質など |
潤滑油の化学的性質(酸化安定度、中和価、銅板腐食など)および潤滑油の寿命を理解し、説明できる。
|
11週 |
グリースの分類および性状、固体潤滑剤など |
グリースの分類および性状、固体潤滑剤などなどを理解し、説明できる。
|
12週 |
流体潤滑理論:ペトロフの式、タワーの実験、⼆次元レイノルズの基礎⽅程式 |
ペトロフの式、タワーの実験、⼆次元レイノルズの基礎⽅程式などを理解し、説明できる。
|
13週 |
ジャーナル軸受の流体潤滑、弾性流体潤滑 |
ジャーナル軸受の流体潤滑、弾性流体潤滑を理解し、説明できる。
|
14週 |
すべり軸受および転がり軸受、ヘルツ接触 |
すべり軸受と転がり軸受の種類や構造、材質、およびヘルツの弾性接触理論を理解し、説明できる。
|
15週 |
期末試験 |
到達度試験
|
16週 |
答案返却とまとめ |
期末試験問題について自らの課題を認識し修正できる。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題とレポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |