数学1B

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 数学1B
科目番号 0018 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書 : 新 基礎数学(大日本図書)問題集 : 新 基礎数学 問題集,新編 高専の数学1問題集 第2版(森北出版)
担当教員 村上 享,岡本 信之,松嶋 博

到達目標

(1) 数と式の計算について,そのルールを把握し,処理できる.
(2) 基本的な三角比を理解し,図形の解析へと応用できる.
教科書の問題等が正しく解け,最終評価で60%以上を目指すことで,高専の数学に関する基礎的知識を習得することを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 数と式の計算について,そのルールを把握し,正しく処理できる. 数と式の計算について,そのルールを把握し,処理できる. 数と式の計算について,そのルールを把握し,処理できない.
評価項目2基本的な三角比を理解し,図形の解析へと適切に応用できる基本的な三角比を理解し,図形の解析へと応用できる基本的な三角比を理解し,図形の解析へと応用できない.
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G4 説明 閉じる
全学科共通 G4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 技術者を志すものにとって,数学は必須の学問である.それは現象を客観的に表す際に,数式を用いることからもわかることである.また厳密な論理に裏づけされた理論を応用するときには,考える筋道が必要になるが,数学を学ぶことで,そのような素養が身につくことが期待される.
 本講義では,「高等数学」を学ぶために必要な基礎的知識を整備することを目的とした授業を展開する.数学科では「5年間の一貫教育」を念頭におく.全課程を終えた段階で,理工系で一般に取り扱う数学の教養が備わることが目標である.1年次の教科書「新基礎数学」で扱われる項目は,高専で数学を学ぶ際に,必要不可欠となる.数学1Bでは,実数,複素数,分数式,集合と命題,三角比について学ぶ.
授業の進め方・方法:
(予習) 予習の指示は出しません.各自で行ってください.
(授業中)授業中にすべての内容が理解できることが理想的ですが,1週の授業での情報量は,かなり多いので,わからないことも出てくると思います.授業後の自習,質問がしやすいように,わからないところはノートに記述しましょう.教科書に書き込むことは,結果的に効率的ではありません.
(復習) 出された宿題,復習を欠かさずに行うようにしましょう.教科書をよく読んで,演習問題を丁寧に解けば,合格点を取れます.自学自習の習慣を身につけましょう.普通高校と進度が大きく異なるので,市販の参考書では対応できないことも考えられます.必要があれば,担当教員に尋ねてください.
注意点:
定期試験(中間・期末)72%,課題試験8%,学習態度・レポート・授業への参加などを20%として,総合的に評価する.50点以上を合格とする.定期試験の得点結果は最優先される.
 睡眠,授業妨害,携帯電話使用など授業に関係ないことをする学生は,授業不参加とみなし,さらには履修を取り消すことがある.
 再評価試験を実施することがある.ただし,授業態度,課題の提出等が不良の者は再評価試験を受けさせないことがある.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1章 数と式の計算 §2・2  実数 実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。
2週 第1章 数と式の計算 §2・3  平方根(2重根号をはずす計算も扱う) 平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。
3週 第1章 数と式の計算 §2・4  複素数 複素数について理解し、その加減乗除の計算ができる。
4週 第1章 数と式の計算 §2・1   分数式の計算 分数式の加減乗除の計算ができる。
5週 演習   第1回から第4回までの内容の演習 学習内容を理解し,問題解法に活用することができる。
6週 演習   第1回から第4回までの内容の演習 学習内容を理解し,問題解法に活用することができる。
7週 演習   第1回から第4回までの内容の演習 学習内容を理解し,問題解法に活用することができる。
8週 中間試験  第1回から第8回までの内容の試験
2ndQ
9週 第2章 方程式と不等式 §2・5  集合 集合の意味を理解し,記号等を用いて集合が表現ができる。
10週 第2章 方程式と不等式 §2・6  命題 命題について理解し,命題の真偽を調べることができる。
11週 第5章 三角関数 §1・1  鋭角の三角比 鋭角の三角比を理解し,値を求めることができる。
12週 第5章 三角関数 §1・2  鈍角の三角比 鈍角の三角比を理解し,値を求めることができる。
13週 演習   第10回から第12回までの内容の演習 学習内容を理解し,問題解法に活用することができる。
14週 演習   第10回から第12回までの内容の演習 学習内容を理解し,問題解法に活用することができる。
15週 期末試験  第10回から第14回までの内容の試験
16週 復習 学習内容を理解し,問題解法に活用することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3前1
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3
一般角の三角関数の値を求めることができる。3

評価割合

定期試験課題試験レポートなど合計
総合評価割合72820100
基礎的能力72820100
専門的能力0000
分野横断的能力0000