情報基礎Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報基礎Ⅰ
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 実教出版 情Ⅰ705 最新情報Ⅰ、翔泳社 Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ、実教出版 情I703 高校情報I Python
担当教員 田中 博美,足立 孝仁

到達目標

1.情報セキュリティや情報モラルの重要さが理解でき,多様な情報を適切に扱うことができる.
2.コンピュータの仕組みが理解でき,デジタルの特徴や2進数の計算方法が説明できる.
3.基本的なプログラミングを通して,入出力や分岐・繰り返しなどの構造が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報セキュリティや情報モラルの重要さが理解でき,多様な情報を適切に扱うことができる.情報セキュリティや情報モラルの重要さがおよそ理解でき,多様な情報を概ね適切に扱うことができる.情報セキュリティや情報モラルの重要さが理解できず,多様な情報を適切に扱うことができない.
評価項目2コンピュータの仕組みが理解でき,デジタルの特徴や2進数の計算方法が適切に説明できる.コンピュータの仕組みがおよそ理解でき,デジタルの特徴や2進数の計算方法が概ね適切に説明できる.コンピュータの仕組みが理解できず,デジタルの特徴や2進数の計算方法が説明できない.
評価項目3基本的なプログラミングを通して,入出力や分岐・繰り返しなどの構造が理解できる.基本的なプログラミングを通して,入出力や分岐・繰り返しなどの構造が概ね理解できる.基本的なプログラミングを通して,入出力や分岐・繰り返しなどの構造が理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は,将来専門のコースに配属された後にも通用する情報の基礎を学ぶ科目である.情報社会における権利や,デジタル・コンピュータの基礎について学び,後半ではプログラミング言語を用いてプログラムの基礎を学ぶことで,工学に適用できる基礎力をつける.
授業の進め方・方法:
コンピュータに対する興味や関心が不可欠であり,日常生活で扱われている情報の安全性や権利,デジタルとは何かなどについて考えることが重要である.後半では,プログラミングの初歩として座学と実践の両方を取り入れる.
注意点:
成績の評価における総合評価割合は,定期試験70%,課題30%である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本科目を学ぶ意義を理解し,説明できる.
2週 情報社会における情報の扱いや様々な権利 個人情報や財産権等の権利を理解し,説明できる.
3週 メディアと情報デザイン メディアや情報デザインとはどのようなものであるかを理解し,説明できる.
4週 プレゼンテーションとWebページ プレゼンテーションの技法やWebページの構成について理解し,説明できる.
5週 コンピュータの構成と動作 コンピュータの構成や動作について理解し,説明できる.
6週 デジタルの基礎と2進数による計算 デジタルの特徴や2進数による計算方法を理解し,説明できる.
7週 音と画像の表現 音や画像がデジタルにおいてどのように扱われているか理解し,説明できる.
8週 中間までの復習(中間試験) 中間までに習った内容を理解する.
4thQ
9週 Pythonプログラミングの基礎1 各自PCの環境設定を行う。プログラミング言語を用いて,キーボード入力や画面への出力を行うことができる.
10週 Pythonプログラミングの基礎2 演算子・変数・型・リストを理解し、それらを活用したプログラミング作成を行うことができる.
11週 Pythonプログラミングの基礎3 プログラミング言語を用いて,分岐の処理を行うことができる.
12週 Pythonプログラミングの基礎4 プログラミング言語を用いて,繰り返しの処理を行うことができる.
13週 Pythonプログラミングの基礎5 関数の概念を理解し,関数を用いたプログラミング作成を行うことができる.
14週 Pythonプログラミングの基礎6 プログラミング言語を用いて,簡単な統計処理などのプログラムを組むことができる.
15週 学年末試験 学年末までに習った内容を理解する.
16週 学年末までの復習 学年末までに習った内容について,自らの課題を認識し修正できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。1後1
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1後4,後5,後6
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。1後4,後7
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。1後1,後2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。1後3,後4,後7
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。1後10,後11,後14
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。1後11,後12,後14
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。1後11,後12,後14
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2後5,後6
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2後5,後6
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2後5,後6
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。1後5,後6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000