建築技術者倫理

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築技術者倫理
科目番号 0028 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜資料は配布する。参考書「建築倫理用教材」日本建築学会,「日本建築学会の技術者倫理教材」日本建築学会
担当教員 前原 勝樹,玉井 孝幸

到達目標

1.建築技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し,建築技術者が社会に負っている責任を認識できる。D-1,b,d6,d12
2.法令やルールを遵守した行動を取ることができる。D-2,b,d6,d12

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築技術の影響を十分に理解し、責任を的確に認識できる。建築技術の影響を理解し、責任を認識できる。建築技術の影響を理解しておらず、責任を認識できない。
評価項目2法令やルールを遵守した行動を十分に理解し、的確な行動を判断できる。法令やルールを遵守した行動を判断できる。法令やルールを遵守した行動を判断できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 D-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学技術は,倫理という一つの暗黙の約束を間違いなく履行することによって,社会の信頼を得て進めることができる。その使い方を誤ると人々の生命や環境さえ破壊してしまう危険性を持っており,このことは建築技術者にも強くいえることである。
本講義では,建築分野における構造設計,環境・設備設計,建築生産の各プロセスにおいて,具体的に発生している倫理問題を取り上げ,どのように対処したらよいか考えることを通して,建築技術者に求められる倫理観を身につける。なお,担当する教員はいずれも企業で設計等を担当していた者であり,その経験を活かして講義形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
講義形式により実施する。
本科目は学習単位であるので、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業内容を理解するため、予め配布したプリントで予習を行う。
・授業内容の理解を深めるため、復習を行う。
・課題レポートを作成する。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築技術者倫理についての概論 社会的責任を認識できる
2週 環境・設備設計と倫理(事例研究と討論) 建築技術の社会的影響を理解できる
3週 環境・設備設計と倫理(事例研究と討論) 社会的責任を取り上げることができる
主体的に取り組むことができる
4週 環境・設備設計と倫理(事例研究と討論) 社会的責任を取り上げることができる
主体的に取り組むことができる
5週 環境・設備設計と倫理(事例研究と討論) 社会的責任を取り上げることができる
主体的に取り組むことができる
6週 環境・設備設計と倫理(5週までのまとめ) 社会的責任を取り上げることができる
主体的に取り組むことができる
7週 環境・設備設計と倫理(事例研究と討論) 社会的責任を取り上げることができる
主体的に取り組むことができる
8週 環境・設備設計と倫理(8週までのまとめ) 法令やルールを順守した行動を判断できる
2ndQ
9週 建築生産時点における技術者倫理が必要な場面について 各種法令、設計図書、現時点での技術知識に照らし合わせた倫理観を認識することができる。
10週 建築生産場面での倫理観が必要とされる事例調査結果に基づく討論① 社会的責任を取り上げることができる。
主体的に取り組むことができる。
11週 建築生産場面での倫理観が必要とされる事例調査結果に基づく討論② 社会的責任を取り上げることができる。
主体的に取り組むことができる。
12週 建築生産場面での倫理観が必要とされる事例調査結果に基づく討論③ 社会的責任を取り上げることができる。
主体的に取り組むことができる。
13週 道徳と倫理、そして宗教観について 道徳と倫理の違いについて、加えて歴史・時代のなかの常識観の違いについて認識できる。
14週 道徳、倫理観および宗教観に関する事例調査に基づく討論① 社会的責任を取り上げることができる。
主体的に取り組むことができる。
15週 道徳、倫理観および宗教観に関する事例調査に基づく討論② 社会的責任を取り上げることができる。
主体的に取り組むことができる。
16週 振り返り

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
目標の実現に向けて計画ができる。4
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。5
法令やルールを遵守した行動をとれる。5
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。5
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。5
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。4
企業には社会的責任があることを認識している。4

評価割合

試験発表・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力050000050
専門的能力050000050
分野横断的能力0000000