建築設計製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築設計製図Ⅰ
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科(建築デザインコース) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 「初めての建築製図」学芸出版社・建築のテキスト編集委員会、「コンパクト版・建築設計資料集成」丸善・日本建築学会編、「建築 設計 製図」学芸出版社、その他の建築作品が紹介されている図書・雑誌
担当教員 小椋 弘佳

到達目標

1.計画的に草案作成を進め、適切な寸法で表現することができる。
2.建築空間を図面や模型として、製図の書き方にそって正しく表現し、完成することができる。
3.作品発表会において、自分の作品の特徴を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(1)計画的に草案作成を進め、適切な寸法で表現することができる。計画的に草案作成を進め、適切な寸法である程度表現することができる。計画的に草案作成を進められない、または適切な寸法で表現することができない。
評価項目(2)建築空間を図面等として、製図の書き方にそって正しく表現し、完成することができき、さらに自身の提案部分も明確に表現することができる。建築空間を図面等として、製図の書き方にそって正しく表現し、完成することができる。建築空間を図面等として、製図の書き方にそって正しく表現できない、または完成することができない。
評価項目(3)作品発表会において、自分の作品の特徴を具体的かつ明確に説明することができる。作品発表会において、自分の作品の特徴を説明することができる。作品発表会に参加しない、または自分の作品の特徴を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・目的や意義:建築設計をとおして、生活空間のイメージと求められる諸条件を、建築の形としてとらえ図面に表現出来る能力を修得することが授業の目的である。
・学習内容の概要:建築の設計課題に対して、草案の作成検討、草案模型の製作検討、図面作製、作品の発表講評というプロセスで取り組む。
・修得する能力:このプロセスを通して、設計方法と製図法の基礎力、作品を発表し評価を受けるというコミュニケーション力を修得する。
授業の進め方・方法:
・建築空間は多様な側面から検討しなければいい作品とはならない。そのためには、特に課題に取り組む初期の草案作成時に、提案する建築空間の構想をよく練っておくことが大切である。
・作製する図面や模型等を完成させるには相当な時間が必要である。ゆとりある作業計画を立て提出期限を確実に守ることが大切である。
・設計基礎力を養うために、普段から建築に興味を持ち、いい建築を体験し、建築雑誌などを見る習慣を持つことが大切である。
・質問は授業中に対話形式で個別に行う。放課後等(オフィスアワー)にも随時受け付けるので、不明な点があれば積極的に相談に来ること。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 課題「独立住宅の設計」
課題説明、設計の進め方に関するガイダンス
課題内容を理解できる。
2週 設計の進め方に関するガイダンス、プレ課題(グループ課題)
課題内容を詳細に理解できる。
設計の進め方を理解できる。
3週 草案作成(エスキス模型制作) スタディ模型を製作できる。
4週 草案作成(エスキス模型制作) スタディ模型を製作できる。
5週 草案作成(エスキス模型制作) スタディ模型を製作できる。
6週 草案作成 草案を作成できる。
7週 草案作成、エスキスチェック 草案を作成できる。
他人に対して自分の草案を説明できる。
8週 後期中間試験(試験を実施せず、課題で代替措置)
草案を作成できる。
4thQ
9週 草案作成・提出 草案を完成し提出することができる。
10週 図面作成に関するガイダンス 図面プレゼンテーションの方法について理解できる。
図面の作図方法を理解できる。
11週 図面作成1 図面を計画的に作図する。
12週 図面作成2 図面を計画的に作図する。
13週 図面作成3 図面を計画的に作図する。
14週 図面作成4 図面を計画的に作図する。
15週 学年末試験(試験を実施せず、課題で代替措置)
図面作成5・提出・提出
(課題作成は放課後も使用して完成させる)
全ての必要図面を完成し提出できる。
16週 作品の発表・講評(非常勤講師参加) 図面と模型を使って発表できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。2後12
線の描き分け(3種類程度)ができる。2後12
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。2後12
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。2後12
図面の種類別の各種図の配置を理解している。2後12
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。2後12
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2後7
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2後7
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。2後12
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2後16
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。1後12
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。2後5,後6
建築における形態(ものの形)について説明できる。2後5,後6

評価割合

試験発表相互評価提出状況課題作品その他(発表点含む)合計
総合評価割合00008020100
基礎的能力00008020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000