電子制御回路

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電子制御回路
科目番号 0092 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教員作成資料を適宜配布する.
担当教員 森田 一弘

到達目標

2. 回転機の構造と周辺回路を説明できる。
2. 発電の原理,特性と環境保護について説明できる。
3. 信号伝送の原理,特性を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1回転機の基本構造と周辺回路を説明できる回転機の基本構造と周辺回路をほぼ説明できる回転機の基本構造と周辺回路を説明できない
評価項目2発電の原理,特性と環境保護について説明できる発電の原理,特性と環境保護についてほぼ説明できる発電の原理,特性と環境保護について説明できない
評価項目3信号伝送の原理,特性を説明できる信号伝送の原理,特性をほぼ説明できる信号伝送の原理,特性を説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
発電工学 ・発電機の原理と制御素子 ・水力発電/火力発電/原子力発電/再生エネルギー利用の発電
信号伝送 ・2端子対回路網/Z/Y/H/Gマトリックス ・分布定数回路/波動方程式/反射と透過 
配電 ・ネットワークと伝送回路/電力グリッド
発電機の動作原理,信号・電力伝送の特性,送配電におけるネットワークとの関係を中心にして回転機の原理を学ぶとともにエネルギーと環境との関係について理解する。
この科目は企業で電動回転機を用いた超微細半導体製造・検査装置の開発経験を活かし,回転機の動作原理や発電の仕組みとともに環境保護やエネルギー管理について講義する.
授業の進め方・方法:
教員の作成した授業資料をもとにした座学を中心に進める.適宜,課題を与える.
次のような自学自習を実施すること.
 ・授業内容の理解を深めるため、復習を行う
 ・与えられた課題に対してレポートを作成する
 ・定期試験の準備を行う
注意点:
・学生はオフィスアワーを活用して質問や相談ができる.また,メールやチャットによる質問も受け付ける.
・到達目標に対する達成度を下記の割合で総合評価し,60点以上を合格とする。
 なお,前期期末,学年末の2回において評価点が40点以上60点未満の学生について再試験を実施する。
 再試験の結果が60点以上の場合は各期末成績を60点とする.
・他人のレポートを写して提出した場合は,写した学生も写させた学生もレポート点を減点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方・演習方法について理解する。
2週 発電に用いる回転機と制御:同期発電機,誘導発電機 同期発電機,誘導発電機の原理について理解する。
3週 発電に用いる回転機と制御:2重給電誘導発電機,インバータ インバータの原理と応用について理解する。
4週 水力発電の原理と効率 水力発電の原理について理解する。
5週 マイクロ水力発電と波力発電 波力発電の原理について理解する。
6週 火力発電の原理と効率 火力発電の原理について理解する。
7週 火力発電の環境対策 火力発電の環境対策について理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 原子力発電の原理と効率 原子力発電の原理について理解する。
10週 原子力発電の安全設計 原子力発電の安全設計について理解する。
11週 再生可能エネルギー:太陽光発電 太陽光発電の原理について理解する。
12週 再生可能エネルギー:風力発電 風量発電の原理について理解する。
13週 再生可能エネルギー:地熱発電 地熱発電の原理について理解する。
14週 再生可能エネルギー:バイオマスエネルギー バイオマスエネルギーの発電原理について理解する。
15週 前期期末試験
16週 前期のまとめ
後期
3rdQ
1週 2端子対回路と行列表現 2端子対回路の基本とマトリックス表現について理解する。
2週 2端子対回路の接続と入出力インピーダンス 2端子対回路の各種接続と入出力インピーダンスについて理解する。
3週 2端子対回路の等価回路 2端子対回路の等価回路について理解する。
4週 分布定数回路と伝送線路方程式 伝送線路における集中定数回路分布定数回路について理解する。
5週 伝送基礎方程式 伝送線路の伝送線路方程式と波動方程式について理解する。
6週 基礎方程式 伝送線路の伝送基礎方程式について理解する。
7週 無限長線路 無限長線路における伝送基礎方程式の取り扱いについて理解する。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 無損失線路 伝送線路における無損失線路の取り扱いについて理解する。
10週 反射と透過 伝送線路における信号の反射と透過について理解する。
11週 ネットワークと伝送回路 ネットワークと伝送回路の関係について理解する。
12週 電力貯蔵の原理 電力を貯蔵する仕組みと形態について理解する。
13週 蓄電池の原理 蓄電池の動作原理について理解する。
14週 電力グリッド 電力系統の課題とスマートグリッドについて理解する。
15週 学年末試験
16週 授業のまとめ 授業内容の理解度について自らの問題点を把握し修正できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2
FETの特徴と等価回路を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000