概要:
日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
この授業では、「対話力」を高めるため、次の5点の向上を目指す。
1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
5.言語文化とその歴史に関する、正確な知識とそれを応用する力
この日本語4の授業は「現代文」と「表現」に分けて授業を行う。
「現代文」の授業では、単元毎に文章を分析的に読みながら、文章の構造および内容を的確に把握することを目指す。また、8回の漢字テストを実施する。
「表現」の授業では、テーマを決めて、作文を含む課題作成および発表を課す。課題作成は担当教員の指示した期限に遅れないように提出すること。遅れた場合は減点する。作成した課題をもとに発表を行うこと。また、文学史については、授業を聴きながら重要事項を理解し、日本語によって何がどのような形で書かれてきたのか、その流れを正確に把握してほしい。
授業の進め方・方法:
現代文:到達目標全般を定期試験(40%)と漢字テスト(5%)で評価する。
表 現:到達目標4を課題作成および発表(10%)で、到達目標5を定期試験(35%)で、評価する。
「現代文」と「表現」の成績と授業への取組(10%)と合わせて評価し、50点以上(100点満点)を合格とする。再評価試験を実施するが、漢字テストが不合格(10点満点中4点以下)のままの者や、課題未提出者は、再評価試験の対象としない。再評価試験を受けていない者は、追認試験の受験資格を認めない。
注意点:
予習:[現代文] 学習する単元の音読をし、読めない漢字、意味のわからない言葉をチェックする。漢字テストの準備を行う。[表現] 出された課題に取り組む。
授業:[共通]教員の説明を理解することを最優先し、理解した上でノートを取る。説明を受けてもわからないことは質問する。(辞書または電子辞書持参)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
現代文:評論「写真の持つ力」 表 現:課題作成作業/「上代の文学」 |
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2週 |
現代文:評論「写真の持つ力」 /第27回漢字テスト(102~103p) 表 現: 課題作成作業・発表/「上代の文学」
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3週 |
現代文:小説「檸檬」 /第28回漢字テスト(104~105p) 表 現:課題作成作業・発表/「上代の文学」 |
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4週 |
現代文:小説「檸檬」 /第29回漢字テスト(106~107p) 表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
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5週 |
現代文:小説「檸檬」 /第30回漢字テスト(108~109p) 表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」 |
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6週 |
現代文:評論「言語が見せる世界」 /第31回漢字テスト(110~111p) 表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
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7週 |
現代文:評論「言語が見せる世界」 表 現:課題作成作業・発表/「中古の文学」
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8週 |
中間試験(現代文〔第1回~7回の範囲〕と表現〔第1回~7回の範囲〕に分けて実施する) |
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4thQ |
9週 |
現代文:中間テストの返却と解説/評論「目に見える制度と見えない制度」 表 現: 中間テストの返却と解説 /課題作成作業・発表/「中世の文学」 |
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10週 |
現代文:評論「目に見える制度と見えない制度」 /第32回漢字テスト(112~113p) 表 現:課題作成作業・発表/「中世の文学」 |
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11週 |
現代文:評論「目に見える制度と見えない制度」 /漢字テスト復習Ⅰ(範囲は授業内で指示) 表 現:課題作成作業・発表/「中世の文学」 |
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12週 |
現代文:評論「コスモポリタニズムの可能性」 /漢字テスト復習Ⅱ(範囲は授業内で指示) 表 現:課題作成作業・発表/「中世の文学」 |
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13週 |
現代文:評論「コスモポリタニズムの可能性」 表 現:課題作成作業・発表/「近世の文学」 |
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14週 |
現代文:評論「コスモポリタニズムの可能性」 表 現:課題作成作業・発表/「近世の文学」 |
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15週 |
期末試験(現代文〔第9回~14回の範囲〕と表現〔第9回~第14回の範囲〕に分けて実施する) |
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16週 |
現代文:期末試験の返却と解説 後期のまとめ 表 現:期末試験の返却と解説 後期のまとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 2 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 2 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |