歴史Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 歴史Ⅱ
科目番号 0027 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『新選歴史総合』東京書籍
担当教員 原田 桃子,中原 道宣

到達目標

(1)具体的な歴史的事実を正しく認識することができる。
(2)個別の事実を羅列的に知るのではなく、同時代の政治・経済・文化など各種の分野の事実との関連を理解できる。
(3)前後の時代との因果関係について考察し理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(1)具体的な歴史的事実を非常によく認識できる。具体的な歴史的事実を概ね認識できる。具体的な歴史的事実を正しく認識していない。
評価項目(2)政治・経済・文化などの分野の関連を非常によく理解できる。政治・経済・文化などの分野の関連を概ね理解できる。政治・経済・文化などの分野の関連を理解できない。
評価項目(3)前後の時代の因果関係を非常によく理解できる。前後の時代の因果関係を概ね理解できる。前後の時代の因果関係を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は本校の教育目標のうち「基礎力」、「倫理力」を養う科目である。具体的には、1年次の歴史学習を基礎にして、20世紀以後の歴史を学ぶことにより、世界が過去に歩んできた跡を知り、現代世界の形成の過程と、世界の文化、社会の特質を理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式。なるべく多くの“史料”を活用しながら科学的な歴史認識の涵養を目指したい。
注意点:
今後よりよい社会や文化を創るにはどうすればよいかという問題を解く手がかりをつかむつもりで授業に臨んでほしい。
なお、質問がある場合は授業終了後の休憩時間に申し出ること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス / 1年次の復習 授業ガイダンス / 1年次で学習したことを説明できる
2週 大衆社会の時代 20世紀前半になぜ大衆化が進んだのか理解し、説明できる
3週 第一世界大戦の展開 第一次世界大戦による国際秩序の変化を説明できる
4週 国際協調体制の形成 第一次世界大戦後につくられた国際協調体制について理解し、説明できる
5週 ソヴィエト連邦の成立と社会主義 ロシア革命とソヴィエト連邦の成立が世界に与えた影響について理解し、説明できる
6週 アメリカ合衆国の台頭と大量消費社会 大量生産・大量消費が日常生活に与えた変化について説明できる
7週 アジアの経済成長と移動する人々・反植民地主義の高揚と国際秩序の変容 第一次世界大戦後のアジア諸地域の経済発展と反植民地主義運動について説明できる
8週 前期中間試験 前期中間までに習った内容を理解する
2ndQ
9週 民主主義の拡大と社会変革の動き・マスメディアの発達と日常生活 第一次世界大戦以降の民主主義の広がり、およびマスメディアの果たした役割について説明できる
10週 世界恐慌 世界恐慌の要因と各国の対応について理解し、第二次世界大戦との繋がりについて考え、説明できる
11週 アジア・アフリカと大衆社会・国際協調体制の崩壊 世界恐慌後、国際協調体制がどのように崩壊していったのか説明できる
12週 日中戦争と深刻化する世界の危機 日中戦争が、世界的な対立とどのようにかかわっていたのか説明できる
13週 第二次世界大戦の勃発 第二次世界大戦の勃発と拡大について理解し、「戦争」について考えることができる
14週 第二次世界大戦における連合国と戦後構想 戦後の国際秩序の形成に、二度の世界大戦がどのように活かされているのか考え、説明することができる
15週 前期末試験 前期末に習った内容を理解する
16週 前期末までの復習 前期末試験の解説と解答
後期
3rdQ
1週 アジア太平洋戦争と日本の敗戦 第二次世界大戦下の日本の動きについて理解し、説明することができる
2週 連合国の占領政策と冷戦 戦後の国際秩序のもとで、日本の占領政策がどのように変化したのか説明できる
3週 再編されるアジアと冷戦 冷戦下のアジアの再編がどのように進んだかを理解し、説明できる
4週 冷戦の拡大と第三勢力 1950年半ば以降の冷戦の対立の変化について理解し、説明できる
5週 キューバ危機と核兵器の管理 核開発競争の脅威に対し、世界がどのように動いたか理解し、説明できる
6週 脱植民地化の進展と地域紛争 アジア・アフリカ諸国の独立後の地域紛争の要因について理解し、説明できる
7週 計画経済と開発 冷戦下での各地域の経済政策について共通点・相違点を指摘し、説明できる
8週 後期中間試験 後期中間試験までに習った内容を理解する
4thQ
9週 冷戦下の日本とアジア 冷戦下での日本の政治の展開について理解し、説明できる
10週 日本と欧米先進国の経済成長・地域連携の拡大 第二次世界大戦後の各地域の経済成長と地域連携の拡大について理解し、説明できる
11週 ベトナム戦争と冷戦構造の変容 ベトナム戦争が世界に与えた影響について理解し、説明できる
12週 問い直される近代・石油危機と経済の自由化 1960年代末から出てきた新しい課題に対して世界がどのように向き合ったか理解し、説明できる
13週 アジアの経済発展と日本・冷戦の終結と世界 アジアの経済発展、冷戦の終結について理解し、説明できる
14週 拡大する地域紛争・民主化の進展・グローバル化と地域統合 冷戦後の地域紛争や民主化の進展、グローバル化の動きを理解し、説明できる
15週 学年末試験 学年末までに習った内容を理解する
16週 学年末までの復習 学年末試験の解説と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会地理歴史的分野帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。2前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2後14,後15
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。2後1,後2,後3,後5,後10,後11,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000