現代の社会

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代の社会
科目番号 0053 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じプリント、写真、映像資料を利用する。参考文献:池上彰『社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる』(KADOKA、2018年)、図説 世界の紛争がよくわかる本」,毎日新聞社外信部,東京書籍,2001、坂東太郎『「政治のしくみ」が(イチから)わかる本』(日本実業出版社、2016年)、菅原晃『経済学サクわかり中学の教科書から学び直す』(朝日新聞出版、2018年)
担当教員 鳥谷 智文,朝田 良作

到達目標

授業を通じて達成が期待される事項は,以下の通りである。
(1)「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できる。
(2)経済や政治の仕組みについて理解できる。
(3)人間が紡ぎ出す文化の魅力を理解し、感じることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を十分理解できる。「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できる。「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できない。
評価項目2経済や政治の仕組みについて十分理解できる。経済や政治の仕組みについて理解できる。経済や政治の仕組みについて理解できない。
評価項目3人間の幸福の一つである芸術の魅力を十分理解し、感じることができる。 人間の幸福の一つである芸術の魅力を理解し、感じることができる。人間の幸福の一つである芸術の魅力を理解できず、感じることもできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G2 説明 閉じる
全学科共通 G7 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代の社会構造や人間の特徴を理解する上で、戦争は避けて通れない。人類は,戦争の度に戦争の愚かさを認識し,平和を築く多くの試みを行う。しかし,戦争は今も世界のどこかで勃発している。戦争の愚かさや平和の尊さなどについての国際的な相互理解に代表される知的・道徳的(倫理的)距離は依然として縮まっていないのではなかろうか。本授業では、まず「戦争」をとりあげ、21世紀に生きる我々が,技術者としてー1人の人間としてー,平和のグローバル化(国際的平和),「戦争のない世紀」をめざすための基礎的思考力(倫理観,相互理解力)を養うことを目標としたい。そして、現代社会を生き抜くために経済の仕組み、政治の仕組みについて基礎的な知識を理解し、社会人として経済や政治の動向を常に把握しようとする力を育てたい。また、現代における人間の幸福感は、経済の分野だけではとらえられず、人間が育んだ文化をとらえることによって最良の幸福を得られることもある。むしろ、経済的な部分よりも文化的部分における共感が大きいのではないかと考える。そのような幸福に至る可能性の高い文化について紹介する。本授業では、特に政治・経済の分野で外部講師を招聘して授業を展開する。

授業の進め方・方法:
学習目標の達成度の評価:
・期末試験40%
・レポート60%
・60%以上を合格とする。
注意点:
・授業は,集中して聴き,きちんとメモをとることが必要である。
・本授業は,基礎的な内容しか提示しないので、図書館などでじっくり調査,分析し,理解を深めることが重要である。
・再評価試験は実施しない。但し、レポートの提出により再評価する場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業概要の説明,第一次世界大戦について解説するについて概説する。 日本の対外戦争,第一次世界大戦について理解できる。
2週 第二次世界大戦について解説する。レポート1  第二次世界大戦について理解できる。
3週 民族紛争,内戦について、コソボ紛争,ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦などの具体的事例を検討することによって理解する。 レポート2  民族紛争について理解できる。
4週 外部講師授業「消費生活において若者が狙われている~デート商法、マルチ商法~」 コーディネーター:朝田良作 レポート3  消費者トラブルの事例について理解できる。
5週 外部講師授業「成年年齢引き下げと消費者トラブル」 コーディネーター:朝田良作 レポート4 悪質商法について理解できる。
6週 外部講師授業「インターネットとの向き合い方~ニセ・誤情報に騙されないために~」 コーディネーター:朝田良作 レポート5 インターネットとの向き合い方について理解できる。
7週 外部講師授業「知っておきたい社会保障制度の種類と役割」 コーディネーター:朝田良作 レポート6 社会保障制度について理解できる。
8週 外部講師授業「消費と環境問題」 コーディネーター:朝田良作 レポート7 消費生活と環境問題の関連について理解できる。
4thQ
9週 外部講師派遣授業「SDGsと消費者」  コーディネーター:朝田良作 レポート8 SDGsと消費者生活との関連について理解できる。
10週 選挙、年金などの基本制度の関係性(外部講師交渉中) レポート9
選挙、年金の基本制度について理解でき、その連関性について考えられる。
11週 税金などの基本制度の関係性(外部講師交渉中) レポート10
選挙、税金、年金の基本制度について理解でき、その連関性について考えられる。
12週 人生に関わっていくお金  金融リテラシーについて理解できる。
13週 資産形成の方法 資産形成スキルについて理解できる。
14週 工芸、絵画、音楽など文化の紹介と分析(外部講師交渉中) レポート11 工芸、絵画、音楽などを鑑賞し、興味を深める。
15週 期末試験 これまでの内容を理解できている。
16週 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後1
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後1
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後16

評価割合

試験課題合計
総合評価割合4060100
基礎的能力4060100
専門的能力000
分野横断的能力000