化学5

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 化学5
科目番号 0038 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:化学(東京書籍) 問題集:セミナー基礎化学+化学(第一学習社)
担当教員 松本 浩介

到達目標

(1)物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を利用できる
(2)固体の溶解度,気体の溶解度について理解し計算ができる
(3)希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が計算できる
(4)熱化学方程式の意味を理解し、エネルギーの出入りの計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を正しく利用できる物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を利用できる物質の三態,気体の体積・温度・圧力・物質量の関係を理解し関係式を利用できない.
評価項目2固体の溶解度,気体の溶解度について理解し正しく計算ができる固体の溶解度,気体の溶解度について理解し計算ができる固体の溶解度,気体の溶解度について理解し計算ができない.
評価項目3希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が正しく計算できる希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が計算できる希薄溶液の性質を理解し,沸点上昇度,凝固点降下度,浸透圧が計算できない.
評価項目4熱化学方程式の意味を理解し、エネルギーの出入りを正しく計算ができる熱化学方程式の意味を理解し、エネルギーの出入りの計算ができる.熱化学方程式の意味を理解し、エネルギーの出入りの計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学の分野では金属やプラスチックをはじめとして様々な物質を使用します.化学では物質を理解し,環境に与える負荷をできるだけ少なくし,有効に利用するための基礎知識を身に付けることを目標とします.
化学5では物質の三態変化を理解し,気体の性質(ボイル・シャルルの法則,気体の状態方程式),固体・気体の溶解度,希薄溶液の性質(沸点上昇,凝固点降下,浸透圧,コロイド溶液)について学習します.
授業の進め方・方法:
化学1から化学4の授業でやった内容については必ず復習しておくこと。
学習意欲がどれだけあるかが重要ポイントです。
自分でやってみてわからないところは質問に来てください。随時演習・小テストを行います。

注意点:
到達目標について中間試験(40 %),期末試験(40 %)で評価します.また、学習プロセスを小テスト・課題(20 %)で評価します.100点満点中50点以上で合格とします。
授業態度が再評価試験の可否に繋がります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物質の三態
状態変化とエネルギー、状態変化と分子間力、気体の圧力について
物質の状態変化とエネルギーの関係について説明できる。
2週 気体・液体間の状態変化
気液平衡と蒸気圧、沸騰、状態図について
温度と圧力の変化に物質の状態について説明できる。
3週 気体の性質
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイルシャルルの法則について
気体に関する法則を用いて体積、温度、圧力を計算することができる。
4週 気体の性質
気体の状態方程式、気体の分子量、混合気体について
気体の状態方程式を用いて物質量を計算できる。
5週 気体の性質
理想気体と実在気体について
理想気体と実在気体の差異について説明できる。
6週 溶液の性質
溶解の仕組み、固体の溶解度について
固体の溶解について説明でき、溶解度を用いた計算ができる。
7週 溶液の性質
結晶水を含む固体の溶解度について
結晶水を含んだ溶液について溶解度を計算できる。
8週 中間試験
第1回から第7回までの範囲で中間試験を実施する
2ndQ
9週 溶液の性質
溶液の濃度、気体の溶解度について
溶液の濃度の表し方について説明でき、濃度の計算ができる。また、気体の溶解度について説明できる。
10週 溶液の性質(希薄溶液の性質)
沸点上昇、凝固点降下について
希薄溶液の沸点上昇と凝固点降下について、質量モル濃度を用いて計算できる。
11週 溶液の性質(希薄溶液の性質)
浸透圧(ファントホッフの法則)について
浸透圧をファントホッフの法則を用いて計算できる。
12週 溶液の性質(希薄溶液の性質)
コロイドとコロイド溶液について
コロイド状態について説明できる。
13週 反応熱と熱化学方程式
化学反応と熱の出入り、熱化学方程式について
反応熱の説明ができ、熱化学方程式をつくることができる。
14週 反応熱と熱化学方程式
熱化学方程式、ヘスの法則について
熱化学方程式を用いて、化学反応の経路を説明できる。
15週 期末試験
第9回から第14回までの範囲で期末試験を行う
16週 期末試験の返却・解説、化学5のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3

評価割合

試験小テスト・課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000