到達目標
関数の展開・偏微分・重積分の基礎が習得できる。
関数の展開・偏微分・重積分について計算力・応用力が身につく。
教科書の問題等が正しく解け、最終評価で60%以上を目指す。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 関数の展開・偏微分・重積分の基礎が正しく習得できる。 | 関数の展開・偏微分・重積分の基礎が習得できる。 | 関数の展開・偏微分・重積分の基礎が習得できない。 |
評価項目2 | 関数の展開・偏微分・重積分について計算力・応用力が正しく身につく。 | 関数の展開・偏微分・重積分について計算力・応用力が身についている。 | 関数の展開・偏微分・重積分について計算力・応用力が身についていない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
最初に、(べき)級数の理論と応用を学んで、微分積分の理解を深める。次に、2変数以上の関数についての微分積分である偏微分と重積分を学ぶ。上記の数学は、主に18世紀の西洋で発達し、それ以来、科学技術の進歩に多大な影響を与えてきた。授業では「計算技術の習熟」と共に「科学技術の言葉」としての数学に慣れ親しむことをねらいとする。地球市民的視野で貢献できる学生を育成するためにも、工学の土台となる基礎数学学習に取り組む姿勢を重要視する。
授業の進め方・方法:
講義形式と演習とを合わせて授業を進める。最初に、べき級数の理論と応用を学んで1変数の微分積分の理解を深める。次に、2変数以上の関数についての微分積分である偏微分と重積分を学ぶ。授業中は,筆記用具を持ち必要なことをノートに記述すること。課題はもちろんのこと練習問題等を積極的に解き授業の復習をする。復習は欠かさず行うこと。
注意点:
定期試験(中間・期末)72%、課題試験・実力テストなど8%、学習態度・レポート・授業への参加など20%を考慮して加味し、総合的に評価する。50点以上を合格とする。定期試験の得点結果は最優先される。睡眠、授業妨害、携帯電話使用など授業に関係ないことをする学生は、授業不参加とみなし、さらには
履修を取り消すことがある。再評価試験を実施することもあるが、授業状況と課題提出状況も含めた有資格者に限る。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
第1章 関数の展開 §1関数の展開 1・3、1・4 数列の極限、級数 |
いろいろな数列の極限を求めることができる。簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。
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2週 |
第1章 関数の展開 §1関数の展開 1・5、1・6 べき級数とマクローリン展開、多項式による近似、オイラーの公式
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基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。 オイラーの公式を用いて、簡単な計算ができる。
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3週 |
第1章 関数の展開§1関数の展開偏微分法 1・1、1・2 多項式による近似
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1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる
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4週 |
第2章 偏微分 §1偏微分法 1・1、1・2 2変数関数、偏導関数
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2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。
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5週 |
第2章 偏微分 §1偏微分法 1・3 全微分 |
全微分について理解し、簡単な関数の全微分を求めることができる。
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6週 |
第2章 偏微分 §1偏微分法 1・4、§2偏微分の応用 2・1 合成関数の微分法、高次偏導関数 |
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。
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7週 |
演習 |
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8週 |
演習、中間テスト 第1週から第7週までの範囲 |
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2ndQ |
9週 |
第2章 偏微分 §2偏微分の応用 2・2 極大・極小 |
基本的な2変数関数の極値を求めることができる。
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10週 |
第2章 偏微分 §2偏微分の応用 2・3、2・4 陰関数の微分法、条件つき極値問題
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陰関数の微分を求めることができる。簡単な条件付き極値問題を解くことができる。
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11週 |
第2章 偏微分 §2偏微分の応用 2・5 包絡線 |
包絡線を求めることができる。
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12週 |
第3章 重積分 §1 2重積分 1・1 2重積分の定義
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2重積分の定義を理解できる。
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13週 |
第3章 重積分 §1 2重積分 1・2 2重積分の計算 |
簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。
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14週 |
演習
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15週 |
期末試験 第9週から13週までの範囲 |
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16週 |
テスト返し、演習 演習補足 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。 | 3 | 前1 |
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。 | 3 | 前1 |
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。 | 3 | 前1 |
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。 | 3 | 前1 |
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。 | 3 | 前2 |
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。 | 3 | 前3 |
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。 | 3 | 前4 |
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。 | 3 | |
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。 | 3 | 前6 |
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。 | 3 | 前12 |
評価割合
| 試験 | 課題・学習態度等 | 合計 |
総合評価割合 | 160 | 40 | 200 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |