日本語３

科目基礎情報

学校	松江工業高等専門学校	開講年度	令和07年度 (2025年度)
授業科目	日本語３
科目番号	0031	科目区分	一般 / 必履修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	人文科学科・数理科学科	対象学年	2
開設期	前期	週時間数	4
教科書/教材	〔教科書〕現代文：『高等学校：文学国語』第一学習社、『高等学校：現代の国語』第一学習社（継続） 　　　　　古　典：『高等学校言語文化』第一学習社（継続）　　　　　　 〔参考書〕『プレミアムカラー国語便覧』数研出版（継続）、『新訂チャレンジ常用漢字』第一学習社（継続）
担当教員	池田 光子,大西 永昭

到達目標

現代文：(1)　テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得する
(2)　文章のテーマとキーワードを理解する
(3)　同意の表現、対照的な表現が指摘できる
古　典：(4)　テキストの文章を正確に読む
　 　　 (5)　文章中のキーワードを理解する
　 　　 (6)　同意の表現、対照的な表現が指摘できる

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を十分に修得する	テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得する	テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得していない．
評価項目2	テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を十分に修得する	テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得する	テキストの文章中の漢字の読み、熟語の意味を修得していない．
評価項目3	同意の表現、対照的な表現が正しく指摘できる	同意の表現、対照的な表現が指摘できる	同意の表現、対照的な表現が指摘できない．
評価項目4	テキストの文章を正確に正しく読む	テキストの文章を正確に読むことができる．	テキストの文章を正確に読むことができない．
評価項目5	文章中のキーワードを正しく理解する	文章中のキーワードを理解する	文章中のキーワードを理解していない
評価項目6	同意の表現、対照的な表現が正しく指摘できる	同意の表現、対照的な表現が指摘できる	同意の表現、対照的な表現が指摘できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G1 （日本語による記述・読解・会話の基礎能力がある。）

全学科共通 G1 （日本語による記述・読解・会話の基礎能力がある。）

教育方法等

概要:

日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
この授業では、「対話力」を高めるため、次の5点の向上を目指す。
1．文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
2．話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
3．文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
4．音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
5．言語文化とその歴史に関する、正確な知識とそれを応用する力
この日本語３の授業は「現代文」と「古典」に分けて授業を行う。
「現代文」の授業では、単元毎に文章を分析的に読みながら、文章の構造および内容を的確に把握することを目指す。
「古典」のうち「古文」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識の習得を目指す。「漢文」の授業では、古い中国の文章（漢文）を読むことによって漢字や熟語（漢語）の成り立ちや漢文的言い回しを理解し、語彙力を高め簡潔な表現の参考とする。また、8回の漢字テストを実施する。

授業の進め方・方法:

予習：現代文 学習する単元の音読をし、読めない漢字、意味のわからない言葉を調べる。【古典】予習内容を授業内で指示するので、それに従って準備する。授業：教員の説明を理解することを最優先し、理解した上でノートを取る。説明を受けてもわからないことは質問する。（辞書または電子辞書持参）【古典】現代語とは異なることに注意して、文章内容の理解に努める。漢文に関しては、文法の理解も必要となるので注意する。復習：現代文 ノートを見て、授業中の説明が復元できるか確認する。【古典】本文やプリント・ノート類を読み返し、内容が理解できたか確認する。

注意点:

到達目標全般を試験（８割）で、(1)(3)(6)を課題・授業への参加（２割）の割合で評価する。最終成績が合格点に満たない者には、再評価試験を行う。ただし、漢字テストが不合格のまま（10点満点中4点以下の者に課す課題や再試験等が未提出・未達成）または教員が指示する提出物（春休み課題やファイルチェックなど）が未提出の者は成績から減点し、再評価試験などの対象としない。再評価試験を受けていない者は、追認試験の受験資格を認めない。

授業の属性・履修上の区分

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	現代文：「山月記」 古　典：古文「芥川」（『伊勢物語』）
		2週	現代文：「山月記」 ■第17回漢字テスト（p.82-83） 古　典：古文「芥川」（『伊勢物語』）
		3週	現代文：「山月記」 　　　　■第18回漢字テスト（p.84-85） 古　典：「東下り」（『伊勢物語』）
		4週	現代文：「山月記」 　　　　■第19回漢字テスト（86-87ｐ） 古　典：「東下り」（『伊勢物語』）
		5週	現代文：「山月記」／「『文化』としての科学」 　　　　■第20回漢字テスト（p.88-89） 古　典：「旅立ち」（『奥の細道』）
		6週	現代文：「『文化』としての科学」 　　　　■第21回漢字テスト（p.90-91） 古　典：「旅立ち」（『奥の細道』）
		7週	現代文：「『文化』としての科学」 古　典：古文「平泉」（『奥の細道』）
		8週	現代文：「檸檬」 古　典：古文「平泉」（『奥の細道』）
	2ndQ
		9週	現代文：★7週目までの範囲で中間試験★ 古典：★8周目までの範囲で中間試験★
		10週	現代文：中間テストの返却と解説／「檸檬」 古　典：／中間テストの返却と解説／漢文「先従隗始」（『十八史略』）
		11週	現代文：「檸檬」 　　　　■第22回漢字テスト（p.92-93） 古　典：漢文「先従隗始」（『十八史略』）
		12週	現代文：「檸檬」/「不均等な時間」 　　　　■第23回漢字テスト（p.94-95） 古　典：漢文「臥薪嘗胆」（『十八史略』）
		13週	現代文：「不均等な時間」 　　　　■第24回漢字テスト（p.96-97） 古　典：漢文「臥薪嘗胆」（『十八史略』）
		14週	現代文：「不均等な時間」　　　　 古　典：漢文「臥薪嘗胆」（『十八史略』）
		15週	現代文／古典：中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
		16週	現代文：期末試験の返却と解説　前期のまとめ 古　典：期末試験の返却と解説／まとめ

評価割合

	定期試験	漢字テスト	授業への参加	合計
総合評価割合	80	10	10	100
基礎的能力	80	10	10	100
専門的能力	0	0	0	0
分野横断的能力	0	0	0	0