地域居住空間計画

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地域居住空間計画
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 荒木 菜見子

到達目標

(1)各事例の概要および論説の要点を理解し、より深く文献資料を調べることができる。
(2)報告者は担当部分をよく理解すると共に、追加資料なども用いて専門外の学生に対しても要点をわかりやすく説明できる。
(3)知識の詰め込みではなく、自主性をもって課題に臨むことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築に関わる社会的・地域的な視点を養うことができる地域の抱える課題を的確に示せる地域の抱える課題を示せる地域の抱える課題を示せない
よりよい生活空間をその地域の風土を考慮し、機能的に計画・設計できる知識・技術を身に付けることができる地域の抱える課題の解決策を的確に考慮できる地域の抱える課題の解決策を考慮できる地域の抱える課題の解決策を考慮できない
建築分野の基礎的な知識や技術を活かし、問題を解決するための実践的な知識を身に付けることができる自分の考えを的確に発表できる自分の考えを発表できる自分の考えを発表できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義で対象とする地域居住空間は、地域において展開される多様な生活の場であることから、対象とする空間の広がりは、都市地域を対象に、住宅から近隣の居住地、日常生活圏まで幅広い。 講義では「大きな都市空間」から人々の暮らしが営まれる「地域」「居住地」までを扱う。
とりわけ、近年地域の共通課題として挙げられる商店街に関するさまざまな問題について考える。
またまちづくり・地域活動に関する実際の事例を取り上げ調べることにより、今後地域・社会貢献するための基礎学習とする。

前半
国内のいずれかの商店街を取り上げ、現状や・抱える課題・街づくりの取り組みなどに関して調べ、各人の専門とする分野の視点を交えつつ発表する。

後半
地域の建物・町並み見学を予定。
授業の進め方・方法:
教員が授業を行う場合は、スライドによる講義形式をとる。
授業プリントを用意するが、口頭で伝える内容においても重要と思うものは各自メモを取るなり心掛けてもらいたい。
学生が発表する場合は適宜プリント・スライドを準備すること。
教員は概略や用語について補足を行い、学生の質問を受けながらホワイトボードで解説する。
注意点:
なお以下のような自学自習を60時間以上行い授業に臨むこと。
・授業発表準備のため、諸文献・論文を調べ、まとめる
・必要であれば現地調査を行うこと

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 商店街の歴史 商店街の歴史について知る
3週 商店街の課題と取り組みに関する発表1 文献資料を読んで要約し発表できる
4週 商店街の課題と取り組みに関する発表2 文献資料を読んで要約し発表できる
5週 商店街の課題と取り組みに関する発表3 文献資料を読んで要約し発表できる
6週 商店街の課題と取り組みに関する発表4 文献資料を読んで要約し発表できる
7週 商店街の課題と取り組みに関する発表5 文献資料を読んで要約し発表できる
8週 身近な商店街の歴史と現状 身近な商店街の歴史と現状を知る
2ndQ
9週 現地見学準備 現地見学に向けての事前学習
10週 現地見学準備
現地見学に向けての事前学習
11週 見学1
12週 見学2
13週 見学3
14週 レポート作成 授業で学んだことと現地見学を踏まえてレポートを作成できる
15週 レポート発表 レポート内容を分かりやすく発表できる
16週 振り返り

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
近現代都市の特質と課題について説明できる。1前2
近代の都市計画論について説明できる。1前2
現代にいたる都市計画論について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
街路計画の手法と理念について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
方法・制度の変遷について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
土地区画整理事業について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
市街地再開発事業について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
地区計画制度について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
モデュールについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
都市と農村の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力0100001020
専門的能力0400004080
分野横断的能力0000000