到達目標
1.哲学についての基本的な概念・知識を身につけている。
2.哲学的な諸問題について理解し、説明することができる。
3.哲学的な諸問題について自分の意見を持つ。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 哲学についての基本的な概念・知識を十分に身につけている。 | 哲学についての基本的な概念・知識を身につけている。 | 哲学についての基本的な概念・知識を身につけていない. |
評価項目2 | 哲学的な諸問題について理解し、説明することが十分にできる。 | 哲学的な諸問題について理解し、説明することができる。 | 哲学的な諸問題について理解し、説明することができない. |
評価項目3 | 哲学的な諸問題について自分の意見を正しく持つ。 | 哲学的な諸問題について自分の意見を持つ。 | 哲学的な諸問題について自分の意見を持っていない. |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 2
説明
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人文・数理 2
説明
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教育方法等
概要:
・西欧および中国の思想の流れに沿って、基礎となるさまざまな概念や問題について概説する。とくに科学的な思想や方法論、問題点についてくわしく取り上げる。
・授業では毎回資料を配付する。また原則として課題プリントを毎回出すので、その時間内に提出すること。課題プリントは必要な知識の確認と、与えられた問題に対する意見の提出からなる。
授業の進め方・方法:
1~3年のカリキュラムでは、哲学や倫理に関する内容が盛り込まれていないので、事実上ゼロの状態から哲学を学ぶことになるが、哲学的な知識がなくても哲学的な思考をすることはできる。むしろ、既存の概念にとらわれず、自分で言葉や概念を探しながら思考する方が有意義であるが、それには膨大な時間と多大な努力が必要となる。そこで、この授業では思考の手がかりとして必要最低限の哲学的概念、すなわち人間が考え出したアイデアを提示していくので、学生諸君にはそれを追体験すること、たんなる知識としてではなく、なぜそのようなアイデアが必要だったのかを実感するようにしてほしい。端的にはいろいろな概念に「つっこみ」を入れてみることをおすすめする。ただし効果的な「つっこみ」を入れるには世界史・日本史等の歴史に関する基礎知識が不可欠であり、それを身につけていることを前提として進めるので、心してもらいたい。
注意点:
中間試験と期末試験および課題で1~3の目標それぞれについて設問を出題し、各目標について合計60%以上の正答を持って合格とする。
・成績評価の割合は、中間試験・期末試験あわせて70%、課題プリント30%とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
哲学とは何か~哲学の歴史・現代の哲学~・ギリシヤの思想1 授業に関する説明、哲学の歴史的・地域的な流れ、神話から哲学へ
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2週 |
ギリシャの思想2 普遍的な真理の探究~ソクラテス、プラトン、アリストテレス
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3週 |
ユダヤ教とキリスト教 「旧約聖書」の思想、隣人愛の教えと実践
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4週 |
ルネサンスの思想 人間性の回復、人間を中心とした生き方の追究
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5週 |
経験論と合理論 新しい学問と知識の獲得をめぐって~ベーコン、デカルト
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6週 |
モラリストの思想 人間の本質・尊厳の探究~パスカル、モンテーニュ
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7週 |
啓蒙思想と社会契約説 近代政治思想の始まり~ホッブズ、ロック、ルソー
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8週 |
中間考査 これまでの内容を復習し、考査を実施する
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2ndQ |
9週 |
試験の返却と解説、ドイツ観念論 理性・観念を根源とした理想主義~カント、ヘーゲル
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10週 |
功利主義 個人の利益と社会の幸福との調和~A・スミス、ベンサム、J・S・ミル
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11週 |
社会主義 資本主義の矛盾の解決をめざす~空想的社会主義、マルクス
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12週 |
実存主義 自分にとっての真理とは~主体的な生き方の探究
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13週 |
現代の思想 理性中心主義を疑う思想~フランクフルト学派、構造主義
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14週 |
現代のヒューマニズム 人類愛と生命への畏敬~シュヴァイツアー、ガンデイー、キング牧師
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15週 |
期末考査 これまでの内容を復習し、考査を実施する
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16週 |
試験の返却と解説・現代の諸課題について
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |