到達目標
この授業では、「対話力」を高めるため、次の3点を到達目標とする。
1.文章を読んでその内容を把握できる
2.文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できる
3.言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持つ
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 文章を読んでその内容を正しく把握できる | 文章を読んでその内容を把握できる | 文章を読んでその内容を把握できない. |
評価項目2 | 文字言語を用いて、伝えるべき内容を正しく表現できる | 文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できる | 文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できない. |
評価項目3 | 言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を十分に持つ | 言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持つ | 言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持っていない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
その実現のため、日本語2においては、授業を「現代文」と「古典」とに分割し、総合的な「対話力」育成を目指す。授業においては、主として検定教科書を用いる。
「現代文」の授業においては、文章を的確に読み取り、文章の構造を把握することが主眼となる。教員と学生との質疑応答を通じて、音声言語を用いた「対話力」育成にも資する。また、漢字テストを通じて、語彙力を高め、文化の財産としての言語に関する知識を身につけることを目指す。
「古典」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識を得ることが主眼となる。作品の本文に触れ、現代語に繋がる言語文化を理解し、語彙力・表現力を高めることを目指す。
授業の進め方・方法:
到達目標全般を定期試験(8割)で、(2)(3)を漢字テスト・授業への参加(2割)の割合で評価し、50点以上(100点満点)を合格とする。漢字テストのレポート(10点満点中4点以下の者に課す課題)の未提出者は成績から減点し、再評価試験の対象としない。
注意点:
予習:教科書を読み、読めない言葉や意味のわからない言葉について調べておく。漢字テストの勉強。(現代文)
古文本文や漢文書き下し文をノートに書いておく。(古典)
授業:単に黒板を写すのではなく、教員がどこにポイントを置いて説明しようとしているかを理解し、それを後で確認できるようにノートをとる。辞書を持参する。(現代文)文章を読み解くポイントをつかむことを目指す。(古典)
復習:単元が終わったら本文を読み返す。(現代文)文章の構造を把握できているかどうか確認する。曖昧な場合はノートを見ながらポイントを押さえる。(古典)
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
現代文:「『知る』ことと『わかる』こと」 古典:「芥川」 |
|
2週 |
現代文:「『知る』ことと『わかる』こと」 第9回漢字テスト(範囲;62~63p) 古典:「芥川」 |
|
3週 |
現代文:「『知る』ことと『わかる』こと」 /「城の崎にて」 第10回漢字テスト(範囲;64~65p) 古典:「あづま下り」 |
|
4週 |
現代文:「城の崎にて」 第11回漢字テスト(範囲;66~67p) 古典:「あづま下り」 |
|
5週 |
現代文:「城の崎にて」 第12回漢字テスト(範囲;70~71p) 古典:「門出」 |
|
6週 |
現代文:「方言の時代」 古典:「門出」
|
|
7週 |
現代文:「方言の時代」 古典:「帰京」 |
|
8週 |
現代文:ここまでの範囲で中間試験 古典:ここまでの範囲で中間試験
|
|
4thQ |
9週 |
現代文:試験の返却と解説 /「かわいい現象」 古典:試験の返却と解説 / 漢文入門の復習
|
|
10週 |
現代文:「かわいい現象」 第13回漢字テスト(範囲;72~73p) 古典:故事成語Ⅰ
|
|
11週 |
現代文:「かわいい現象」 第14回漢字テスト(範囲;74~75p) 古典:故事成語Ⅱ
|
|
12週 |
現代文:「良識派」/「公然の秘密」 第15回漢字テスト(範囲;76~77p) 古典:古代の史話Ⅰ |
|
13週 |
現代文:「公然の秘密」 第16回漢字テスト(範囲;78~79p) 古典:古代の史話Ⅱ |
|
14週 |
現代文:「公然の秘密」 古典:古代の史話Ⅲ
|
|
15週 |
現代文:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験 古典:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
|
|
16週 |
現代文:試験の返却と解説/後期のまとめ 古典:試験の返却と解説/後期のまとめ
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 2 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 2 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 1 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 1 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 1 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 1 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 1 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 1 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 1 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 1 | |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト,授業への参加 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |