電気電子プログラミングⅠ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気電子プログラミングⅠ
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合工学科(電気電子コース) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 谷尻かおり,これからはじめるプログラミング基礎の基礎,技術評論社
担当教員 足立 孝仁

到達目標

C言語プログラミング作成の基本的な文法と,簡単な関数を扱う技術を身につける.特に以下に挙げる項目について工学的な応用・発展へとつなぐためのプログラミング能力を養う.
(1)if文やfor文を用いて状況に応じたプログラムを作成できるようにする.
(2)配列や関数の仕組みを知り,より実践的なプログラムの理解を深める.
(3)ポインタや構造体の基本的な意味が理解でき,ポインタを使った基礎的なプログラムが読めるようになる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
if文やfor文を用いて状況に応じたプログラムを作成できるようにする.基本的な問題を解くことができる基本的な問題をある程度解くことができる基本的な問題を解くことができない
配列や関数の仕組みを知り,より実践的なプログラムの理解を深める.基本的な問題を解くことができる基本的な問題をある程度解くことができる基本的な問題を解くことができない
ポインタや構造体の基本的な意味が理解でき、ポインタを使った基礎的なプログラムが読めるようになる.基本的な問題を解くことができる基本的な問題をある程度解くことができる基本的な問題を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義では,電気電子分野で欠かすことのできないプログラミング言語であるC言語プログラミング演習を行う.演習を通じて,基本的な文法や条件分岐,繰り返し処理などのプログラミングにおける基本的な事柄や,配列,関数,ポインタ,構造体の基礎を学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義と演習を交互に行い理解を深める.与えられた演習問題をこなすだけでなく,自分で問題をアレンジし検証することが理解を深めるために有効な手段である.演習では,出力される結果をあらかじめ予想し,効率のよいデバッグ技術を身に付けることが必要である.
注意点:
別途,オリジナル資料を配布する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス,環境構築 プログラミング動作環境を理解し,実際に簡単なプログラムを動作させることができる.
2週 変数とデータ型 変数や式を理解し,演算子を使ったプログラムを作成することができる.
3週 算術演算子と誤差について 誤差が生じるメカニズムを理解し,説明することができる.
4週 条件分岐(if文やelse文) if文やelse文を理解し,条件分岐を使ったプログラムを作成することができる.
5週 繰り返し処理 for文やwhile文を理解し,繰り返し処理を使ったプログラムを作成することができる.
6週 一次元配列 一次元配列の仕組みを理解し,一次元配列を使ったプログラムを作成することができる.
7週 二次元配列 二次元配列の仕組みを理解し,二次元配列を使ったプログラムを作成することができる.
8週 中間までの復習(中間試験) 中間までに習った内容を解くことができる.
4thQ
9週 関数の基本 関数の定義や引数・戻り値を理解し,基本的な関数のプログラムを作成することができる.
10週 関数の応用 グローバル変数やローカル変数を理解し,より実践的な関数のプログラムを作成することができる.
11週 文字列 文字列の操作や表現を理解し,文字列を使った基本的なプログラムを作成することができる.
12週 ポインタ ポインタとは何かを理解し,簡単なポインタのプログラムを作成することができる.
13週 構造体 構造体とは何かを理解し,簡単な構造体のプログラムを作成することができる.
14週 数値計算プログラミング 数値計算のアルゴリズムを理解し,与えられた問題に対する数値計算のプログラムを作成することができる.
15週 定期試験(期末試験) 期末までに習った内容を解くことができる.
16週 期末試験解答およびまとめ 期末試験について,自らの問題点を把握し修正できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。1
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。1
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。1
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。2
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000002060
専門的能力3000001040
分野横断的能力0000000