シミュレーション工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 シミュレーション工学
科目番号 0088 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 Scilab/Scicosで学ぶシミュレーション工学の基礎 ―自然・社会現象から,経済・金融,システム制御まで―
橋本洋志,石井千春 著,オーム社
担当教員 原田 篤

到達目標

シミュレーションの基本概念を理解できる
モデリングが理解できる
自然現象、工学の分野での基本的なモデルの説明ができる
数値計算ソフト(Scilab or MATLAB)を使用し、基本的モデルのシミュレーションができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1シミュレーションの基本概念を十分に理解できるシミュレーションの基本概念を理解できるシミュレーションの基本概念を理解できない
評価項目2モデリングが十分理解できるモデリングが理解できるモデリングが理解できない
評価項目3自然現象、工学の分野での基本的なモデルの説明が十分にできる自然現象、工学の分野での基本的なモデルの説明ができる自然現象、工学の分野での基本的なモデルの説明ができない
評価項目3数値計算ソフトを使用し、基本的モデルのシミュレーションが確実にできる数値計算ソフトを使用し、基本的モデルのシミュレーションができる数値計算ソフトを使用し、基本的モデルのシミュレーションができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会では、社会、産業、経済すべてが複雑かつ大規模化し、これらに関する種々の問題を理解・予測をしていくことは容易ではない。また、気象や地震の予測の難しさをみればわかるように自然現象においても同様である。こうした複雑・大規模なシステムの解析・予測に適した手法として、コンピュータ・シミュレーションはある。この授業では、MATLABもしくはScilabという数値計算、可視化、プログラミングが容易に行える科学技術計算用汎用ソフトを用い、「モデルの立て方」と「シミュレーション方法」について学ぶ。シミュレーションの題材は、学生にとって興味の持てる簡単な例題を用い、シミュレーションを実際に行いながら理解を深める。
授業の進め方・方法:
MATLABもしくはScilabを用いて授業を行います。各自のノートPCにインストールをしてもらいますのでPCの用意をお願いします。
注意点:
成績は普段の授業態度並びに各週毎の課題,レポートで評価する。筆記試験等は実施しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,ソフトウェアのインストール MATLABもしくはScilabのインストールができる
2週 MATLABもしくはScilabの基本的な使い方 MATLABもしくはScilabの基本的な使い方を実践できる
3週 SimlinkもしくはScicosの基本的な使い方 SimlinkもしくはScicosの基本的な使い方を実践できる
4週 行列と確率 行列と確率の計算が数値計算ソフトでできる
5週 ラプラス変換,連続時間モデル,離散時間モデル ラプラス変換,連続時間モデル,離散時間モデルがシミュレーションできる
6週 自然科学モデル(うわさの拡散,伝染病の流行) 自然科学モデル(うわさの拡散,伝染病の流行)がシミュレーションできる
7週 自然科学モデル(捕食・被食種,人口予測) 自然科学モデル(捕食・被食種,人口予測)がシミュレーションできる
8週 中間試験 課題提出
4thQ
9週 経済金融システム(福利計算,在庫管理,時系列予測) 経済金融システム(福利計算,在庫管理,時系列予測)がシミュレーションできる
10週 経済金融システム(確率微分方程式,待ち行列,線形計画法) 経済金融システム(確率微分方程式,待ち行列,線形計画法)がシミュレーションできる
11週 振り子のアニメーション 振り子のアニメーションがシミュレーションできる
12週 ロボットアームのアニメーション ロボットアームのアニメーションがシミュレーションできる
13週 モデルに基づくフィードバック制御(人工衛星,直流モータ) モデルに基づくフィードバック制御(人工衛星,直流モータ)がシミュレーションできる
14週 モデルに基づくフィードバック制御(倒立振子,小型飛行機) モデルに基づくフィードバック制御(倒立振子,小型飛行機)がシミュレーションできる
15週 期末試験 課題提出
16週 振り返り 授業の振り返りを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00020800100
基礎的能力0002040060
専門的能力000030030
分野横断的能力000010010