材料学特論

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 材料学特論
科目番号 0009 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜、資料を配付する
担当教員 玉井 孝幸

到達目標

構造体コンクリートの強度及び品質・耐久性の現状の問題点について理解していること。
問題点と基準・規格の関係、背景が理解していること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1□構造体コンクリートの強度保証に関して、学術的な裏付け論文を読み、比較することができる。□構造体コンクリートの強度保証に関する、学術的な考え方と変遷について説明できる。□供試体強度と実際の構造体の強度の違いについて説明できない。
評価項目2□解決する問題に対して、自分の考えを述べることができる。□教科書などの内容と、学術的な内容が違うことが理解でき、現在、解決しなければならない内容があることがわかる。□解決する必要性が感じられない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-4 説明 閉じる
学習・教育到達目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築に用いられる構造用材料の代表的としてコンクリートについて学習します。
本科の授業とは違い、構造体コンクリートの強度および耐久性などについて、研究の問題点や明らかになっていない点について重点的に説明します。
授業の内容に基づいたレポートの提出があります。
授業の進め方・方法:
授業ではプリントの説明を行います。特に問題点や明らかになっていない点について説明します。授業で問題点を踏まえた課題を出します。次回の授業までにレポートを作成し提出してもらいます。
授業の冒頭、各自レポートの内容について討議を行います。
また、次のような自学自習を合計60時間以上行うこと。
 ・授業内容を理解するため、予め配布したプリントや教科書で予習する。
 ・授業内容の理解を深めるため、復習を行う。
 ・課題を与えるので、レポートを作成する。
 ・定期試験の準備を行う。
注意点:
質問はいつでも受付けます。会議などない場合、授業日の17時まで受付けます。
また、次のような自学自習を60時間以上行う事。
・授業内容の理解を深めるため、新聞などにより社会時事に関する情報を読むこと。
・課題に対するレポートの作成すること。
・課題レポートの発表のための準備(発表練習など)を行うこと。
・課題レポートの発表後、質疑された、指摘された部分について復習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 建築材料の適材適所 建築材料をデザイン的な考え方ではなく、要求される機能という観点で考える事が出来る。
3週 材料選定による不具合事例 不具合事例を通じ、要求される機能とその関係性について説明できる。
4週 不具合事例調査研究・検討会(1) 実際の不具合事例を調査し、その原因について公表されていること以外についても考える事が出来る。
5週 不具合事例調査研究・検討会(2) 同上
6週 鳥取県の事例研究 県内の物件Mを事例に、材料の選定に関わる不具合を理解する。
7週 不具合事例調査研究・検討会(3) 実際の不具合事例を調査し、その原因について公表されていること以外についても考える事が出来る。
8週 不具合事例調査研究・検討会(4) 実際の不具合事例を調査し、その原因について公表されていること以外についても考える事が出来る。
4thQ
9週 改修計画検討会 不具合を改善するために、適正な材料を選定する事が出来る。
10週 先端材料に関するガイダンス 建築材料として、現在使用されている先端材料の性能や長所・短所について説明することができる。
11週 先端材料調査研究・検討会(1) 先端材料の使用実績に関する調査を行い、内容を事実に基づき、まとめて発表することができる。
12週 先端材料調査研究・検討会(2) 先端材料の使用実績に関する調査を行い、内容を事実に基づき、まとめて発表することができる。
13週 法規制と材料の関係ガイダンス 法規制と使用できる材料の実態について説明することができる。
14週 法規制と材料調査研究・検討会(1) 法規制がどう変われば、どのような材料が使用できるようになるのか、事例について、現在からの変更点について説明することができる。
15週 法規制と材料調査研究・検討会(2) 法規制がどう変われば、どのような材料が使用できるようになるのか、事例について、現在からの変更点について説明することができる。
16週 レポート提出 建築材料を選定する際に考慮しなければならない機能の面と、デザイン的な関係について自分の考えを持つことが出来る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。5後16
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。5後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000