日本語5

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語5
科目番号 0052 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔テキスト〕授業内で適宜プリント等を配布   〔参考書〕『新総合 図説国語』東京書籍(継続)
担当教員 池田 光子

到達目標

① 文章力・読解力の向上  ② 他国の文化を学ぶことで自国の文化を鑑みる ③ 「思想」について知る

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を十分に持っている.文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っている.文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っていない.
評価項目2音声言語を用いて表現するための正確な言語知識を十分持っている.音声言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っている.音声言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っていない.
評価項目3言語文化とその背景に関する、正確な知識とそれを応用することが十分に出来る。言語文化とその背景に関する、正確な知識とそれを応用することが出来る。言語文化とその背景に関する、正確な知識とそれを応用することが出来ない。
評価項目4自国の文化に影響を与えた他国の文化について、十分理解できる。自国の文化に影響を与えた他国の文化について、理解できる。自国の文化に影響を与えた他国の文化について、理解できない。
評価項目5「思想」の一端を理解し、自己の思考についても検討を加えることが十分に出来る。「思想」の一端を理解し、自己の思考についても検討を加えることが出来る。「思想」の一端を理解し、自己の思考についても検討を加えることが出来ない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」「思考力」を高めることを最終目標とする。
それらを高めるため、次の5点の向上を目指す。
 1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
 2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
 3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
 4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
 5.文化とその歴史に関する知識の習得とそれを応用する力
この授業では、特に次の点を目標とする。
 (1)日本の言語文化に見られる中国の影響を知る
 (2)中国の思想に触れることで、自己の考え方(思考)を振り返る
 (3)名文の持つ魅力を通じて、文章力・読解力の向上を目指す
授業の進め方・方法:
●小テスト:全10回の書き取りテストを受ける。基準点に達しない場合は、課題を次の授業時までに提出する。
●予習:次に学習する箇所を読んでおく。また、教員が指示する宿題(漢文の意味調べ、ことばの調査、歴史的背景の把握など)を調べておく。
●授業:教員の説明を理解することに努め、プリントを有効に活用する。説明を受けてもわからないことは質問する。
●復習:プリントやノートを確認し、授業の概要を把握する。
注意点:
●目標の全般を定期試験(80%)で評価するとともに、小テスト(10%)と授業への参加〔出欠+課題提出〕(10%)を加えて、50点以上(100点満点)を合格とする。
●春休み課題や教員が示す課題およびファイルチェック等を提出しない場合、成績から減点する。
●小テストが不合格(10点満点中4点以下)だった場合に課された課題を期日までに提出しなかった場合、再評価試験の対象としない。
●再評価試験を受けない者には、追認試験を認めない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/古代中国王朝について・漢字の歴史
小テスト1
授業のねらいと取り扱う時代についての理解。
2週 思想の萌芽(諸子百家)
慣用句読解1
小テスト2
思想が生まれる社会・文化の様相を理解できる。
3週 諸子百家①儒家
慣用句読解2
小テスト3
儒家思想と関連する慣用句や漢文について理解できる。
4週 諸子百家②道家
慣用句読解3
小テスト4
道家思想と関連する慣用句や漢文について理解できる。
5週 諸子百家③墨家・陰陽家
慣用句読解4
小テスト5
墨家思想、陰陽家思想と関連する慣用句や漢文について理解できる。
6週 諸子百家④名家・縦横家・兵家Ⅰ
慣用句読解5
小テスト6
名家、縦横家、兵家思想と関連する慣用句や漢文について理解できる。
7週 諸子百家④名家・縦横家・兵家Ⅱ
慣用句読解6
名家、縦横家、兵家思想と関連する慣用句や漢文について理解できる。
8週 小まとめ 小まとめ。
2ndQ
9週 中間試験
8週目までの内容で中間試験を行う。
10週 中間試験の返却
諸子百家⑤法家Ⅰ
小テスト7
法家思想の代表的な考え方について理解できる。
11週 諸子百家⑤法家Ⅱ
慣用句読解7
小テスト8
法家思想と関連する慣用句や漢文について理解できる。
12週 性善説と性悪説①
慣用句読解8
小テスト9
儒家思想の展開を知り、関連する慣用句や漢文について理解できる。
13週 性善説と性悪説②
慣用句読解9
小テスト10
儒家思想の展開を知り、関連する慣用句や漢文について理解できる。
14週 小まとめ 小まとめ。
15週 期末試験
9週目以降の内容で期末試験を行う。
16週 期末試験の返却/まとめ ここまでに得た知見を元にこの授業について総括できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

授業への参加小テスト試験合計
総合評価割合101080100
基礎的能力101080100
専門的能力0000
分野横断的能力0000