空間認識トレーニング

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 空間認識トレーニング
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 松本 至,木下 大,益田 卓哉,西川 賢治,高増 佳子,荒木 菜見子

到達目標

(1)3次元CADソフトにより,簡単な3次元形状のモデルが作成できる.
(2)3次元CADソフトにより,3次元形状のモデルを組み合わせて簡単なアセンブリモデルを作成できる.
(3)紙の模型製作で立体空間をイメージした工作ができる。
(4)空間と立体の違いなど、建築の元になる基礎概念を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13次元CADソフトにより,簡単な3次元形状のモデルが作成できる.3次元CADソフトにより,簡単な3次元形状のモデルがある程度作成できる.3次元CADソフトにより,簡単な3次元形状のモデルが作成できない.
評価項目23次元CADソフトにより,3次元形状のモデルを組み合わせて簡単なアセンブリモデルを作成できる.3次元CADソフトにより,3次元形状のモデルを組み合わせて簡単なアセンブリモデルをある程度作成できる.3次元CADソフトにより,3次元形状のモデルを組み合わせて簡単なアセンブリモデルを作成できない.
評価項目3立体と空間の違いを理解しつつ、立体空間をイメージした工作が美しく計画的にできる.立体と空間の違いを理解しつつ、立体空間をイメージした工作ができる.立体と空間の違いをあまり理解できず、立体空間をイメージした工作が上手にできない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
(1)複雑な形状の物体の形状および寸法を言葉や文字だけで正確に伝達することは不可能である.本講では,これらを明確に伝達する方法としてコンピュータによる物体の表現方法を3次元CADを通して学び,空間における様々な物体の認識能力を修得する.
(2)空間を模した縮尺1/50や1/100の紙の模型で、ただの立体だけではない「空間」をイメージしながら、模型を工作する.
授業の進め方・方法:
(1)主にパーソナルコンピュータを用い,演習主体で授業を進める.また,昼休憩あるいは放課後であればいつでも質問を受け付けるので,質問のある学生は進んで研究室に来てほしい
(2)主に紙の模型キットをカッターで切り取りながら、ノリやテープで貼って「空間」を組み立てる.
(1)と(2)を前半と後半の7週に分けて行う.(3クラスと2クラスに分ける)
注意点:
(1)パーソナルコンピュータを自在に扱うことができるようになる事も,本講の目的でもあるので,休まないようにすること.また,放課後でも端末室のコンピュータが利用可能なので,積極的に演習をこなすこと.
(2)カッターとカッターマット、定規(金尺)は、各自で用意してください。授業の最初に説明します。紙の模型キットは学校で用意します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 授業概要の(1)と(2)について,授業の進め方や評価方法などを理解している.
2週 建築と空間について(講義・体験) 建築は空間と関連性が深い.その建築における空間の講義.
さらにはスケール感など実際の空間等を体験する.
3週 立体空間をイメージする(空間体験と図面の理解) 縮尺1/200の平面図を読み、その実際の空間も体験する.
4週 立体空間をイメージする(展開図など) 縮尺1/200の平面図を切り出し、立面図を作成する.
5週 立体空間をイメージする(立体模型組み立て) 立体空間として模型を組み立て、高さや広さを理解する.
6週 立体空間をイメージする(外観仕上げなど自由に考えてみる)模型完成 外観の窓(開口部)や素材仕上げの色など自由に考えてみる,
7週 立体空間をイメージする(スケッチと説明を描く) 模型を見ながら立体空間のイメージスケッチと外観仕上げの説明を書く
8週 プレゼンテーション(講評会) クラスごとでお互いの作品について発表し、評価する
2ndQ
9週 3次元CADの操作方法(環境設定と,立体図形の表示・修正,簡単な立体の作成) 3次元CADの操作方法(環境設定と,立体図形の表示・修正,簡単な立体の作成)を理解し,利用できる
10週 3次元CADの操作方法(拘束や作画機能を使ったスケッチ) 3次元CADの操作方法(拘束や作画機能を使ったスケッチ)を理解し,利用できる
11週 3次元CADの操作方法(データム平面の利用) 3次元CADの操作方法(データム平面の利用)を理解し,利用できる.
12週 3次元CADの操作方法(パターン化の利用) 3次元CADの操作方法(パターン化の利用)を理解し,利用できる.
13週 3次元CADの操作方法(回転体の作成) 3次元CADの操作方法(回転体の作成)を理解し,利用できる.
14週 3次元CADの操作方法(スイープ) 3次元CADの操作方法(スイープ)を理解し,利用できる.
15週 3次元CADの操作方法(立体のアセンブリ) 3次元CADの操作方法(立体のアセンブリ)を理解し,利用できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。1前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。1前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。1前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ(1)のその他(2)のその他合計
総合評価割合000005050100
基礎的能力000005050100
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000