言語文化

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 言語文化
科目番号 0008 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校 言語文化』(第一学習社)/『常用漢字 ダブルクリア五訂版』(尚文出版)
担当教員 渡邊 健

到達目標

1.日本語の文法を理解できる。
2.他者の意見や考えを、的確に、場合によっては多角的な視点から読み取ったり聴いたりすることが出来る。
3.自分の意見や考えを、的確な日本語表現を用いて話したり、書いたりできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章の語句・文法を正しく理解し、その主題・表現の特徴(論理的展開・文学的効果など)を踏まえて、文章内容を適切に読解し、自らの見解をもとにその意義を考察できる。文章の語句・文法を正しく理解し、その主題・表現の特徴(論理的展開・文学的効果など)を踏まえて、文章内容を適切に読解できる。文章の語句・文法を正しく理解できず、そのためその主題を把握できず、文章内容を適切に読解できない。
評価項目2他者の意見や考えをもとに自己の見解を表明できる。また、グループ活動などを通して、多様な意見をまとめることができる。他者の意見や考えをもとに自己の見解を表明できる。他者の意見や考えをもとに自己の見解を表明できない。
評価項目3漢字・語句を正しく使用し、自らの考えを他者が正確に理解できるよう、的確に表現できる。漢字・語句を正しく使用し、自らの考えを他者が理解できるよう、的確に表現できる。漢字・語句を正しく使用し、自らの考えを他者が理解できるよう、的確に表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は、本校の教育目標のうち「コミュニケーション力」を養う科目である。高等学校用教科書の『言語文化』を用いて、古文、漢文にわたって幅広い言語教育を行う。
授業の進め方・方法:
・古文、漢文を並行して学び、基礎力の充実を図りつつ、幅広い言語能力が身につくように授業を進めていく。
・質問は休憩時間、放課後に随時受け付けるが、オフィスアワー(週3回)の時間を活用して欲しい。
注意点:
・図書館を利用して関連する本を読み、積極的に疑問を投げかけてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 修学ガイダンス

高専での教科の履修や学習のしかたを知り、高専の学生としての自覚を持つ。
2週 授業ガイダンス 授業の受け方・学習の仕方や成績評価、言語文化を学ぶ意義について理解する。
3週 古文 説話 今昔物語集① 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。歴史的仮名遣い、古文文法の基礎を理解できる。
4週 古文 説話 今昔物語集② 古語辞典の引き方を知り、本文中の古文単語の意味を調べることができる。単語の意味に注意して、本文を現代語訳することができる。
5週 古文 文法① 古典文法の基礎 歴史的仮名遣い、五十音図、いろは歌など、古文の文章の表記と発音のきまりを理解する。文節、単語、品詞など古典文法の基礎を正しく理解する。
6週 漢文 故事成語 戦国策① 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。漢文訓読の基礎を理解し、本文を正しく音読できる。
7週 漢文 故事成語 戦国策② 漢和辞典の引き方を知り、本文中の語句の意味を調べることができる。語句や句法に注意して、本文を現代語訳することができる。
8週 中間試験 1~7週までの授業内容に関する試験を行い、語句の知識、読解力の定着を図る。
2ndQ
9週 試験解説
日本文学と中国文化①
試験内容を確認し、正しい解答とその理由を理解する。
漢字と中国文学が日本の文化や文学に与えた影響について理解する。
10週 古文 和歌①万葉集 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や表現技法に注意して、和歌の解釈をすることができる。
11週 古文 和歌②古今和歌集 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や表現技法に注意して、和歌の解釈をすることができる。
12週 古文 和歌③新古今和歌集 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や表現技法に注意して、和歌の解釈をすることができる。
13週 漢文 漢詩①李白 漢詩の決まり(詩型・押韻・対句など)を理解する。作者の文学史上の位置づけや、その生きた時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や句法に注意して、漢詩の解釈をすることができる。
14週 漢文 漢詩②杜甫 作者の文学史上の位置づけや、その生きた時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や句法に注意して、漢詩の解釈をすることができる。
15週 期末試験 9~14週までの授業内容に関する試験を行い、語句の知識、読解力の定着を図る。
16週 試験解説
日本の古典文学と中国文化②
試験内容を確認し、正しい解答とその理由を理解する。
中国文学、特に漢詩が日本の古代の文化や文学に与えた影響について理解する。
後期
3rdQ
1週 アクティブ・ラーニング 短歌プレゼンバトル① グループ活動の中で、他者の詠んだ短歌を鑑賞し、歌に詠まれた内容・状況や表現上の工夫について話し合うことができる。
2週 アクティブ・ラーニング 短歌プレゼンバトル② グループ活動の中で、自分たちが良いと認める短歌一首を選び、そこに詠まれた内容・状況や表現上の工夫について班でプレゼン発表を行うことができる。自他グループの発表を評価し、それを口頭で発表したり文章に書いて報告したりすることができる。
3週 古文 随筆 枕草子① 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や文法に注意して、本文の解釈をすることができる。
4週 古文 随筆 枕草子② 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や文法に注意して、本文の解釈をすることができる。
5週 古文 文法② 用言の活用 文語の動詞・形容詞・形容動詞の活用について体系的に理解する。用言の語形変化がどのようになされているか、古文の文章に即して説明することができる。古語と現代語の活用の違いについて理解する。
6週 漢文 思想 論語① 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や句法に注意して、本文の解釈をすることができる。
7週 漢文 思想 論語② 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や句法に注意して、本文の解釈をすることができる。
8週 中間試験 1~7週までの授業内容に関する試験を行い、語句の知識、読解力の定着を図る。
4thQ
9週 試験解説
日本文学の流れ~和歌から俳諧へ~
試験内容を確認し、正しい解答とその理由を理解する。
和歌から連歌・俳諧の発生と展開について知り、それらの日本文学における位置づけを通時的に理解する。
10週 古文 俳諧 奥の細道① 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や文法に注意して、本文の解釈をすることができる。
11週 古文 俳諧 奥の細道② 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や文法に注意して、本文の解釈をすることができる。
12週 アクティブ・ラーニング 句会にチャレンジ グループ活動の中で、他者の詠んだ俳句を鑑賞し、句に詠まれた内容・状況や表現上の工夫について話し合うことができる。また、話し合いの内容や自分の意見・感想を口頭で発表したり、文章に書いて報告することができる。
13週 漢文 思想 論語③ 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や句法に注意して、本文の解釈をすることができる。
14週 漢文 思想 論語④ 作品の文学史上の位置づけや、成立した時代の政治、文化などについて理解する。本文を正しく音読できる。語句や句法に注意して、本文の解釈をすることができる。
15週 学年末試験 9~14週までの授業内容に関する試験を行い、語句の知識、読解力の定着を図る。
16週 試験解説
日本文学と中国文化③
試験内容を確認し、正しい解答とその理由を理解する。
古来、日本がどのように中国文化を受け容れ自国文化を形成してきたかについて、自分の考えをまとめ、口頭で発表したり文章に書いて表現したりすることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験平常点合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000