到達目標
(1)過渡現象の解析が正しく理解できる
(2)非正弦波交流回路の解析が正しく理解できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 過渡現象の解析が正しく理解できる | 過渡現象の解析が理解できる | 過渡現象の解析が理解できない |
評価項目2 | 非正弦波交流回路の解析が正しく理解できる | 非正弦波交流回路の解析が理解できる | 非正弦波交流回路の解析が理解できない |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 E3
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電気情報工学科教育目標 E3
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教育方法等
概要:
電気回路は、電気・電子、情報通信分野に関連する専門科目を学習する上で、必要不可欠の基礎科目である。本科目は、3年生までに電気回路で修得した知識をもとに、過渡現象、非正弦波交流回路について学ぶ。過渡現象においては、RL回路、RC回路、RLC回路に関する解法の理解、非正弦波交流回路においては、各受動回路におけるフーリエ級数による解析法を理解できるレベルとする。
授業の進め方・方法:
到達目標(1)について,中間試験(100点満点)で評価する。到達目標(2)について、期末試験(100点満点)で評価する。中間試験と期末試験の合計点が120点以上を合格とする。評点は合計点の1/2とする。
【自学自習】予習・復習 45時間
定期試験の準備 6時間
*出席要件:3分の2以上の出席
学修のため、定期試験毎に「学修ノート」の提出チェックを行う。
成績評価には無関係であるが、学修のため、毎回課題レポートを与え提出を義務付ける。
注意点:
学修単位科目であり,1回の講義(90分)あたり180分以上の予習復習をしているものとして講義・演習を進めます。
授業では大学学部レベルの書籍に掲載された内容を中心に解説を行い,同範囲で定期試験を行います。
*再評価試験・追認試験:有
*教員室:135教員室(1棟3階)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
過渡現象の概要(演習課題) |
定常現象と過渡現象を理解する
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2週 |
LR回路、CR回路(演習課題) |
LR回路、CR回路の過渡現象の解析法を理解する
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3週 |
LCR回路(演習課題) |
LCR回路の過渡現象の解析法を理解する
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4週 |
初期値(演習課題) |
磁束鎖交数保存の理、電荷保存の理による初期電流、初期電圧の求め方を理解する
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5週 |
ラプラス変換(演習課題) |
ラプラス変換法を用いた過渡現象の解析を理解する
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6週 |
インディシャル応答とインパルス応答(演習課題) |
電気回路網のインディシャル応答とインパルス応答を理解する
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7週 |
ラプラス変換による解析の演習(演習課題) |
ラプラス変換による過渡現象の解析の例を理解する
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8週 |
中間試験 |
過渡現象の解析が理解できるか試験する
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4thQ |
9週 |
非正弦波交流回路の解析の概要(演習課題) |
周期関数と非正弦波交流について理解する
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10週 |
フーリエ級数展開(1)(演習課題) |
非正弦波交流のフーリエ級数展開を理解する
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11週 |
フーリエ級数展開(2)(演習課題) |
非正弦波交流のフーリエ級数展開の例を理解する
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12週 |
非正弦波の実効値(演習課題) |
非正弦波交流の実効値、ひずみ率、波高値、波形率、曲線率を理解する
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13週 |
非正弦波交流回路の計算(1)(演習課題) |
非正弦波交流を受動回路に印加した場合の解析法を理解する
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14週 |
非正弦波交流回路の計算(2)(演習課題) |
各種非正弦波交流回路の例を理解する
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15週 |
期末試験 |
非正弦波交流回路の解析が理解できるか試験する
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16週 |
まとめ |
期末試験の返却回答を行う
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 3 | |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 3 | |
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 3 | |
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。 | 3 | |
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。 | 3 | |
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | |
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | |
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。 | 3 | |
網目電流法を用いて回路の計算ができる。 | 3 | |
節点電位法を用いて回路の計算ができる。 | 3 | |
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。 | 3 | |
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。 | 3 | |
理想変成器を説明できる。 | 3 | |
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 3 | |
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | 演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 50 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |