数学5B

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 数学5B
科目番号 0048 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「新 線形代数 改訂版」(大日本図書)、問題集:「新 線形代数 問題集 改訂版」(大日本図書)、「 新編 高専の数学2問題集 第2版」(森北出版)
担当教員 田邊 弘正

到達目標

(1) 行列式を用いて逆行列を求めたり、連立1次方程式を解くことができる。
(2) 線形変換の定義を理解している。
(3) 線形変換の合成変換と逆変換を求めることができる。
(4) 固有値と固有ベクトルを求め、それらを利用して正方行列を対角化することができる。
教科書の問題等が正しく解け、最終評価で60%以上を目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1行列式を用いて逆行列を求めたり、連立1次方程式を解くことが正しくできる。行列式を用いて逆行列を求めたり、連立1次方程式を解くことができる。 行列式を用いて逆行列を求めたり、連立1次方程式を解くことができない。
評価項目2線形変換の定義をよく理解している。線形変換の定義を理解している。線形変換の定義を理解していない。
評価項目3線形変換の合成変換と逆変換を正しく求めることができる。 線形変換の合成変換と逆変換を求めることができる。 線形変換の合成変換と逆変換を求めることができない。
評価項目4固有値と固有ベクトルを求め、それらを利用して正方行列を対角化することが正しくできる。固有値と固有ベクトルを求め、それらを利用して正方行列を対角化することができる。固有値と固有ベクトルを求め、それらを利用して正方行列を対角化することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学や自然科学では単独の数ではなく一度に複数の要素を持つ量がしばしば現れる。このような量に、適切な体系を与えることでその構造が把握でき、計算が可能になる。本授業では、このような理工系必須の基礎教養である線形代数学の計算技術および、それを応用する能力を養うとともに、演習をおこなうことにより解析能力を高める。
授業の進め方・方法:
試験(課題試験8%・中間試験36%・期末試験36%)80%、学習態度・レポート・授業への参加など20%として総合的に評価し、50点以上を合格とする.定期試験の得点結果は最優先される.
睡眠,授業妨害,携帯電話使用など授業に関係ないことをする学生は,授業不参加とみなし,さらには履修を取り消すことがある.
再評価試験を実施することがあるが、授業態度・課題の提出等が不良の者は再評価試験を受けさせないことがある.
注意点:
まず教科書を読むこと。授業中は、筆記用具を持ち、分からないことをノートに記述する。演習問題を丁寧に解く。課題はもちろんのこと、練習問題等を積極的に解き授業の復習をする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 3章 行列式 §2 行列式の応用 2・1 行列式の展開 小行列式・行列式の展開について理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。
2週 2・2 行列式と逆行列 余因子行列の性質について理解し、それを用いて逆行列を求めることができる。
3週 2・3 連立1次方程式と行列式 クラメルの公式について理解し、簡単な連立方程式を解くことができる。
4週 2・4 行列式の図形的意味
4章 行列の応用 §1 線形変換 1・1 線形変換の定義
行列式の図形的意味について理解し、平行四辺形の面積等の値を求めることができる。
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることが出来る。
5週 1・2 線形変換の基本性質 線形変換の基本性質を理解し、点や直線の像を求めることが出来る。
6週 1・3 合成変換と逆変換 合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。
7週 演習 学習内容の理解を確かめ、問題解法に活用することができる。
8週 演習 学習内容の理解を確かめ、問題解法に活用することができる。
2ndQ
9週 中間テスト
第1回から第8回までの範囲
10週 1・4 回転を表す線形変換 1・5 直交行列と直交変換 平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。
11週 §2 固有値とその応用 2・1 固有値と固有ベクトル 簡単な場合について固有値・固有ベクトルを求めることができる。
12週 2・2 固有値と固有ベクトルの計算 簡単な場合について固有値・固有ベクトルを求めることができる。
13週 2・3 行列の対角化 2・4 対角化可能の条件 対角化可能であるかを判別し、対角化可能な場合に対角化することができる。
14週 演習 学習内容の理解を確かめ、問題解法に活用することができる。
15週 期末試験
第10回から第14回までの範囲
16週 中間試験以降から14回までの範囲で施された試験結果の確認
学習内容の理解を確かめ、問題解法に活用することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3前1
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。3前9
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。3前9
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。3前10

評価割合

定期試験課題試験レポート等合計
総合評価割合72820100
基礎的能力72820100
専門的能力0000
分野横断的能力0000