制御工学A

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 制御工学A
科目番号 0053 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 樋口龍雄、自動制御理論、森北出版株式会社
担当教員 片山 優

到達目標

(1) 「制御」とは何かを説明できる。
(2) ラプラス変換を使って微分方程式の解を求めることができる。
(3) 伝達関数、ブロック線図、過渡応答を関連付けて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「制御」とは何かを正しく説明できる。「制御」とは何かを説明できる。「制御」とは何かを説明できない。
評価項目2ラプラス変換を使って微分方程式の解を正しく求めることができる。ラプラス変換を使って微分方程式の解を求めることができる。ラプラス変換を使って微分方程式の解を求めることができない。
評価項目3伝達関数、ブロック線図、過渡応答を関連付けて正しく説明できる。伝達関数、ブロック線図、過渡応答を関連付けて説明できる。伝達関数、ブロック線図、過渡応答を関連付けて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
フィードバック制御は電気システム、機械システムなどで広く用いられており、制御理論の基礎とも言えるものである。講義では機械システムや電気システムを数理的にとらえ、システムの過渡状態や定常状態について解析する方法について解説する。
本科目は、高専および大学学部向けに編集された教科書を用いてその内容を理解し、活用できるレベルとなるよう到達目標および評価基準を設定する。
授業の進め方・方法:
(1)および(2)については下記の項目で評価する。60点以上(100点満点)を合格とする。
・中間試験(成績評価の50%)
・期末試験(成績評価の50%)
注意点:
学習単位科目であり、1回の講義(90分)あたり180分以上の予習復習をしているものとして講義・演習を進めます。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 身近な例を挙げて説明 身近な例を挙げて説明できる
2週 システム構成、ブロック線図 ブロック線図が書ける
3週 微分・積分方程式、たたみ込み積分 微分・積分方程式、たたみ込み積分を理解する
4週 基本関数のフーリエ変換とラプラス変換、最終値の定理 基本関数のフーリエ変換とラプラス変換、最終値の定理を理解する
5週 ラプラス変換を用いた解法 ラプラス変換を用いて微分方程式が解ける
6週 演習問題 演習問題を解ける
7週 中間試験 6週目までの内容を理解する
8週 中間試験解説、演習および解答 間違ったところを理解する
2ndQ
9週 伝達関数と周波数伝達関数 伝達関数と周波数伝達関数を理解する
10週 ボード線図とナイキスト線図 ボード線図とナイキスト線図を描ける
11週 比例要素、微分・積分要素、1次遅れ要素 比例要素、微分・積分要素、1次遅れ要素について理解する
12週 1次進み要素、2次要素 1次進み要素、2次要素について理解する
13週 ブロック線図の等価変換 ブロック線図の等価変換が理解する
14週 演習問題 演習問題を解ける
15週 期末試験 14週目までの内容を理解する
16週 期末試験解説およびまとめ 間違ったところを理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3
FETの特徴と等価回路を説明できる。3
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。3
演算増幅器の特性を説明できる。3
制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。3
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。3
システムの過渡特性について、ステップ応答を用いて説明できる。3
システムの定常特性について、定常偏差を用いて説明できる。3
システムの周波数特性について、ボード線図を用いて説明できる。3
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。3

評価割合

中間試験期末試験合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000