概要:
木造、鉄筋コンクリート構造、および鉄骨構造の概要を知り、用いられる材料、部材、構法の名前、役割を理解する。
今後、建築学を学ぶ上で、専門分野の教科書を読み、専門用語を理解する基礎的な知識となる科目である。
いる意味、建築語とも考えても良い。
授業の進め方・方法:
教科書をベースとした、事前学習型の授業を行います。
授業の前の週に、プリントを配布し、授業までにプリントをやってきて、授業ではその確認と、教科書にない部分の説明を行います。
注意点:
試験では、プリントと教科書にない部分の説明から出題します。
教科書にない部分は板書や口頭による説明となりますので、各自ノートに記録し、試験前には整理すると良いと思います。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
建築構造のあらまし 1-1 歴史的な発達 1-2 なりたち 1-3 構造の分類 1-4 作用する力 1-5 関連法令 |
建築構造とは、建築を学ぶ上での基礎的な用語、仕組みなどを理解しておかなければならず、今後の建築学の学びに対して重要な内容であることを理解する。
|
2週 |
2章 木造 2-1 構造の特徴と構造形式 2-2 木材 2-3 継手 |
W造の特徴と構造形式について説明できる。 木材の種類や特性について説明できる。
|
3週 |
2-5-1 軸組 2-5-2 耐力壁 |
W造の軸組の名称をあげることができる。 耐力壁の必要量と、配置について計算ができる。
|
4週 |
2-6 小屋組 2-8 階段 2-9 開口部 |
屋根の形状について説明出来る。 階段の種類について説明出来る。 W造に用いる開口の種類が説明出来る。
|
5週 |
2-10 外部仕上げ 2-11 内部仕上げ |
建築物の外部・内部の仕上げ材料をあげることができる。
|
6週 |
3章 RC造 3-1 構造の特徴と構造形式 3-2 鉄筋の材料 3-3-1 コンクリート材料 |
RC造の特徴と構造形式について説明出来る。 RC造に使用する鉄筋、コンクリートの特性について説明出来る。
|
7週 |
後期中間試験 |
|
8週 |
後期中間試験の解答と解説 |
自らの問題点を把握し、修正することができる。
|
4thQ |
9週 |
3-3-2 コンクリート材料のフレッシュ性状、硬化性状、耐久性、調合 |
コンクリ-ト材料の特性について説明で得きる
|
10週 |
3-4 基礎(W、RC、S) 3-5-1 躯体の構成、構造計画 |
W、RC、S造の基礎の種類と特徴について説明出来る。
|
11週 |
3-5-2 配筋 3-7 壁式構造 3-8 プレストレスト構造 |
RC造の柱、梁、床、壁(耐力壁、非耐力壁)の配筋について説明出来る。 壁式構造の種類、特徴、制限について説明出来る。 プレストレスト構造について特徴について説明出来る。
|
12週 |
4章 鋼構造 4-1 構造の特徴と構造形式 4-2 鋼と鋼材 |
S造の特徴と構造形式について説明ができる 鋼の特性と、形鋼について説明でいる。
|
13週 |
4-3-1 鋼材の接合 高力ボルト 4-3-2 鋼材の接合 溶接 |
鋼材の接合方法として、高力ボルトと溶接があり、その機構について説明出来る。
|
14週 |
4-5-1 骨組み 構成、座屈現象、プレート類(スチフナー、ガセットプレート、スプライスプレート、フィラープレート) 4-5-2 骨組み 仕口、柱脚、床、耐火被覆 |
骨組みの構成、仕口、柱脚、耐火被覆について特徴が説明出来る。
|
15週 |
学年末試験 |
|
16週 |
学年末試験の解答および解説 |
自らの問題点を把握し、修正することができる。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 2 | 後1 |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 2 | 後2 |
木材の種類について説明できる。 | 2 | 後2 |
傷(節など)について説明できる。 | 2 | 後2 |
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 | 1 | 後2 |
耐火性について説明できる。 | 1 | 後2 |
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。 | 1 | 後2 |
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。 | 1 | 後2 |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 2 | 後6 |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 2 | 後6 |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 1 | 後6 |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 1 | 後6 |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 3 | 後6,後9 |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 2 | 後6,後9 |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 2 | 後6,後9 |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 1 | 後9 |
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。 | 1 | 後9 |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 2 | 後9 |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 2 | 後12 |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 1 | 後6,後12 |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。 | 1 | 後12 |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 2 | 後6,後12 |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 1 | 後5 |
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。 | 1 | 後5 |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 1 | 後5 |
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。 | 1 | 後5 |
構造 | 建築構造の成り立ちを説明できる。 | 2 | 後1 |
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。 | 2 | 後1 |
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。 | 1 | 後1 |
ラーメンやその種類について説明できる。 | 2 | 後6 |
S造の特徴・構造形式について説明できる。 | 2 | 後12 |
高力ボルト摩擦接合の機構について説明できる。 | 1 | 後13 |
溶接接合の種類と設計法について説明できる。 | 1 | 後13 |
仕口の設計方法について説明ができる。 | 1 | 後14 |
柱脚の種類と設計方法について説明ができる。 | 1 | 後14 |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 1 | 後6,後11 |
基礎形式(直接、杭)の分類ができる。 | 1 | |
施工・法規 | 鉄筋の加工について説明できる。 | 1 | 後9 |
継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。 | 1 | 後9 |
定着の仕様とメカニズムについて説明できる。 | 1 | 後9 |
かぶりの必要性、かぶり厚さの基準・仕様・法令について説明できる。 | 1 | 後9 |
使用材料の試験・管理値について説明できる。 | 1 | 後9 |
生コンの発注について説明できる。 | 1 | 後9 |
法の体系について説明できる。 | 1 | 後1 |