創造設計実習

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 創造設計実習
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 新建築や日経アーキテクチュアの参考事例を適宜配布する。
担当教員 小椋 弘佳

到達目標

1.地域課題を改善するための実際の設計実習を通して、創造的な設計提案技法を習得すること。
2.チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得すること。
3.課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地域課題を改善するための実際の設計実習を通して、創造的な設計提案技法を習得できること。地域課題を改善するための実際の設計実習を通して、創造的な設計提案技法を習得し、具体的に応用・適用できる。地域課題を改善するための実際の設計実習を通して、創造的な設計提案技法を習得する。創造的な設計提案技法を習得できない。
チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得できること。チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得し、自分自身の能力をチームの中で具体的に応用・適用できる。チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得する。チームで仕事をするための協働作業力、コミュニケーション力を習得できない。
課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得できること。課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得し、具体的に応用・適用できる。課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得する。課題に関係する地域住民や自治体職員などとの合意形成に向けたワークショップの技法を習得できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる
JABEE d1-d1 説明 閉じる
JABEE d2 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
概要)市街地活性化のためのリノベーション、古い建物のリニューアルによる地域活性化、地域特性を生かした計画・設計の提案を主な課題とする。複数メンバーによるチームを結成し、計画にかかわる関係者との話し合いや発表会を積極的に行うことで、説明力やチームワーク力を習得する。
実習内容)対象地におけるフィールド調査及び他地域の計画事例調査を踏まえて、計画案を作成する。
授業の進め方・方法:
製作・製図が主体となる。
出された課題の背景をよく理解して創造的な作品(建物や環境)を製作(設計)すること。
質問やアドバイスを受けたい学生は、放課後など(オフィスアワー)に教員室までくること。
注意点:
レポート(提案図)80%と発表20%で評価する。
なお、追試については、レポートを課する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 課題内容ガイダンス、チーム編成 課題内容を把握できる。
2週 類似施設の代表事例調査1 類似施設の事例調査ができる。
3週 類似施設の代表事例調査2 類似施設の事例調査ができる。
4週 類似施設の代表事例調査結果の発表 類似施設の特徴点を発表できる。
5週 課題現地のフィールド調査 チームで課題現地のフィールド調査を実施できる。
6週 課題現地のフィールド調査結果のまとめ チームで課題現地のフィールド調査結果をまとめることができる。
7週 ワークショップ手法の練習 ワークショップ手法の基本を理解し、実演できる。
8週 課題関係者とのワークショップ実施 ワークショップのテーブルリーダーができる。
4thQ
9週 提案コンセプト立案 コンセプトが立案できる。
10週 提案エスキス作成1 チームでエスキスを進めることができる。
11週 提案内容の中間発表とチーム内の修正点への討議 チームで提案内容を分かりやすく説明できる。
12週 提案図面作成1 チームで提案図面を分担・協力して作成できる。
13週 提案図面作成2 チームで提案図面を分担・協力して作成できる。
14週 提案模型作成 チームで提案模型を分担・協力して作成できる。
15週 提案発表会の実施 チームで提案内容を分かりやすく説明できる。
16週 提案発表会までの復習 提案発表会までに習った内容や実施した調査について、自らの課題を認識し修正できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。5後7,後8
合意形成のために会話を成立させることができる。5後7,後8
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。5後7,後8
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4後2,後3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4後2,後3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4後4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4後4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4後4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4後4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4後5
複数の情報を整理・構造化できる。4後6
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4後6
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4後9
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。5後7,後8
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4後12,後16
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4後12,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。4後12,後16
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4後12,後16
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4後13,後14,後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4後13,後14,後15
目標の実現に向けて計画ができる。4後13,後14,後15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4後13,後14,後15
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4後13,後14,後15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。5後10,後11
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。5後12
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。5後12
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。5後10,後11
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。5後10,後11
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。5後16
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。5後16
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている5後16
法令やルールを遵守した行動をとれる。4後5,後8
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4後5,後8
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4後5,後8
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。4後16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。4後16
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。4後16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4後16
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。4後16
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4後16
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。4後4
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4後8

評価割合

提案図発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力4010000050
分野横断的能力4010000050