概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
その実現のため、日本語2においては、授業を「現代文」と「古典」とに分割し、総合的な「対話力」育成を目指す。授業においては、主として検定教科書を用いる。
「現代文」の授業においては、文章を的確に読み取り、文章の構造を把握することが主眼となる。教員と学生との質疑応答を通じて、音声言語を用いた「対話力」育成にも資する。また、漢字テストを通じて、語彙力を高め、文化の財産としての言語に関する知識を身につけることを目指す。
「古典」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識を得ることが主眼となる。作品の本文に触れ、現代語に繋がる言語文化を理解し、語彙力・表現力を高めることを目指す。
授業の進め方・方法:
到達目標全般を定期試験(8割)で、(2)(3)を漢字テスト・授業への参加(2割)の割合で評価し、50点以上(100点満点)を合格とする。漢字テストのレポート(10点満点中4点以下の者に課す課題)の未提出者は成績から減点し、再評価試験の対象としない。
注意点:
予習:教科書を読み、読めない言葉や意味のわからない言葉について調べておく。(現代文)漢字テストの勉強。
古文本文や漢文書き下し文をノートに書いておく。(古典)
授業:単に黒板を写すのではなく、教員がどこにポイントを置いて説明しようとしているかを理解し、それを後で確認できるようにノートをとる。辞書を持参する。(現代文)文章を読み解くポイントをつかむことを目指す。(古典)
復習:単元が終わったら本文を読み返す。(現代文)文章の構造を把握できているかどうか確認する。曖昧な場合はノートを見ながらポイントを押さえる。(古典)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
現代文:「水の東西」 古典:和歌に関する理解(歌体、修辞法など)
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2週 |
現代文:「水の東西」 第1回漢字テスト(範囲;40p) 古典:『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』
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3週 |
現代文:「水の東西」 第2回漢字テスト(範囲;41p) 古典:『古今著聞集』「刑部卿敦兼の北の方」
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4週 |
現代文:「旅する本」 第3回漢字テスト(範囲;46p) 古典:『古今著聞集』「刑部卿敦兼の北の方』
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5週 |
現代文:「旅する本」 第4回漢字テスト(範囲;47p) 古典:『土佐日記』「門出」
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6週 |
現代文:「交換は愉しい」 古典:『土佐日記』「門出」「帰京」
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7週 |
現代文:「交換は愉しい」 古典:『土佐日記』「帰京」
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8週 |
現代文:ここまでの範囲で中間試験 古典:ここまでの範囲で中間試験
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4thQ |
9週 |
現代文:試験の返却と解説 「ネットが崩す公私の境」 古典:試験の返却と解説 / 漢文入門の復習
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10週 |
現代文:「ネットが崩す公私の境」第5回漢字テスト(範囲;48p) 古典:漢詩
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11週 |
現代文:「ネットが崩す公私の境」第6回漢字テスト(範囲;52p) 古典:漁父辞
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12週 |
現代文:「夢十夜」 第7回漢字テスト(範囲;53p) 古典:漁父辞
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13週 |
現代文:「城の崎にて」 第8回漢字テスト(範囲;54p) 古典:論語
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14週 |
現代文:「城の崎にて」 古典:論語
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15週 |
現代文:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験 古典:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
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16週 |
現代文:試験の返却と解説 後期のまとめ 古典:試験の返却と解説 後期のまとめ
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |