防災計画論

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 防災計画論
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし。適宜プリントを配布する。
担当教員 天野 圭子

到達目標

1)まちづくりからみた防災計画の課題について、災害種別ごとに理解する
2)災害予防、避難行動、復旧・復興のフェーズごとに自助・共助・公助に期待される役割について理解する
3)身近な地域を対象に防災計画の検討・考察ができるようになる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1まちづくりからみた防災計画の課題について、災害種別ごとに理解できるまちづくりからみた防災計画の課題について、災害種別ごとにある程度理解できるまちづくりからみた防災計画の課題について、災害種別ごとに理解できていない
評価項目2災害予防、避難行動、復旧・復興のフェーズごとに自助・共助・公助に期待される役割について理解できる災害予防、避難行動、復旧・復興のフェーズごとに自助・共助・公助に期待される役割についてある程度理解できる災害予防、避難行動、復旧・復興のフェーズごとに自助・共助・公助に期待される役割について理解できていない
評価項目3身近な地域を対象に防災計画の検討・考察ができる身近な地域を対象に防災計画の検討・考察がある程度できる身近な地域を対象に防災計画の検討・考察ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる
JABEE d1-d6 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市の進展や時代の変遷とともに災害の様相も変化を遂げている。本講義は前半部分において、わが国の過去の災害を中心に具体的な事例を取り上げながら、まちづくりからみた防災計画の課題について知識を得る。後半は、今後の人口減少社会におけるわが国の防災対策について、災害予防、避難行動、復旧・復興のフェーズごとに自助・共助・公助に期待される役割を整理し、身近な地域を対象に防災計画の検討・考察を行う。
授業の進め方・方法:
災害に「我がこと」として向き合うこと。具体的な災害事例について知り、日頃から、身近な地域が抱える防災の課題と解決に向けてどのような対応が必要か自分なりに考えること。
注意点:
オフィスアワー火・水・金 16:00〜17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス、防災とは ・授業の進め方について理解する
・防災とは何か、フェーズごとに理解する
2週 防災計画の変遷 ・我が国における過去の災害の歴史と防災計画の変遷について理解する
3週 地震災害への対応 ・地震災害のメカニズムと建築物、土地利用からの対応策について理解する
4週 津波災害への対応 ・津波災害のメカニズムと建築物、土地利用からの対応策について理解する
5週 延焼災害への対応 ・延焼災害のメカニズムと建築物、土地利用からの対応策について理解する
6週 気象災害への対応 ・気象災害のメカニズムと建築物、土地利用からの対応策について理解する
7週 災害予防 ・制度としての災害予防の現状や課題について理解する
8週 避難行動 ・避難行動計画について、過去の災害における課題も含めて、対応策の考え方を理解する
2ndQ
9週 復旧・復興の課題 ・復旧・復興の目指すところ、その道ほどでの課題も含めて、対応策の考え方を理解する
10週 避難所、仮設住宅 ・これまでの避難所や仮設住宅で現れた課題と対応策の考え方を理解する
11週 地域コミュニティと防災 ・防災における自助・共助・公助の考え方と手法について理解する
12週 福祉と防災 ・災害弱者に焦点をおき、防災フェースごとの課題を抽出し、対応策の考え方を理解する
13週 防災計画の検討(1)身近な地域の防災計画 ・ハザードマップを用いて、身近な地域の災害危険度や防災対応について整理することができる
14週 防災計画の検討(2)災害図上訓練 ・災害図上訓練により、身近な地域の防災計画についてプランをたてることができる
15週 防災対策の今後 ・防災計画について建築物、土地利用に加えて、人的対応も含めた総合的な防災対応を考えることができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合08000200100
基礎的能力000010010
専門的能力0400010050
分野横断的能力040000040