機械設計製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械設計製図Ⅰ
科目番号 0082 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 総合工学科(機械システムコース) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 教科書
 吉澤武男、堀幸夫、富家知道、蓮見善久、中島尚正 他,新編JIS機械製図,森北出版
 大西清,JISにもとづく機械設計製図便覧,オーム社
教材
 自作プリント
担当教員 上原 一剛,益田 卓哉

到達目標

(1) 3D CAD とFEMを用いて強度設計の検討ができる
(2) コイルばねの設計ができる
(3) マイクロメータの原理や構造を理解し,要求される仕様から各部品の設計ができる
(4) 強度設計の検討結果に基づいて設計書・図面の作成ができること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13D CAD とFEMを用いて強度設計の検討が的確に実施できる3D CAD とFEMを用いて強度設計の検討ができる3D CAD とFEMを用いて強度設計の検討ができない
評価項目2コイルばねの設計が的確に実施できるコイルばねの設計ができるコイルばねの設計ができない
評価項目3マイクロメータの原理や構造を理解し,要求される仕様から各部品の設計が的確に実施できるマイクロメータの原理や構造を理解し,要求される仕様から各部品の設計ができるマイクロメータの原理や構造を理解し,要求される仕様から各部品の設計ができない
評価項目4強度設計の検討結果に基づいて設計書・図面の作成が的確に実施できる強度設計の検討結果に基づいて設計書・図面の作成ができる強度設計の検討結果に基づいて設計書・図面の作成ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業は本校の教育目標の「応用力」を養う科目である.
マイクロメータを題材として取り上げ,3D CADやFEMを使った強度設計を体験する.
3Dプリンタによる試作やデザインレビューのプレゼンテーションを行うなどの設計検討を通じて設計仕様を決め,設計書や図面を作成する.
授業の進め方・方法:
設計課題は授業中に指示するので,指示された課題について期日までに提出すること.CADやFEMを用いる場合は各自のノートパソコンを使用するため,授業の際には必ず持参すること.
注意点:
評価は提出物の内容,課題提出状況,授業中の態度・積極性で評価する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 マイクロメータの概要(測定原理,構造)についての講義,マイクロメータ全体のスケッチと分解・組立による各部品のスケッチ マイクロメータの構造を理解し,各部品の役割が理解できる.
3週 同上 同上
4週 同上 同上
5週 3次元CADの操作法に関する講義,本体フレームのモデリング 3D CADの操作方法が理解でき,3D CADによる本体フレームのモデリングができる
6週 FEMについての講義,本体フレームのたわみ解析 FEMでたわみ解析ができる
7週 本体フレーム設計案1の検討 制約条件の中で設計仕様を満たす設計案を提案できる
8週 本体フレーム設計案2の検討 同上
2ndQ
9週 本体フレーム設計案3の検討 同上
10週 3Dプリンタについての講義,本体フレーム設計案の3Dプリンタでの製作 3Dプリンタの原理を理解し,3D CADのデータを使って試作することができる
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 デザインレビュー 複数の設計案をレビューし,それぞれの案について評価することができる
14週 マイクロメータのフレーム設計についてのプレゼンテーション デザインレビューの結果に基づいて最終案について説明ができる
15週 本体フレーム設計の決定,設計書の作成・提出 設計仕様に基づいた設計書の作成ができる
16週 前期の振り返り
後期
3rdQ
1週 マイクロメータのラチェット機構についての講義,ラチェット機構の設計作業 ラチェット機構の構造を理解し,それを構成する各部品の役割が理解できる
2週 同上 同上
3週 同上 同上
4週 コイルばねについての講義,コイルばねの設計作業 コイルバネの設計方法を理解し,設計仕様に基づいて設計作業ができる
5週 同上 同上
6週 ラチェット機構・コイルバネの設計書の作成・提出 設計仕様に基づいた設計書の作成ができる
7週 同上 同上
8週 2次元CADの操作法に関する講義,各部品の製図 2D CADの操作方法が理解でき,マイクロメータの各部品の製図ができる
4thQ
9週 各部品の製図(本体フレーム) 同上
10週 各部品の製図(本体フレーム) 同上
11週 各部品の製図(ラチェット機構) 同上
12週 各部品の製図(コイルばね) 同上
13週 組立図の製図 マイクロメータの組立図の製図ができる
14週 同上 同上
15週 設計書および製図の提出 各自の設計仕様に基づいた設計書の作成と製図ができる
16週 振り返り

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野設計製図図面の役割と種類を適用できる。3
製図用具を正しく使うことができる。3
線の種類と用途を説明できる。3
物体の投影図を正確にかくことができる。3
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3
部品のスケッチ図を書くことができる。3
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。3
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3
機械設計標準規格の意義を説明できる。3
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。3
標準規格を機械設計に適用できる。3
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。3
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。3

評価割合

設計書・図面の内容課題提出状況授業態度・積極性合計
総合評価割合603010000100
専門的能力603010000100
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