化学反応工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 化学反応工学
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 物質工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 草壁克己・増田隆夫著:「反応工学」,三共出版(2010)
担当教員 藤井 貴敏

到達目標

(1)化学反応式の意味を理解し、化学反応における化学量論が計算できる。
(2)化学反応速度論にもとづいて反応速度式が求めることができる。
(3)回分式および連続式リアクターの基本的な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 化学反応式の意味を理解し、化学反応における化学量論が計算できる。化学反応式の意味を説明できる。化学反応における化学量論が計算が概ねできる。化学反応式の説明ができない。化学反応における化学量論が計算できない。
評価項目2 化学反応速度論にもとづいて反応速度式が求めることができる。化学反応速度論にもとづいて反応速度式が求めることが概ねできる。化学反応速度論にもとづいて反応速度式が求めることができない。
評価項目3回分式および連続式リアクターの基本的な設計ができる。回分式および連続式リアクターの基本的な設計が概ねできる。回分式および連続式リアクターの基本的な設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義は本校の教育目標のうち、化学技術者としての「基礎力を養う。化学反応工学は化学反応プロセスの操作と設計を目的としたものであり,反応速度の解析法と反応装置の操作・設計法の修得が主要な課題である。本講では,化学反応における化学量論および反応速度式の求め方、完全混合流れや押し出し流れにもとづいた回分式反応操作及び連続式反応操作などについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
現象を数式化して理論的に解析し、具体的なイメージをつかむ。覚えることよりも原理や数式の意味の理解に重点をおいた説明を行う。オフィスアワー:水曜日の放課後)
また,次のような自学自習を60時間以上行うこと。
  ・単元ごとに演習問題を与えるので,各自で取り組む。
  ・予習復習を行い,授業内容の理解を深める。
  ・定期試験の準備を行う。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 第1週 授業のガイダンス,反応工学の役割 反応工学の役割について説明できる。
2週 第2週 反応工学の基礎1 回分操作と連続操作の違いについて説明できる。
3週 第3週 反応工学の基礎2 反応器の種類について説明できる。
4週 第4週 化学反応の速度論的解析1 反応速度の一般式が説明できる。
5週 第5週 化学反応の速度論的解析2  反応速度式について説明できる。
6週 第6週 化学量論と反応速度式1 量論計数と反応速度について説明できる。
7週 第7週 化学量論と反応速度式2 反応次数と反応速度について説明できる。
8週 第8週 回分反応器1 回分式反応器の説明と基本的な計算ができる。
4thQ
9週 第9週 回分反応器2 回分式反応器の説明と基本的な計算ができる。
10週 第10週 流通式槽型反応器1  連続反応器の説明と基本的な計算ができる。
11週 第11週 流通式槽型反応器2 連続反応器の説明と基本的な計算ができる。
12週 第12週 流通式管型反応器1 連続反応器の説明と基本的な計算ができる。
13週 第13週 流通式管型反応器2 連続反応器の説明と基本的な計算ができる。
14週 第14週 非等温系反応器の設計1 非等温系反応器における反応の基本的な計算ができる。
15週 第15週 非等温系反応器の設計2 非等温系反応器における反応の基本的な計算ができる。
16週 期末試験   反応工学全般について理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学SI単位への単位換算ができる。5後1,後4,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
物質の流れと物質収支についての計算ができる。5後2,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。5後2,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。5後3,後10,後11,後12,後13
流れの物質収支の計算ができる。5後3,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。5後3,後10,後11,後12,後13,後14,後15
流体輸送の動力の計算ができる。5後3
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。5後4,後5,後6,後7
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。5後2,後3,後8,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000