化学3

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 化学3
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:改訂 化学基礎(東京書籍)/問題集:2021 セミナー化学基礎+化学(第一学習社)/参考DVD-ROM:「Can-Pass-Port:化学Ⅰ」
担当教員 鈴木 純二

到達目標

(1)化学反応式を書き,量的計算ができる.
(2)酸・塩基,pHが理解でき,計算ができる.
(3)中和滴定が理解でき,実験操作が正しくできる.
(4)酸化・還元反応を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学反応式を書き,量的計算が正しくできる.化学反応式を書き,量的計算ができる.化学反応式を書き,量的計算ができない.
評価項目2酸・塩基,pHが理解でき,計算が正しくできる.酸・塩基,pHが理解でき,計算ができる.酸・塩基,pHが理解でき,計算ができるない.
評価項目3中和滴定が理解でき,実験操作が正しくできる.中和滴定が理解でき,実験操作が正しくできる.中和滴定が理解でき,実験操作が正しくできない.
評価項目4酸化・還元反応を正しく理解できる.酸化・還元反応を理解できる.酸化・還元反応を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

全学科共通 G4 説明 閉じる
全学科共通 G7 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学の分野では金属やプラスチックをはじめとして様々な物質を使用します.化学では物質を理解し,環境に与える負荷をできるだけ少なくし,有効に利用するための基礎知識を身に付けることを目標とします.
化学3では化学反応式と量的計算,酸・塩基と中和滴定,酸化還元(導入)について学習します.また滴定実験などを通して分析実験の手法や,理論を学びます.
授業の進め方・方法:
※ 3色以上の色ペン,色鉛筆を用意すること.
(予 習) 教科書や授業プリントを用いて何を学ぶか整理しておくこと.
(授業中) 授業に集中すること.積極的に問題演習に参加すること.
正確に板書を書き写すこと.
板書以外にも重要事項はメモをとり,プリントに書き込みをすること.
(復 習) 授業プリント等は必ずファイルし,学習した内容を復習する.
類題を問題集でさがして解く.
注意点:
到達目標(1),(2)を中間試験(40%)で,到達目標(2),(3)を期末試験(40%)で評価します.
学習プロセスを小テスト・レポート・課題等(20%)で評価します.
上記の評価基準に基づき総合得点が50点以上を合格とする.
ただし,授業中の飲食・居眠り・内職等を行った者は減点する.特に実験時に指示に従わなかった者は著しく(最大で51点)の減点する.
上記のような減点行為を行わなかった,授業態度が良好で出席要件を満たした学生には,再評価試験を実施する.
(コメント) 1回授業を休むだけでも,かなり内容がわからなくなってしまいます.
できるだけ授業は休まないようにしましょう.
やむをえず欠席した場合には必ず,休んだ授業の内容を各自で補って下さい.
(欠席した際は,必ず授業プリントを231教員室の鈴木のところに取りに来ること)
わからないことはいつでも鈴木のところへ質問に来てください.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス,化学反応式とイオン反応式1
授業ガイダンス,目算法の演習,未定係数決定法について
目算法,未定係数決定法,について理解する
2週 化学反応式とイオン反応式2,化学反応式と物質量の関係1
イオン反応式について,化学反応式と物質量の関係について
イオン反応式,化学反応式と物質量の関係について理解する
3週 化学反応式と物質量の関係2
化学反応式と物資量の関係の演習,過不足のある反応について
化学反応式と物資量の関係の演習を行い,過不足のある反応について理解する
4週 化学反応式と物質量の関係3,酸と塩基
過不足のある反応の演習,酸と塩基の基本的性質について
過不足のある反応の演習を行い,酸と塩基の基本的性質について理解する
5週 酸と塩基の定義
代表的な酸・塩基.アレーニウスの定義,ブレンステッド・ローリーの定義について
代表的な酸・塩基.アレーニウスの定義,ブレンステッド・ローリーの定義について理解する
6週 酸・塩基の価数,酸・塩基の強さ,電離度
電離度と強酸・強塩基,弱酸・弱塩基の関係について
電離度と強酸・強塩基,弱酸・弱塩基の関係について理解する
7週 多段階電離,水の電離,液性と水素イオン濃度,水素イオン濃度とpH
多段階電離,水の電離,液性と水素イオン濃度,水素イオン濃度とpHについて
多段階電離,水の電離,液性と水素イオン濃度,水素イオン濃度とpHについて理解する
8週 pHの演習,指示薬とpH
pHの演習,指示薬とpH,酸性雨(環境教育[SDGs])について
pHの演習,指示薬とpH,酸性雨について理解する
2ndQ
9週 中間試験
第1回から第8回までの範囲で中間試験を実施します
中間試験を受験する
10週 中間試験返却,中和反応と塩の生成,塩の種類,塩の水溶液
中間試験返却,中和反応と塩の生成,塩の種類,塩の水溶液について
中和反応と塩の生成,塩の種類,塩の水溶液について理解する
11週 塩の反応,中和滴定1
塩の反応,中和における酸・塩基の量的関係について
中和における酸・塩基の量的関係について理解する
12週 中和滴定2
中和滴定器具について
中和滴定実験器具について理解する
13週 [演示実験]中和滴定
食酢中の酢酸の濃度の測定実験について
食酢中の酢酸の濃度の演示実験を観察し,実験ついて理解する
14週 中和滴定曲線
中和滴定曲線について,問題演習
滴定曲線について理解する
15週 期末試験
第9回から第14回までの範囲で期末試験を実施する
期末試験を受験する
16週 化学3のまとめ,化学4のガイダンス
期末試験の返却,化学3のまとめ,化学4のガイダンスについて
化学3の概要を説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
酸化還元反応について説明できる。1
化学実験化学実験測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3

評価割合

中間試験期末試験小テスト・レポート・課題等合計
総合評価割合404020100
基礎的能力30301070
専門的能力55515
分野横断的能力55515