企画デザイン論

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 企画デザイン論
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 企画に必要な資料や過去の記録などは適宜配布する
担当教員 金澤 雄記

到達目標

1.地域住民などの一般ユーザーの視点を大切にし、理解し易く、機能的な展示空間をデザインできること(B-1)
2.CAD、画像処理ソフトやパワーポイントなどのソフトウェアを駆使して、効果的な展示ポスターや展示レイアウトのデザインができること(e)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域課題を改善するための実際の設計実習を通して、創造的な設計提案技法を習得し、具体的に応用・適用できる。地域課題を改善するための実際の設計実習を通して、創造的な設計提案技法を習得する。創造的な設計提案技法を習得できない。
評価項目2チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得し、自分自身の能力をチームの中で具体的に応用・適用できる。チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得する。チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得できない。
評価項目3課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得し、具体的に応用・適用できる。課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得する。課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
建築や都市を計画していく上での基礎段階にあたる「企画」と、それをかたちにしていく「デザイン」について考える。
 特に公共事業においては、アカウンタビリティ(説明責任)が求められており、調査・企画によって市民のニーズと地域のポテンシャルを発掘し、それに基づくデザインを理解可能なかたちによりコミュニケーションを図っていくことが重要である。
 この講義では、調査・企画・デザイン・コミュニケーションのプロセスにより、まちづくりなどの人々に直接影響を与えるデザインの運営を行ってもらう。全体のプロセスを通じて、現地調査の仕方、企画書の書き方、デザインの進め方、プレゼンテーションの仕方を学ぶ。
授業の進め方・方法:
課題は毎年異なる。
2014年度は、米子自動車学校改修計画案の立案を行った。
2015年度は、境港市において市民ホール建て替え計画案の立案を行った。
2016年度は、隠岐島地域において空き家利活用計画の立案を行った。
2017年度は、隠岐島地域において空き家利活用計画の立案を行う予定である。(2017年2月現在)
注意点:
企画デザイン論では、建築等を計画していく上での基礎段階にあたる「企画」と、それをかたちにしていく「デザイン」についての技術や知識を習得する。

次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業内容を理解するため、予め配布したプリントで予習すること。
・授業内容の理解を深めるため、復習を行うこと。
・原則毎時間、次回に向けて課題を与えるので、レポートを作成すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 授業内容と主旨を理解する
2週 課題1説明 課題内容と主旨を理解する
3週 課題に対する取り組み 必要事項を調べる
4週 課題に対する取り組み 事例を調べる
5週 中間発表 他に理解できるプレゼンを行う
6週 課題に対する取り組み 提案を行う
7週 課題に対する取り組み 提案を行う
8週 現地での成果発表 一般に理解できるプレゼンを行う
4thQ
9週 課題2説明 課題内容と主旨を理解する
10週 課題に対する取り組み
必要事項を調べる
11週 課題に対する取り組み
事例を調べる
12週 中間発表 他に理解できるプレゼンを行う
13週 課題に対する取り組み
提案を行う
14週 課題に対する取り組み
提案を行う
15週 現地での成果発表 一般に理解できるプレゼンを行う
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3後3
近現代都市の特質と課題について説明できる。3後3
近代の都市計画論について説明できる。3後3
現代にいたる都市計画論について説明できる。3後3
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3後3
街路計画の手法と理念について説明できる。3後3
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3後3
方法・制度の変遷について説明できる。3後3
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。3後3
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3後3
土地区画整理事業について説明できる。3後3
市街地再開発事業について説明できる。3後3
地区計画制度について説明できる。3後3
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。3後3
モデュールについて説明できる。3後3
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3後3
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。3後3
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3後3
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3後3
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。3後3
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3後3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後3
合意形成のために会話を成立させることができる。3後3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後3
複数の情報を整理・構造化できる。3後3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3後3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後3
目標の実現に向けて計画ができる。3後3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3後3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3後3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3後3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3後3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合02000080100
基礎的能力0100004050
専門的能力0100004050
分野横断的能力0000000