機械工作実習1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 機械工作実習1
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 適宜,プリントを配布する.
担当教員 本間 寛己,柳 品

到達目標

・旋盤,溶接,レーザー・板金の基礎的な工作作業が行える.
・ロボット(移動機構)の基礎的な組立作業、および電気工作が行える.
・実習の内容,考察を記述したレポートを作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1旋盤,溶接,レーザー・板金の基礎的な工作作業が正しくできる.旋盤,溶接,レーザー・板金の基礎的な工作作業ができる.旋盤,溶接,レーザー・板金の基礎的な工作作業ができない.
評価項目2ロボット(移動機構)の基礎的な組立作業,および電気工作が正しくできる.ロボット(移動機構)の基礎的な組立作業,および電気工作ができる.ロボット(移動機構)の基礎的な組立作業,および電気工作ができない.
評価項目3実習の内容,考察を記述したレポートを正しく作成できる.実習の内容,考察を記述したレポートを作成できる.実習の内容,考察を記述したレポートを作成できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 M3 説明 閉じる
機械工学科教育目標 M3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
旋盤,溶接,レーザー・板金といった機械要素を加工する基礎的な技能・技術を実践により習得する.
講義で習得した力学や製図などの知識とあわせて機械の設計,製図,製作に役立つ能力を養う.
また,ロボット(移動機構)の製作では,グループワークを通して学習内容を実際に応用する力を養う.
実習終了後に報告書を作成し,的確に情報を伝達できる技術文書の作成能力を養う.
授業の進め方・方法:
成績評価は,レポート80%,実習内容20%で評価し,50%以上を合格とする.

全レポート提出を原則とする.
レポートの内容が不十分であれば再提出を指示する.
再提出されない場合,そのレポートの評点は0点とする.
レポートの提出遅れについては,提出期限から1週間単位で,評点を10%減点する.
実習服一式,筆記用具,ノートなどの忘れ物は実習に望む姿勢が欠けていると判断し減点の対象とする.

本科目は実習科目であり,再評価試験,追認試験は実施しない.
注意点:
指示を聞かずに勝手な行動をとることは大ケガに繋がり大変危険である.受講態度が著しく悪い(服装,授業妨害となる言動,私語など)と判断される場合は,受講を禁止して直ちに不合格とする.
危険を伴う実習作業において,疾病,著しい理解不足等により安全に作業ができないと判断される場合は作業参加を停止する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 旋盤 旋盤の基礎的工作作業ができる
2週 旋盤 旋盤の基礎的工作作業ができる
3週 旋盤 旋盤の基礎的工作作業ができる
4週 溶接 溶接の基礎的工作作業ができる
5週 溶接 溶接の基礎的工作作業ができる
6週 溶接 溶接の基礎的工作作業ができる
7週 レーザー・板金 レーザー・板金の基礎的工作作業ができる
8週 レーザー・板金 レーザー・板金の基礎的工作作業ができる
2ndQ
9週 レーザー・板金 レーザー・板金の基礎的工作作業ができる
10週 ロボット(移動機構)の製作
電気工作
簡単なロボット部品の加工作業と組立作業ができる
簡単な電気工作ができる
11週 ロボット(移動機構)の製作
電気工作
簡単なロボット部品の加工作業と組立作業ができる
簡単な電気工作ができる
12週 ロボット(移動機構)の製作
電気工作
簡単なロボット部品の加工作業と組立作業ができる
簡単な電気工作ができる
13週 ロボット(移動機構)の製作
電気工作
簡単なロボット部品の加工作業と組立作業ができる
簡単な電気工作ができる
14週 ロボット(移動機構)の製作
電気工作
簡単なロボット部品の加工作業と組立作業ができる
簡単な電気工作ができる
15週 まとめ
授業のまとめを行う
 
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。2
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。2
必要に応じて適切な文献や資料を収集し、実験結果について説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。2
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。2
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。2
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。2
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。2
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。2
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。2
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。2
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。2
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。2
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。2
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。2
情報や主張を批判的に検証できる。2
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。2
課題発見力・問題解決力課題発見力・問題解決力直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。2
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。2
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。2
基盤的資質・能力主体性主体性自分が果たすべき役割や行動について認識できる。2
自分が果たすべき役割や行動を実践できる。2
自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。2
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。2
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。2
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。2
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。2
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。2
エンジニアリングデザイン能力エンジニアリングデザイン能力クライアントやユーザの要求や実装すべき機能などを把握し、工学的な要件として把握できる。2
種々の制約条件の下で、複数の解決方法について検討し、工学的視点から判断した最適解を提示できる。2
工学的問題解決方法を実現するためのプロセスを具体的に考え、進捗を把握しながら、実践できる。2

評価割合

レポート実習内容合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000