日本語5

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 日本語5
科目番号 0053 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔テキスト〕『人質の朗読会』(中公文庫)  〔参考書〕『プレミアムカラー国語便覧』数研出版(継続)、適宜プリントを配布
担当教員 矢野 千紘

到達目標

① 小説の世界観・人間観・人生観を把握することができる  ② 小説を分析的に読解することができる  ③ グループで意見交換・討論し、見解を他者に伝えることができる  ④ 近現代の小説のあり方・ジャンル・叙述方法を理解することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を十分に持っている。文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っている。文字言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っていない。
評価項目2音声言語を用いて表現するための正確な言語知識を十分持っている。音声言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っている。音声言語を用いて表現するための正確な言語知識を持っていない。
評価項目3言語文化とその背景に関する、正確な知識とそれを応用することが十分にできる。言語文化とその背景に関する、正確な知識とそれを応用することができる。言語文化とその背景に関する、正確な知識とそれを応用することができない。
評価項目4小説を読み切ることにより、読書の醍醐味、文学の楽しみを体感することが十分にできる。小説を読み切ることにより、読書の醍醐味、文学の楽しみを体感することができる。小説を読み切ることにより、読書の醍醐味、文学の楽しみを体感することができない。
評価項目5小説の内容・構造を分析的に読解し、他者に伝えることが十分にできる。小説の内容・構造を分析的に読解し、他者に伝えることができる。小説の内容・構造を分析的に読解し、他者に伝えることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の授業においては、「対話力」「思考力」を高めることを最終目標とする。
それらを高めるため、次の5点の向上を目指す。
 1.文章を読んでその内容を正確に把握し、要約できる能力
 2.話を聞いてその内容を正確に把握し、要約できる能力
 3.文字言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
 4.音声言語を用いて、伝えるべき内容を的確に表現できる能力
 5.文化とその歴史に関する知識の習得とそれを応用する力
この授業では、特に次の点を目標とする。
 (1)小説を読み切ることにより、読書の醍醐味・文学の楽しみを体感する
 (2)物語の内容や構造を分析的に読解する力を身につける
 (3)グループでのディスカッションや発表をとおして、自ら課題を設定し、説得的に他者に伝える力を身につける
授業の進め方・方法:
●予習:次に学習する章を読んでおく。わからない言葉は調べておく。
●授業:予習した内容を小テストで確認する。教員の説明を理解することに努め、プリントを有効に活用する。説明を受けてもわからないことは質問する。
●復習:プリントやノートを確認し、授業の概要を把握する。
注意点:
●目標の全般を定期試験(80%)で評価するとともに、発表(15%)と授業への参加〔出欠+小テストなど〕(5%)を加えて、50点以上(100点満点)を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/小説の読み方①/作者紹介 小説を中心とした近現代の文学史の流れを把握する。小説の読み方の基礎を理解できる。
2週 小説の読み方②/『人質の朗読会』序 小説の読み方の基礎を理解できる。作品の特徴をつかむ。
3週 『人質の朗読会』第九夜① 作品を分析的に読解できる。
4週 『人質の朗読会』第九夜② 作品を分析的に読解できる。
5週 『人質の朗読会』第九夜③ 作品を分析的に読解できる。
6週 『人質の朗読会』第二夜 作品を分析的に読解できる。
7週 『人質の朗読会』第三夜 作品を分析的に読解できる。
8週 中間試験
春課題・小説の読み方・『人質の朗読会』序・第九夜の範囲で中間試験を行う。
2ndQ
9週 中間試験の返却/グループ発表準備 説得的に他者に伝える文章・表現を作成することができる。
10週 グループ発表準備 説得的に他者に伝える文章・表現を作成することができる。
11週 グループ発表①(第五夜・第六夜) 要点をわかりやすく発表することができる。
12週 グループ発表②(第七夜・第八夜) 要点をわかりやすく発表することができる。
13週 『人質の朗読会』映画鑑賞① 原作との相違点を分析することができる。
14週 『人質の朗読会』映画鑑賞② 原作との相違点を分析することができる。
15週 期末試験
『人質の朗読会』第二夜~第八夜の範囲で期末試験を行う。
16週 期末試験の返却/まとめ ここまでに得た知見を元にこの授業について総括できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

授業への参加発表試験合計
総合評価割合51580100
基礎的能力51580100
専門的能力0000
分野横断的能力0000