日本語3

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語3
科目番号 0027 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 〔教科書〕現代文:『精選現代文B』東京書籍  古 典:『新精選国語総合古典編』明治書院(継続)      〔参考書〕『新総合図説国語』東京書籍・『新版チャレンジ常用漢字』第一学習社(継続)
担当教員 池田 光子,桑本 裕二

到達目標

現代文:(1) テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得する
(2) 文章のテーマとキーワードを理解する
(3) 同意の表現、対照的な表現が指摘できる
古 典:(4) テキストの文章を正確に読む
     (5) 文章中のキーワードを理解する
     (6) 同意の表現、対照的な表現が指摘できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を十分に修得するテキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得するテキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得していない.
評価項目2テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を十分に修得するテキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得するテキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得していない.
評価項目3同意の表現、対照的な表現が正しく指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できない.
評価項目4テキストの文章を正確に正しく読むテキストの文章を正確に読むことができる.テキストの文章を正確に読むことができない.
評価項目5文章中のキーワードを正しく理解する文章中のキーワードを理解する文章中のキーワードを理解していない
評価項目6同意の表現、対照的な表現が正しく指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できない

学科の到達目標項目との関係

全学科共通 G1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
この授業では、「対話力」を高めるため、次の5点の向上を目指す。
1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
5.言語文化とその歴史に関する、正確な知識とそれを応用する力
この日本語3の授業は「現代文」と「古典」に分けて授業を行う。
「現代文」の授業では、単元毎に文章を分析的に読みながら、文章の構造および内容を的確に把握することを目指す。また、8回の漢字テストを実施する。
「古典」のうち「古文」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識の習得を目指す。「漢文」の授業では、古い中国の文章(漢文)を読むことによって漢字や熟語(漢語)の成り立ちや漢文的言い回しを理解し、語彙力を高め簡潔な表現の参考とする。
授業の進め方・方法:
予習:現代文 学習する単元の音読をし、読めない漢字、意味のわからない言葉を調べる。古典 …予習内容を授業内で指示するので、それに従って準備する。授業:教員の説明を理解することを最優先し、理解した上でノートを取る。説明を受けてもわからないことは質問する。(辞書または電子辞書持参)古典…現代語とは異なることに注意して、文章内容の理解に努める。漢文に関しては、文法の理解も必要となるので注意する。復習:現代文 ノートを見て、授業中の説明が復元できるか確認する。古典…本文やプリント・ノート類を読み返し、内容が理解できたか確認する。
注意点:
到達目標全般を試験(8割)で、(1)(3)(6)を課題・授業への参加(2割)の割合で評価する。最終成績が合格点に満たない者には、再評価試験を行う。ただし漢字テストが不合格のまま(10点満点中4点以下の者に課す課題が未提出)の者は成績から減点し、再評価試験などの対象としない。再評価試験を受けていない者は、追認試験の受験資格を認めない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代文:導入・随想「桜との出会い」
古 典:古文の基礎復習/古文「奥山に猫またといふものありて」(徒然草)
2週 現代文:随想「桜との出会い」
    ■第17回漢字テスト(80-81p)
古 典:古文「奥山に猫またといふものありて」(徒然草)
3週 現代文:評論「脳のなかの古い水路」
    ■第18回漢字テスト(82-83p)
古 典:古文「門出」(土佐日記)
4週 現代文:評論「脳のなかの古い水路」
    ■第19回漢字テスト(84-85p)
古 典:古文「門出」(土佐日記)「旅立ち」(奥の細道)
5週 現代文:小説「こころ」
    ■第20回漢字テスト(86-87p)
古 典:古文「旅立ち」(奥の細道)
6週 現代文:小説「こころ」
古 典:古文「平泉」(奥の細道)
7週 現代文:小説「こころ」
古 典:古文「平泉」(奥の細道)
8週 現代文:ここまでのまとめ
古 典:漢文「鼓腹撃壌」(十八史略)
2ndQ
9週 現代文:ここまでの範囲で中間試験
古 典:7週目までの範囲(古文)で中間試験
10週 現代文:中間テストの返却と解説
古 典:中間テストの返却と解説/漢文「鼓腹撃壌」(十八史略)
11週 現代文:評論「「である」ことと「する」こと」
    ■第21回漢字テスト(88-89p)
古 典:唐詩①
12週 現代文:評論「「である」ことと「する」こと」
     ■第22回漢字テスト(90-91p)
古 典:唐詩②
13週 現代文:小説「バブーシュカ」
    ■第23回漢字テスト(92-93p)
古 典:孟子①   
14週 現代文:小説「バブーシュカ」
    ■第24回漢字テスト(94-95p)
古 典:孟子②
15週 現代文:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
古 典:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
16週 現代文:期末試験の返却と解説 前期のまとめ
古 典:期末試験の返却と解説/まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

定期試験漢字テスト授業への参加合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000