基礎プログラミング1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 基礎プログラミング1
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 藤嶋 教彰

到達目標

(1) HTMLを用いて基本的な構造を持つWebページを作成できる.
(2) スタイルシート言語を用いてWebページの装飾ができる.
(3) C言語の最重要基礎文法を用いたプログラミングができる.
(4) プログラミングの基本的方略を使える.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1HTMLを用いて基本的な構造を持つホームページを正しく作成できる.HTMLを用いて基本的な構造を持つホームページを作成できる.HTMLを用いて基本的な構造を持つホームページを作成できない.
到達目標2スタイルシート言語を用いてWebページの装飾が正しく作成できる.スタイルシート言語を用いてWebページの装飾が作成できる.スタイルシート言語を用いてWebページの装飾が作成できない.
到達目標3C言語を用いた初歩的なプログラムを正しく作成できる..C言語を用いた初歩的なプログラムを作成できる.C言語を用いた初歩的なプログラムを作成できない.
到達目標4プログラミングの基本的方略を正しく使える.プログラミングの基本的方略を使えるプログラミングの基本的方略を使えない.

学科の到達目標項目との関係

電気情報工学科教育目標 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 現代社会では,単純な動作をするプログラムを多く組み合わせることで高度で複雑な動作をするシステムを作り出し,電化製品やゲームソフトを含む様々な商品として世に出すことで人々の生活を豊かにしている.この社会で活躍できる工学技術者なるためには,学生のうちに「プログラミングに関する基礎知識・基本概念」および「作りたいものを作れるようにするために必要なことを見つけだす力(本質を見抜く力)」を習得する必要がある.
 本授業はプログラミングとはどのようなものかを実習を通して実感してもらうこと,思い通りのものを作るときに順序立てて考えないと思い通りに作れないということを経験し,考える習慣を身につけるきっかけを与えることを主目的として講義・実習を行う.
授業の進め方・方法:
・(1)~(4)の目標それぞれについて,小課題30%,総合課題40%,中間試験30%で評価する.
・50点以上(100点満点)を合格とする.
・小課題は各課題100点満点とし,5点刻みで評価する.1週遅れるごとに,その課題を10点減点とする.最終授業日までに提出されなかった場合、0点とする.
・総合課題は3回の提出を求める.1回の提出遅れで採点結果の上限を80点,2回の提出遅れで採点結果の上限を50点,全ての課題で提出遅れの場合は採点結果を0点とする.
・最終授業時で合計11週以上の課題遅れがある場合は総合点が50点以上でも不合格とする.
・再評価は特別な事情が認められる場合に限り,試験形式で実施する.追認試験は実施しない.
注意点:
・ ① コンピュータのソフトウェア面に関する一般的な基礎事項の理解,② プログラミングの基礎事項の理解,③ 自分で情報を収集する力,④ 創造する力,を主に鍛える.
 プログラミングで大切なことは「とにかく手を動かす」ことと「情報を自分で調べられるようにする」ことである.本授業でそのことを実感できるよう,精一杯取り組むことを望む.
・オフィスアワー(質問可能時間):平日8:30~17:00のうち,授業等で不在の時間以外

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業概要 / コンピュータ基礎 本授業で行う概要と,コンピュータの基礎操作方法・知識について理解する.
2週 HTMLプログラミングの基礎(課題1) Webブラウザを表示するHTMLファイルの作成方法について理解する.
3週 文字出力の制御(課題2) フォントとは何か,およびスタイルシート言語CSSを用いたフォントの制御方法について理解する.
4週 コンピュータの住所を使う機能(1)(課題3) 絶対パスおよび相対パスとは何かについて,および画像ファイルをブラウザ上に表示する方法について理解する.
5週 コンピュータの住所を使う機能(2)(課題4) 画像への情報付加や装飾の方法,ハイパーリンクを用いたファイル移動,および画像にハイパーリンクをつける方法について学習する.
6週 表の作成(課題5) 様々な形状の表の作成方法について理解する.
7週 スタイルシート言語CSSの活用(課題6) スタイルシート言語CSSを用いたタグへの一括装飾指定,および外部参照の方法について理解する.
8週 中間試験
4thQ
9週 オリジナルWebページの作成(1) 自ら考え,Webページを作成できるようにする.
10週 オリジナルWebページの作成(2)(総合課題①) 自ら考え,Webページを作成できるようにする.
11週 オリジナルWebページの作成(3)(総合課題②) 自ら考え,Webページを作成できるようにする.
12週 オリジナルWebページの発表 作成したWebページの特徴などを発表する力を身につける.また,他の人の発表を聞き,知識をつける.
13週 C言語(1):文字の出力 Visual Studioの使い方および,printf文を用いた文字の出力方法について理解する.
14週 C言語(2):変換仕様と変数 変数の用い方に関して理解する.
15週 C言語(3):条件分岐 / 繰り返し文 if文,else文,while文について理解する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。1
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。1
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。1
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している1
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。1
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。1

評価割合

小課題総合課題中間試験合計
総合評価割合304030100
基礎的能力0000
専門的能力304030100
分野横断的能力0000