日本語4

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 日本語4
科目番号 0031 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 〔教科書〕現代文:『現代文B』第一学習社、表現:『ビジュアルカラー国語便覧』大修館書店(継続)〔参考書〕『チャレンジ常用漢字』(継続)
担当教員 山根 繁樹

到達目標

現代文:
(1) テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得する。
(2) 文章のテーマとキーワードを理解する。
(3) 同意の表現、対照的な表現が指摘できる。
表 現:
(4) 文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を持つ
(5) 日本文学の歴史に関する概略的な知識を持つ

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を正しく修得できるテキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得できる.テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得できない.
評価項目2文章のテーマとキーワードを正しく理解できる文章のテーマとキーワードを理解できる.文章のテーマとキーワードを理解できない.
評価項目3同意の表現、対照的な表現が正しく指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できる同意の表現、対照的な表現が指摘できない.
評価項目4文章表現の基本事項を正確に身につけている.文章表現の基本事項を身につけている.文章表現の基本事項を身につけていない
評価項目5文学史の知識が十分に身についている 文学史の知識が身についている 文学史の知識が身についていない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
この授業では、「対話力」を高めるため、次の5点の向上を目指す。
1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
5.言語文化とその歴史に関する、正確な知識とそれを応用する力
この日本語4の授業は「現代文」と「表現」に分けて授業を行う。
「現代文」の授業では、単元毎に文章を分析的に読みながら、文章の構造および内容を的確に把握することを目指す。また、8回の漢字テストを実施する。
「表現」の授業では、テーマを決めて、作文を含む課題作成および発表を課す。課題作成は担当教員の指示した期限に遅れないように提出すること。遅れた場合は減点する。作成した課題をもとに発表を行うこと。また、文学史については、授業を聴きながら重要事項を理解し、日本語によって何がどのような形で書かれてきたのか、その流れを正確に把握してほしい。
授業の進め方・方法:
現代文:到達目標全般を定期試験(40%)と漢字テスト(5%)で評価する。
表 現:到達目標4を課題作成および発表(10%)で、到達目標5を定期試験(35%)で、評価する。
「現代文」と「表現」の成績と授業への取組(10%)と合わせて評価し、50点以上(100点満点)を合格とする。再評価試験を実施するが、漢字テストが不合格(10点満点中4点以下)のままの者や、課題未提出者は、再評価試験の対象としない。再評価試験を受けていない者は、追認試験の受験資格を認めない。
注意点:
予習:[現代文] 学習する単元の音読をし、読めない漢字、意味のわからない言葉をチェックする。漢字テストの準備を行う。[表現] 出された課題に取り組む。
授業:[共通]教員の説明を理解することを最優先し、理解した上でノートを取る。説明を受けてもわからないことは質問する。(辞書または電子辞書持参)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 現代文:評論「写真の持つ力」
表 現:課題作成作業/「上代の文学」
2週 現代文:評論「写真の持つ力」
/第27回漢字テスト(102~103p)
表 現: 課題作成作業・発表/「上代の文学」
3週 現代文:小説「檸檬」
/第28回漢字テスト(104~105p)
表 現:課題作成作業・発表/「上代の文学」
4週 現代文:小説「檸檬」
/第29回漢字テスト(106~107p)
表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
5週 現代文:小説「檸檬」
/第30回漢字テスト(108~109p)
表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
6週 現代文:評論「言語が見せる世界」
/第31回漢字テスト(110~111p)
表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
7週 現代文:評論「言語が見せる世界」      
表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
8週 中間試験(現代文〔第1回~7回の範囲〕と表現〔第1回~7回の範囲〕に分けて実施する)
4thQ
9週 現代文:中間テストの返却と解説/評論「目に見える制度と見えない制度」
表 現: 中間テストの返却と解説 /課題作成作業・発表/「中世の文学」
10週 現代文:評論「目に見える制度と見えない制度」
/第32回漢字テスト(112~113p)
表 現:課題作成作業・発表/「中世の文学」
11週 現代文:評論「目に見える制度と見えない制度」
/漢字テスト復習Ⅰ(範囲は授業内で指示)
表 現:課題作成作業・発表/「中世の文学」
12週 現代文:評論「コスモポリタニズムの可能性」
/漢字テスト復習Ⅱ(範囲は授業内で指示)
表 現:課題作成作業・発表/「中世の文学」
13週 現代文:評論「コスモポリタニズムの可能性」     
表 現:課題作成作業・発表/「近世の文学」   
14週 現代文:評論「コスモポリタニズムの可能性」
表 現:課題作成作業・発表/「近世の文学」
15週 期末試験(現代文〔第9回~14回の範囲〕と表現〔第9回~第14回の範囲〕に分けて実施する)
16週 現代文:期末試験の返却と解説 後期のまとめ
表 現:期末試験の返却と解説 後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

定期試験(現代文)漢字テスト定期試験(表現)課題作成授業への参加合計
総合評価割合405351010100
基礎的能力405351010100
専門的能力000000
分野横断的能力000000