無機工業化学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 無機工業化学
科目番号 0010 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 塩川二朗 著「無機工業化学 第2版」化学同人
担当教員 竹中 敦司,田中 晋

到達目標

(1)アンモニア、硝酸、食塩、炭酸ソーダ、カセイソーダ、塩酸、硫酸、リン酸の製造プロセスについて説明し、活用できる。
(2)肥料の分類および代表的な肥料の製造プロセスについて説明し、活用できる。
(3)セメント、ガラスの性質および製造プロセスの概略について説明し、活用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アンモニア、硝酸、食塩、炭酸ソーダ、カセイソーダ、塩酸、硫酸、リン酸の製造プロセスについて説明し、活用できる。アンモニア、硝酸、食塩、炭酸ソーダ、カセイソーダ、塩酸、硫酸、リン酸の製造プロセスについて概ね説明し、活用できる。アンモニア、硝酸、食塩、炭酸ソーダ、カセイソーダ、塩酸、硫酸、リン酸の製造プロセスについて説明できない。
評価項目2肥料の分類および代表的な肥料の製造プロセスについて説明し、活用できる。肥料の分類および代表的な肥料の製造プロセスについて概ね説明し、活用できる。肥料の分類および代表的な肥料の製造プロセスについて説明できない。
評価項目3セメント、ガラスの性質および製造プロセスの概略について説明し、活用できる。セメント、ガラスの性質および製造プロセスの概略について概ね説明し、活用できる。セメント、ガラスの性質および製造プロセスの概略について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学工業が重厚長大型からファイン化の道を歩んできたとはいえ、我々の生活に大きく関わっているのは多量に生産される化学製品にほかならない。一方、高い機能を付与された無機材料も無機化学工業では大きな分野を占めている。本講義では、我々の生活に必要な大量生産型の無機化学工業製品の製造プロセスや少量生産ながら高付加価値の無機材料についての製造プロセスの一部について学習する。
授業の進め方・方法:
木曜日の放課後をオフィスアワーとして設けている.
定期試験には重要な内容について出題する。その内容を課題として明示しその中からいくつかを試験に出題する。
なお、以下の内容で60時間以上を自学自習すること
・定期試験に出題されると思われる課題について講義内容をまとめておく。
・板書した内容は限られたものに過ぎないので、十分に教科書の内容も学習する。
・講義終了後に内容を復習する。
注意点:
特になし

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 化学工業とは,無機化学工業とは化学工業と環境保全 化学工業と無機化学工業、化学工業の特徴、資源とエネルギー、環境保全や課題について説明し、評価できる。
2週 アンモニア工業(反応機構,触媒等) アンモニア工業の工程と合成の理論について説明できる。
3週 アンモニア工業(水蒸気改質による水素の製造,その他の工程) アンモニア工業における水蒸気改質等による水素の製造およびその他の工程について説明、評価できる。
4週 硝酸工業 硝酸製造プロセスについて説明、評価できる。
5週 海塩工業,淡水化(逆浸透法等) 海塩工業および逆浸透法等の淡水化法について説明、評価できる。
6週 ソーダ工業(電解ソーダ法・アンモニアソーダ法) 電解ソーダ法、アンモニアソーダ法等のソーダ工業について説明し、各工業における個々の方法について評価できる。
7週 塩酸工業 塩酸工業について説明し、合成塩酸と副生塩酸の特徴について説明できる。
8週 中間試験までの復習(中間試験) 中間試験までの学習内容を説明できる。
4thQ
9週 硫酸工業 硫酸の製造の理論とプロセスを説明し、硫酸製造と環境汚染について考察できる。
10週 リン酸工業(湿式製造と溶媒抽出による精製,乾式法等) 湿式リン酸製造プロセスについて説明し、乾式法と比較して評価できる。
11週 肥料(分類等),尿素工業 肥料を分類し、各々の肥料の特徴について説明できる。
尿素の製造プロセスについて説明できる。
12週 セラミックス(シリカ、粘土,その他の原料) シリカ、粘土、その他のセラミックス原料の特徴を説明できる。
13週 セメント工業(セメントの製造,水和等) セメントの製造プロセス、セメントの水和現象について説明できる。
14週 ガラス工業(ガラス状態,成分,製造方法等) ガラス状態、ガラスの成分、製造方法等について説明できる。
15週 期末試験までの復習(期末試験試験)
16週 学習のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000