日本語4

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本語4
科目番号 0019 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 2
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 〔教科書〕現代文:『現代文B』三省堂、古典:『国語総合 古典編』三省堂(継続)〔参考書〕『増補改訂 新訂総合 国語便覧』第一学習社(継続)、『高校漢字のステップ文部省認定漢字能力検定試験4~2級』(継続)
担当教員 山根 繁樹

到達目標

現代文:(1) テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得する
(2) 文章のテーマとキーワードを理解する
(3) 同意の表現、対照的な表現が指摘できる
古 典:(4) テキストの文章を正確に読む
     (5) 文章中のキーワードを理解する
     (6) 同意の表現、対照的な表現が指摘できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を正しく修得できるテキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得できる.テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得できない.
評価項目2文章のテーマとキーワードを正しく理解できる文章のテーマとキーワードを理解できる.文章のテーマとキーワードを理解できない.
評価項目3同意の表現、対照的な表現が正しく指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できない.
評価項目4テキストの文章を正確に読むことができる.テキストの文章を正確に読むことができる.テキストの文章を正確に読むことができない.
評価項目5文章中のキーワードを正しく理解できる.文章中のキーワードを理解できる.文章中のキーワードを理解できない.
評価項目6同意の表現、対照的な表現が的確に指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 1 説明 閉じる
人文・数理 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
この授業では、「対話力」を高めるため、次の5点の向上を目指す。
1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
5.言語文化とその歴史に関する、正確な知識とそれを応用する力
この日本語3の授業は「現代文」と「古典」に分けて授業を行う。
「現代文」の授業では、単元毎に文章を分析的に読みながら、文章の構造および内容を的確に把握することを目指す。また、8回の漢字テストを実施する。
「古典」のうち「古文」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識の習得を目指す。「漢文」の授業では、古い中国の文章(漢文)を読むことによって漢字や熟語(漢語)の成り立ちや漢文的言い回しを理解し、語彙力を高め簡潔な表現の参考とする。
授業の進め方・方法:
到達目標全般を定期試験(8割)で、(1)(3)(6)を漢字テスト・授業への参加(2割)の割合で評価する。漢字テストのレポート(10点満点中4点以下の者に課す課題)の未提出者は成績から減点し、再評価試験などの対象としない。最終成績が合格点に満たない者には、再評価試験を行う。再評価試験を受けていない者は、追認試験の受験資格を認めない。
注意点:
予習:現代文 学習する単元の音読をし、読めない漢字、意味のわからない言葉をチェックする。古典 本文を正しく読めるようにしておく。宿題があればきちんとやる。授業:教員の説明を理解することを最優先し、理解した上でノートを取る。説明を受けてもわからないことは質問する。(辞書または電子辞書持参)古典 現代語にない語彙、現代語とは意味の異なる語彙に注意して、正しく現代語に訳し、文章の内容をしっかり理解する。復習:現代文 ノートを見て、授業中の説明が復元できるか確認する。古典 本文を読み返し、内容が理解できたか確認する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 現代文:評論「ぬくみ」
古 典:古文 古典文学史(奈良時代~江戸時代)
2週 現代文:評論「ぬくみ」                       第1回漢字テスト(72~73p)
古 典:古文『土佐日記』「門出」他/『伊勢物語』「芥川」他 
3週 現代文:評論「虚ろなまなざし」          第2回漢字テスト(74~75p)
古 典:古文 摂関政治について
4週 現代文:評論「虚ろなまなざし」          第3回漢字テスト(76~77p)
古 典:古文『大鏡』「弓争い」他  
5週 現代文:評論「虚ろなまなざし」          第4回漢字テスト(78~79p)
古 典:古文『大鏡』「花山院の出家」①    
6週 現代文:評論「陰影礼賛」             第5回漢字テスト(80~81p)
古 典:古文『大鏡』「花山院の出家」②他
7週 現代文:評論「陰影礼賛」              
古 典:古文『源氏物語』「桐壺巻」他
8週 中間試験(現代文〔第1回~7回の範囲〕と古典〔第1回~7回の範囲〕に分けて実施する)
4thQ
9週 現代文:中間テストの返却と解説 評論「無情ということ」古 典: 中間テストの返却と解説 /漢文「不死の薬」②(韓非子)
10週 現代文:評論「無情ということ」          第6回漢字テスト(82~83p) 古 典:漢文 「漢詩」①
11週 現代文:評論「現代日本の開化」          第7回漢字テスト(84~85p) 古 典:漢文「漢詩」②                 
12週 現代文:評論「現代日本の開化」          第8回漢字テスト(86~87p) 古 典:漢文「漢詩」③            
13週 現代文:小説「鞄」          古 典:漢文『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」他       
14週 現代文:小説「鞄」 古 典:漢文 日本文学と漢詩・漢文
15週 期末試験(現代文〔第9回~14回の範囲〕と古典〔第9回~第14回の範囲〕に分けて実施する)
16週 現代文:期末試験の返却と解説 前期のまとめ 古 典:期末試験の返却と解説 後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3

評価割合

定期試験漢字テスト,授業への参加合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000