日本語2

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語2
科目番号 0012 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 〔教科書〕現代文:『高等学校 現代の国語』第一学習社  古 典:『高等学校 言語文化』第一学習社(継続) 〔参考書〕『プレミアムカラー国語便覧』数研出版・『新訂チャレンジ常用漢字』第一学習社
担当教員 池田 光子,矢野 千紘

到達目標

この授業では、「対話力」を高めるため、次の3点を到達目標とする。
1.文章を読んでその内容を把握できる
2.文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できる
3.言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持つ

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を読んでその内容を正しく把握できる 文章を読んでその内容を把握できる 文章を読んでその内容を把握できない.
評価項目2文字言語を用いて、伝えるべき内容を正しく表現できる文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できる文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できない.
評価項目3言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を十分に持つ言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持つ言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持っていない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
その実現のため、日本語2においては、授業を「現代文」と「古典」とに分割し、総合的な「対話力」育成を目指す。授業においては、主として検定教科書を用いる。
「現代文」の授業においては、文章を的確に読み取り、文章の構造を把握することが主眼となる。教員と学生との質疑応答を通じて、音声言語を用いた「対話力」育成にも資する。また、漢字テストを通じて、語彙力を高め、文化の財産としての言語に関する知識を身につけることを目指す。
「古典」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識を得ることが主眼となる。作品の本文に触れ、現代語に繋がる言語文化を理解し、語彙力・表現力を高めることを目指す。
授業の進め方・方法:
●予習:【現代文】教科書を読み、読めない言葉や意味のわからない言葉について調べておく。漢字テストの勉強。【古典】古典(古文・漢文)の本文や漢文書き下し文をノートまたは配布されたプリントに書いておく。
●授業:【現代文】単に黒板を写すのではなく、教員がどこにポイントを置いて説明しようとしているかを理解し、それを後で確認できるようにプリントに記入、またはノートをとる。辞書を持参する(電子辞書可)。【古典】①重要古語や文法を理解する。②文章の内容を把握し、読解のポイントをつかむ。③辞書を持参する(電子辞書可)。
●復習:【現代文・古典】単元が終わったら本文を読み返し、ノート・プリント類を確認する。文章の構造を把握できているかどうか確認する。曖昧な場合はノートを見ながらポイントを押さえる。
注意点:
●到達目標…全般について定期試験で評価(8割)。(2)(3)は、漢字テスト・授業への参加度(出席・小テスト・提出物(ノートやファイルチェックを含む)等)を評価対象とする(2割)。50点以上(100点満点)が合格。最終成績が合格点に満たない者には、再評価試験を行う。なお、再評価試験を受けない者には、追認試験を認めない。
●漢字テスト…不合格者(10点満点中4点以下)には、再試験を実施する。期日までに再試験を受験しない場合には、成績から減点するとともに、再評価試験の対象としない。
●提出物…現代文・古典とも、未提出者は再評価試験の対象としない(ノート・プリントファイルチェックも「提出物」に含む)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 現代文:ガイダンス/「不均等な時間」
古 典:ガイダンス/『竹取物語』鑑賞のつづき
2週 現代文:「不均等な時間」
    ■第9回漢字テスト(範囲;64~65p)
古 典:『竹取物語』グループワーク/「芥川」(『伊勢物語』)
3週 現代文:「不均等な時間」
    ■第10回漢字テスト(範囲;66~67p)
古 典:「芥川」(『伊勢物語』)
4週 現代文:「夢十夜」
    ■第11回漢字テスト(範囲;68~69p)
古 典:「筒井筒」(『伊勢物語』)
5週 現代文:「夢十夜」
    ■第12回漢字テスト(範囲;72~73p)
古 典:「筒井筒」(『伊勢物語』)
6週 現代文:「夢十夜」
古 典:「筒井筒」(『伊勢物語』)
7週 現代文:「夢十夜」
古 典:ここまでのまとめ
8週 現代文:ここまでの範囲で中間試験
古 典:ここまでの範囲で中間試験
4thQ
9週 現代文:試験の返却と解説/「城の崎にて」
古 典:試験の返却と解説/漢文句法の復習/「蛇足」(『戦国策』)
10週 現代文:「城の崎にて」
    ■第13回漢字テスト(範囲;74~75p)
古 典:「蛇足」(『戦国策』)
11週 現代文:「城の崎にて」
    ■第14回漢字テスト(範囲;76~77p)
古 典:「完璧」(『十八史略』)
12週 現代文:「城の崎にて」
    ■第15回漢字テスト(範囲;78~79p)
古 典:「完璧」(『十八史略』)
13週 現代文:「無彩の色」
    ■第16回漢字テスト(範囲;80~81p)
古 典:『論語』
14週 現代文:「無彩の色」
古 典:『論語』
15週 現代文:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
古 典:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
16週 現代文:試験の返却と解説/後期のまとめ
古 典:試験の返却と解説/後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1後3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1

評価割合

定期試験小テスト授業への参加合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000