日本語6

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本語6
科目番号 0020 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書〕『羊をめぐる冒険 上・下』(講談社文庫)〔参考書〕『増補改訂 新訂総合 国語便覧』第一学習社(継続)     『日本文学史』中公新書(継続)
担当教員 大西 永昭

到達目標

① 人物関係、登場人物の言動が理解できる。
② 本文の内容の概要を説明できる。
③ 作品の人間観・人生観を把握できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人物関係、登場人物の言動が正しく理解できる。人物関係、登場人物の言動が理解できる。人物関係、登場人物の言動が理解できない.
評価項目2本文の内容の概要を正しく説明できる。本文の内容の概要を説明できる。本文の内容の概要を説明できない.
評価項目3作品の人間観・人生観を正しく把握できる。作品の人間観・人生観を把握できる。作品の人間観・人生観を把握できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 1 説明 閉じる
人文・数理 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
「対話力」を高めるため、次の5点の向上を目指す。
 1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
 2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
 3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
 4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
 5.言語文化とその歴史に関する、正確な知識とそれを応用する力
この授業では、特に次の点を目標とする。
 (1)小説を読み切ることにより、読書の醍醐味、文学の楽しみを体感する
 (2)小説の持つ世界観を理解し、自己の世界観・人間観を振り返る
授業の進め方・方法:
目標の全般を定期試験(80%)で、目標の①②を提出物(10%)で、出席状況・授業への参加意欲とあわせて(10%)評価し、50点以上(100点満点)を合格とする。(なお、実力テストの得点に応じて加点する。また、夏休みの感想文の入選者については、最優秀作は5点、優秀作3点、佳作は1点を加点する。夏休みの感想文を提出しない者については成績を2点減点する。)
注意点:
予習:次に学習する章を読んでおく。わからない言葉は調べておく。
授業:教員の説明を理解することを最優先し、プリントをよく読む。説明を受けてもわからないことは質問する。
復習:授業中埋めることができなかったプリントの空欄を埋め、あらすじと登場人物のお
おまかな言動を確認しておく。
(補足:事前に『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』(ともに講談社文庫)を読んでおくことを推奨する。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 日本近代文学史概説
戦後~現代までの文学史について学ぶ。
2週 小説の読み方
小説を深く読むという、その方法についてのガイダンス
3週 『羊をめぐる冒険』第一・二章
第一・二章の内容概説
4週 『羊をめぐる冒険』第三章
第三章の内容概説
5週 『羊をめぐる冒険』第四章
第四章の内容概説
6週 『羊をめぐる冒険第五章
第五章の内容概説
7週 『羊をめぐる冒険』第六章1~4
第六章1~4の内容概説
8週  中間試験
ここまでの範囲で中間試験
4thQ
9週 『羊をめぐる冒険』第六章5~8 
第六章5~8の内容概説
10週 『羊をめぐる冒険』第七章1・2
第七章1・2の内容概説
11週 『羊をめぐる冒険』第七章3・4
第七章3・4の内容概説
12週 『羊をめぐる冒険』第八章1~4
第八章1~4の内容概説
13週 『羊をめぐる冒険』第八章5~10
第八章5~10の内容概説
14週 『羊をめぐる冒険』第八章10~エピローグ
第八章10~エピローグの内容概説
15週 期末試験
ここまでの範囲で期末試験
16週 現代文:試験の返却と解説 後期のまとめ
古典:試験の返却と解説 後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。1
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。1
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。1
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。1
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。1
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。1
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。1

評価割合

定期試験提出物授業への参加合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000