化学6

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学6
科目番号 0012 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:化学(東京書籍) 問題集:セミナー基礎化学+化学(第一学習社)
担当教員 松本 浩介

到達目標

(1)物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を利用できる
(2)固体の溶解度,気体の溶解度について理解し計算ができる
(3)希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が計算できる
(4)熱化学方程式の意味を理解し,ヘスの法則を使った計算ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を正しく利用できる物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を利用できる物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を利用できない.
評価項目2固体の溶解度,気体の溶解度について理解し正しく計算ができる固体の溶解度,気体の溶解度について理解し計算ができる固体の溶解度,気体の溶解度について理解し計算ができない.
評価項目3希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が正しく計算できる希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が計算できる希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が計算できない.
熱化学方程式の意味を理解し,ヘスの法則を使った計算が正しくできる熱化学方程式の意味を理解し,ヘスの法則を使った計算ができる熱化学方程式の意味を理解し,ヘスの法則を使った計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4 説明 閉じる
人文・数理 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学の分野では金属やプラスチックをはじめとして様々な物質を使用します.化学では物質を理解し,環境に与える負荷をできるだけ少なくし,有効に利用するための基礎知識を身に付けることを目標とします.
化学6では物質の三態変化を理解し,気体の性質(ボイル・シャルルの法則,気体の状態方程式),固体・気体の溶解度,希薄溶液の性質(沸点上昇,凝固点降下,浸透圧,コロイド溶液),化学反応とエネルギー(熱化学方程式)について学習します.
授業の進め方・方法:
※ 「化学6」は化学5を履修した学生のみ履修できます.
※ 4年次専門科目の「応用化学」は「化学6」を履修した学生のみ履修できます.
授業でやった内容については必ず復習しておくこと。
学習意欲がどれだけあるかが重要ポイントです。
自分でやってみてわからないところは質問に来てください。

注意点:
到達目標(1),(2)を中間試験(40 %)で,到達目標(3),(4)を期末試験(40 %)で評価します.
 学習プロセスを小テスト・課題(20 %)で評価します.
 授業態度が再評価試験の可否に繋がります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 物質の三態
状態変化とエネルギー,状態変化と分子間力,気体の圧力について学習
2週 気体・液体間の状態変化
気液平衡と蒸気圧,沸騰,状態図について学習
3週 気体の性質1
第2回までの問題演習,ボイルの法則,シャルルの法則,ボイル・シャルルの法則について学習
4週 気体の性質2
気体の状態方程式,気体の分子量,混合気体
5週 気体の性質3
理想気体と実在気体について学習,章末問題(気体・飽和蒸気圧に関する問題)の演習
6週 溶解1
溶解のしくみ,固体の溶解度について学習
7週 溶解2
結晶水を含む固体の溶解度について学習および問題演習
8週 中間試験
第1回から第7回までの範囲で中間試験を実施する
4thQ
9週 溶解2
溶液の濃度,気体の溶解度(ヘンリーの法則)について学習
10週 希薄溶液の性質1
沸点上昇と凝固点降下について学習
11週 希薄溶液の性質2
浸透圧(ファントホッフの法則),コロイドとコロイド溶液について学習
12週 希薄溶液の性質3・反応熱と熱化学方程式1
章末問題の演習,化学反応と熱の出入りについて学習する
13週 反応熱と熱化学方程式2
熱化学方程式,いろいろな反応熱について学習する
14週 ヘスの法則1
ヘスの法則とエネルギー変化について学習する
15週 期末試験
第9回から第14回までの範囲で期末試験を実施する
16週 期末試験の返却・解説,ヘスの法則2,化学6のまとめ
期末試験を返却・解説,結合エネルギーについての紹介,化学6のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質が原子からできていることを説明できる。3
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3
純物質と混合物の区別が説明できる。3
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。3
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3

評価割合

試験小テスト・課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000