生化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生化学Ⅱ
科目番号 0097 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合工学科(化学・バイオコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 生化学 ー基礎と工学ー 左右田健次 編著 化学同人
担当教員 土田 裕介

到達目標

遺伝子DNAの基本的な性質、働きについて下記の事項を理解することを到達目標とする。
(1)核酸の化学的性質・構造について説明できる。
(2)DNAの複製についてについて説明できる。
(3)タンパク質合成-転写・翻訳-について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1核酸の化学的性質・構造について説明できる核酸の化学的性質・構造について理解できている核酸の化学的性質・構造について理解できていない
評価項目2DNAの複製についてについて説明できるDNAの複製についてについて理解できているDNAの複製についてについて理解できていない
評価項目3タンパク質合成-転写・翻訳-について説明できるタンパク質合成-転写・翻訳-について理解できているタンパク質合成-転写・翻訳-について理解できていない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生化学とは、生命現象を化学的に解析する学問分野である。本講義では、遺伝子の本体であるDNAの物質としての性質と構造、DNAの情報に基づき行われるタンパク質合成について講義を行う。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に座学を行う。既に学習した生物学、微生物学の基礎知識も必要となるため、充分な復習を要する。
また、本科目は学修単位であるため、以下のような自学自習を60時間以上行うこと。
・適宜実施されるミニテストの対策
・レポート課題
注意点:
講義で配布したレジュメに準拠したミニテストを実施する。
レポート課題を課すので、講義で学んだことを自身の文章で説明できるように意識すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(授業の進め方・概要) 1年時に学習したDNAとRNAについて思い出す
2週 核酸の構造1 DNAの構造特性について理解する
3週 核酸の構造2 RNAの構造特性について理解し、DNAとの比較を説明できる
4週 核酸の性質1 DNAの化学的・物理的性質について理解する
5週 核酸の性質2 RNAの化学的・物理的性質について理解し、DNAとの比較を説明できる
6週 DNAの複製1 DNAの半保存的複製を説明することができる。
7週 DNAの複製2 大腸菌の複製について、工程、必要酵素について理解する
8週 後期中間試験 2週~7週までの内容について試験を行う
4thQ
9週 RNAの種類と働き タンパク質合成において、必要なRNAの種類、働きを理解する
10週 転写1 大腸菌の転写に関わる酵素の働きを理解する
11週 転写2 大腸菌の転写機構の違いを理解する
12週 翻訳1 tRNAの合成、活性化方法、コドンの翻訳方法について理解する
13週 翻訳2 大腸菌の翻訳機構を理解する
14週 タンパク質の構造と機能 タンパク質の加工について翻訳後修飾について理解する
15週 学年末試験 9週~14週の内容について試験を行う
16週 学年末試験解説・講義の総括 試験結果を見直し解説を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学ヌクレオチドの構造を説明できる。1後4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。1後6
DNAの半保存的複製を説明できる。1後6
RNAの種類と働きを列記できる。1後5,後9
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。1後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000