基礎プログラミング3

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 基礎プログラミング3
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「やさしいC(第5版)」高橋 麻奈 著,SoftBank Creative
担当教員 林田 守広

到達目標

(1) プログラム文法の基礎(ポインタ,関数,クラス)を理解する.
(2) プログラムを読み,その動作を説明できる.
(3) 基本的なプログラムを作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1プログラム文法の基礎(ポインタ,関数,クラス)を的確に理解している.プログラム文法の基礎(ポインタ,関数,クラス)を理解している.プログラム文法の基礎(ポインタ,関数,クラス)を理解していない.
評価項目2プログラムを読み,その動作を的確に説明できる.プログラムを読み,その動作を説明できる.プログラムを読み,その動作を説明できない.
評価項目3基本的なプログラムを的確に作成できる.基本的なプログラムを作成できる.基本的なプログラムを作成できない.

学科の到達目標項目との関係

電気情報工学科教育目標 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報化社会のなかでスマートフォンを始めとする様々な機器にソフトウェアが組み込まれており,現代を生きる人間にとって情報処理システムは無くてはならないものとなっている.本授業の大きな目標はそのような機器のなかでソフトウェアがどのように動作しているか理解できるようになること,および,自分自身で設定した仕様に基づいてソフトウェア開発ができるようになることである.そのために本授業ではプログラミング言語の基本概念である,ポインタ,関数,クラスを主として学ぶ。
授業の進め方・方法:
・ (1)~(3)の目標それぞれについて定期試験および課題演習にて評価する.
・ 50点以上(100点満点)を合格とする.不合格となった場合,それぞれの定期試験を30点以上得点し,課題が全て提出されている者に限り再評価試験を受験できるものとする.追認試験は実施しない.
・ 課題演習等(30%):レポートまたはプログラムの提出
・ 定期試験(70%):中間試験(35%),期末試験(35%)
注意点:
演習を数多くこなすことによってプログラムの動作を理解し慣れていくため,自分自身で考えながらプログラムを記述していくこと.他の人と話し合ってもよいが,最後は自分で判断して記述すること.質問があれば330教員室に来てください.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 基礎プログラミング2の復習 基礎プログラミング2で学習した内容の確認を行う.
2週 ポインタ(1) メモリとアドレス,アドレス演算子,間接参照演算子を理解する.
3週 ポインタ(2) ポインタの加減算と配列,ポインタ型を要素とする配列を理解する.
4週 関数(1) 関数の定義と呼び出し,引数,戻り値を理解する.
5週 関数(2) 仮引数と実引数および変数のスコープを理解する.
6週 関数(3) ポインタ,配列を引数とする関数を理解する.
7週 中間演習 第6回までの内容について演習を行う.
8週 中間試験 第6回までの内容について理解を確認する.
4thQ
9週 関数(4) 処理のまとめ方とファイル分割およびコマンドライン引数を理解する.
10週 関数(5) 再帰呼び出しと再帰の除去について理解する.
11週 C++での入出力と文字列 C++での標準入出力とファイル入出力,文字列std::stringの扱い方を理解する.
12週 クラス(1) publicなメンバ変数をもつクラスの扱い方を理解する.
13週 クラス(2) publicなメンバ関数をもつクラスの扱い方を理解する.
14週 期末演習 第13回までの内容について演習を行う.
15週 期末試験 第13回までの内容について理解を確認する.
16週 総括 本授業で学習したことをまとめ,定着させる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。2
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。2
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。2
主要な計算モデルを説明できる。2
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。2

評価割合

定期試験レポート課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000