建築設計製図

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築設計製図
科目番号 0024 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 高増 佳子

到達目標

コンペ課題はデザコン等を想定しているが、課題の意図を理解し、自分なりのアイデアを形にして、説得力のあるプレゼンテーションができる。できればコンペ入選を目標とする。
また、1級または2級建築士実技試験の対策課題では、実技の製図課題の概要を把握し、時間内にある程度図面を書き上げることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンペ課題で魅力的な作品がつくれるコンペ課題で確実な内容の作品がつくれるコンペ課題がつくれない
評価項目21級または2級製図が時間内に描ける1級または2級製図が時間は超過するが描ける1級または2級製図が描けない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科で学んだ建築設計能力を基礎とし、より総合力、実践力を養う演習とする。前半はコンペ課題に取組み、後半は1級または2級建築士実技試験の対策課題に取組む。
授業の進め方・方法:
課題は締め切りに遅れないよう各授業時間ごとに担当教員と相談しながら進める。
・授業の課題制作のために、調査・エスキス・図面模型製作等、授業時間内では不十分なので、十分に作業や練習を行う。
・その他、プレゼンテーションに必要な作業・発表練習等も行う。
注意点:
提出に遅れないようにすることと、遅れてもとにかく早く提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 課題説明 授業内容と課題内容を理解する
2週 関連コンペ課題調べ 関連するコンペ課題を調べ参考にする
3週 エスキスをする エスキスでコンセプトやプランニングを進める
4週 エスキスチェック1回目 エスキスチェックをうけ、修正する
5週 エスキスチェック2回目 エスキスチェックをうけ、修正する
6週 図面化 図面化作業進める。
平面図等
7週 図面化 図面化作業進める。
立面図等
8週 図面化 図面化作業進める。
模型等
2ndQ
9週 提出とプレゼンテーション 提出し、みんなの前でプレゼンテーションする
10週 1級または2級建築士製図課題について 1級または2級建築士製図課題の内容を理解する
11週 トレース1 トレース1作品目
12週 トレース2 トレース2作品目時間内にかけるように挑戦
13週 プランニング プランニングしてみる
14週 図面化1 プランニングしたものを描いてみる
15週 図面化2 プランニングしたものを描き上げる
16週 振り返りと学内発表会 学内発表会で発表、または聞いて、課題について振り返る

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。5
線の描き分け(3種類程度)ができる。5
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。5
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4
図面の種類別の各種図の配置を理解している。5
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。5
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。4
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。5
建築における形態(ものの形)について説明できる。5
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。4
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。5
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。4
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。5
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。5
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。5
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
目標の実現に向けて計画ができる。5
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。5
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。5
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。5
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1
法令やルールを遵守した行動をとれる。4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。2
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。2
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。2
企業には社会的責任があることを認識している。2
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。2
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。2
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。2
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。2
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。2
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。2
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2
創造性・デザイン能力創造性創造性要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。2
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。2
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。2
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000