概要:
本講義は本校の教育目標のうち、化学技術者としての「基礎力を養う。化学反応工学は化学反応プロセスの操作と設計を目的としたものであり,反応速度の解析法と反応装置の操作・設計法の修得が主要な課題である。本講では,化学反応における化学量論および反応速度式の求め方、完全混合流れや押し出し流れにもとづいた回分式反応操作及び連続式反応操作などについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
現象を数式化して理論的に解析し、具体的なイメージをつかむ。覚えることよりも原理や数式の意味の理解に重点をおいた説明を行う。オフィスアワー:水曜日の放課後)
また,次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業内容を理解するため,予め配布したプリントや教科書で予習する.
・授業内容の理解を深めるため,復習を行う.
・課題を与えるので,レポートを作成する.
・定期試験の準備を行う.
注意点:
到達目標に対する達成度を下記の割合で総合評価し,60点以上を合格とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 化学工学 | SI単位への単位換算ができる。 | 5 | 後1,後4,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
物質の流れと物質収支についての計算ができる。 | 5 | 後2,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。 | 5 | 後2,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15 |
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。 | 4 | 後3,後10,後11,後12,後13 |
流れの物質収支の計算ができる。 | 4 | 後3,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。 | 4 | 後3,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
流体輸送の動力の計算ができる。 | 4 | 後3 |
蒸留の原理について理解できる。 | 4 | |
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。 | 4 | |
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。 | 4 | |
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。 | 4 | |
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。 | 4 | 後4,後5,後6,後7 |
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。 | 5 | 後2,後3,後8,後9,後10,後11,後12,後13 |